日本のライトノベルで、各方面から絶賛のコメントが寄せられているほどの話題作である『神は遊戯に飢えている。』のアニメ版が、今年の4月に放送予定です。主人公たちが「神々の遊び」という難解なゲームに挑戦する物語で、放送前から注目が高まっている作品です。今回は、神々の遊びには一体どのようなゲームがあるのか、具体的に紹介したいと思います!別の記事で、神々の遊びの概要について紹介している記事があるので、読んでいな人はそちらを先に読むことをオススメします。
自己紹介神経衰弱
主人公のフェイとメインヒロインのレオレーシェが、お互いを知るために最初に行ったゲームが「自己紹介神経衰弱」です。名前、出身、性別、趣味などの言葉が書かれたカードが80枚用意されています。自分のターンの時に2枚めくって、揃えばその内容を相手に質問出来ます。例えば「趣味」のペアが揃ったら趣味について質問し、相手はそれに答えます。組が揃っても連続して自分のターンにはならず、絶対的な1ターン制となっています。また、このゲームはただの神経衰弱では無く、三次元神経衰弱となっています。つまり、床にカードを並べてやるのでは無く、空中にカードが浮いている状態で行うのです。フェイはこのゲームで早速、天才的な才能を発揮します。レーシェがルール説明のためにカードの表面を一度見せるのですが、その時の配置を全て覚え、カードが移動しても目で追って覚えていたのです。カードはそれぞれ違った速さで移動しており、非常に難易度の高いカードゲームと言えるでしょう。
神ごっこ
自己紹介神経衰弱を通じて、フェイのことを気に入ったレーシェが彼を連れて参戦したのが「神ごっこ」です。神々の遊び場という場所に作り出された町の中で、フェイとレーシェを含んだ18人が、神から逃げるというゲームです。大まかなルールは鬼ごっこと同じですが、このゲームは勝利条件や敗北条件を推理しながら攻略方法を考えていくことに難しさがあります。対戦相手は知と力の神である巨神、タイタンです。遊技場にあるビルを破壊し、攻撃しながら迫ってくるタイタンから逃げながら、攻略方法を考える必要があります。また、神に捕まった者は神の手先になって追っかけてくる、と言うルールも存在し、フェイはこれが隠しルールであることを見抜きました。
禁断ワード
無限神と呼ばれるウロボロスと戦うゲームです。このゲームでは新たなヒロイン、パールも登場します。ルールはウロボロスに「痛い」と言わせれば勝利となり、参加者全員が脱落すると敗北となります。実は、三大不可能と言われる程難しいゲームとされており、なんと達成者はゼロでした。ウロボロスは規格外の巨体で、全長は10km、横幅は300mもあります。この神が登場するまでの神の最大全長は600mだったことから、そのサイズを遥かに更新するとんでもない神が登場したことになります。このゲームの勝利条件は「痛い」と言わせることなのですが、ウロボロスは人間の言葉を話したという記録は無いため、痛いと言うかどうか分かりません。人間の痛覚と神の痛覚が一致するのかといった問題もあり、勝利条件が明確に分かっていても、攻略方法が分からないといった状態になります。つまり、無理やり攻撃しまくって痛いと言わせるのではなく、れっきとした知能ゲームなのです。神に痛いと言わせることが一体何を意味しているのか、ウロボロスがフェイたちを試しているとも言えるでしょう。検証や考察を繰り返すことで、攻略を目指していくことがこのゲームの醍醐味です。
Mind Arena
フェイ、レーシェ、パールの3人で本格的にチームを組むことになり、ワールドゲームツアーに参加することになりました。その時に行われた親善試合でのゲームが「Mind Arena」というカード戦略系すごろくです。基本的には通常のすごろくとルールは同じで先にゴールにたどり着けば勝ちですが、ダイスが無く、プレイヤーが事前に1から6までの好きな数字を選ぶことが出来ます。先にゴールに着く他にも、相手のライフをゼロにするのも勝利条件となります。ゴールする前にライフを0にされると負けてしまうので、攻撃と防御に使うカードを上手く使う必要があります。つまりゴールを目指すことと、カードを集めることを並行して行わないと、勝つことは難しいゲームとなっています。また、二人以上同じマスに止まっているとカードが引けないというルールもあります。勝利条件が二つあることから、どちらを狙っていくのかという戦略性や、相手の考えを読み解く心理戦の要素が強いゲームとなっています。
太陽争奪戦リレー
Mind Arenaの終了後、いよいよ本格的にワールドゲームツアーが始まります。その時に行われたゲームが「太陽争奪戦リレー」です。太陽の花と呼ばれる花をピラミッドの最上段にある祭壇に捧げることが出来たら、勝ちとなります。ピラミッドに行くまでの途中には、猫ゴーレムと呼ばれる存在がプレイヤーを妨害します。猫ゴーレムは身長が2メートルほどあり、体重も100キロ以上あるので、押しつぶされたらひとたまりもありません。そして、一番の問題点は猫ゴーレムの数であり、なんと1667体も存在します。プレイヤーの人間が15人に対して、余りにも多すぎる数と言えます。圧倒的な数の暴力と理不尽の中、どのようにクリアを目指すかがカギとなるゲームです。
神々の遊びに登場するゲーム紹介まとめ
他にも様々なゲームがあるのですが、ネタバレを含む可能性があるので、今回は原作の2巻までに出てくるゲームを紹介しました。カードゲームや鬼ごっこ、すごろくなど身近なゲームを発展させたような内容であることが特徴的です。フェイやレーシェ、パールといったキャラクターが純粋にゲームを楽しんでいる姿はとても印象的で、物語の世界に入って一緒にプレイしたくなりますよね。気になった方は、原作をチェックしてみてはいかがでしょうか?それでは今回はここまでです。読んで頂きありがとうございました。