2023年秋に放送予定のアニメ『SHY』はプリキュアやヒロアカのようなヒーローたちの活躍を描くヒーローものの作品です。ただ、その登場人物たちが敵味方含めて重くて悲惨な過去を背負っていたり、非業の死を遂げたキャラクターが多く登場する人間ドラマでもあり、その過去と向き合っていくという内容でもあります。今回はそんな本作の中でも、悲惨な過去を持つキャラクターをランキングにしてまとめてみました……。
目次
悲惨な過去ランキング5位 ツィベタ・コオリスカヤ/レターナ=アンドレアノワ
ツィベタ・コオリスカヤはスティグマ率いるアマラリルクのメンバーで、氷を操る能力を持つ少女です。冷酷で容赦のない性格でその容姿は、ロシアのヒーロー『スピリッツ』の母親、レターナ=アンドレアノワの幼少期の頃の姿そのものでした。実はアマラリルクのメンバーは非業の死を遂げた人物が、スティグマの力によって疑似的に復活したものであり、彼女は紛れもなくスピリッツの母親です。
孤児院を出てからは…
レターナは孤児院で育ちその後社会に出るのですが、不景気と就職難の世の中で学歴もない彼女にとっては就ける仕事も少なく、シングルマザーということもあって生活は限りなく苦しいものでした。その日は仕事の解雇を告げられ、疲労とストレスも限界の中、つい娘のペペシャにも強い言葉をかけてしまいました。
最悪の幕切れ
レターナは娘と仲直りするためにケーキを買いに行きますが、当然お金はありません。ですが、親切なケーキ屋さんが今日くらいはとタダでケーキを譲ってくれたのです。これから頑張ろうと意気込んだそのとき、レターナは暴漢に金持ちだと勘違いされて襲われ、真冬の川へと突き落とされてしまいました。ヒーローによる救出も空しく、レターナは助かりませんでした。享年31歳。まだ、これより酷いのがあと4人もいます……。
悲惨な過去ランキング4位 レディ・ブラック/ピルツ・デュナン
レディ・ブラックは治癒の能力を持つスイスのヒーローです。負けず嫌いな性格で「バカなんじゃないの」が口癖。思ったことはすぐに口に出してしまうタイプ。それでも根っこはとてもやさしく仲間思いないわゆるツンデレキャラ。国際救護団体「黒十字」に所属する看護学生で、ヒーローと二足の草鞋を履いて活動しています。実は過去の事件によって両足を失い、義足を付けて生活しています。
ママンは毒親
ピルツの父親はやさしく思いやりがある優秀な医師で、ピルツも父の事を尊敬していました。しかし、ピルツの母親は自分にも他人にも娘にもとても厳しい性格で、ピルツが父親と遊園地に遊びに行っただけで折檻するような人物でした。ピルツは母親を怖いと思っていましたが、嫌ってはいませんでした。母は父を愛しており、過労で倒れたことをきっかけに少しづつ周囲に気を配る性格へと変わり始めていました。
私のせいで
そんな両親はスターダストが設立した『黒十字』という救護団体に参加することになります。主な業務はかつて紛争地帯だった地域の復興支援でした。両親はピルツにその地域の過酷な現実を学ばせるため、細心の注意を払いながらピルツを招きます。しかし、幼いピルツはそこがどれだけ危険な場所かを分かっておらず、不用意に不発弾に近づいてしまいます。不発弾の爆発により、ピルツは両足を失い、ピルツをかばった父親は死亡……。ですが、ピルツはそれでも周囲のサポートで立ち直りヒーローとして活躍しています。
悲惨な過去ランキング3位 イノリ・アレルヤ/イヴ=イルハン
イノリ・アレルヤはスティグマ率いるアマラリルクのメンバーです。盲目の少女で盲目的に愛を説くシスターです。その能力の性質は「愛」であり、能力の支配化に置かれた人物は愛に目覚め、愛のままに行動するようになってしまいます。天使の輪のような『愛の輪』を作り出して攻撃や防御に応用したり、羽根を模した輪によって飛行することも可能です。家族を愛する愛の戦士リーダー・センチュリーとの激闘では、自分を愛せなかったことで敗北してしまいます。
誰かに頼らなければ生きていけない敬虔なシスター
元々は視力を失い、誰かの助けがなければ生きていけないシスターでした。彼女はそんな自分を愛すことが出来ませんでした。彼女に神父さんは『自分を愛するには誰かに愛され、愛とは何かを実感しなければならない。そのためには世界を愛し、祈れば必ず愛は帰ってくる』と説きます。その言葉を信じたイヴは、誰かを愛すればかならず愛は帰ってくると信じていました。
渡した愛は灰になって帰ってきた
まず、誰かを愛することから始めようとしたイヴは、教会のそばで教会を探しているという旅人たちを見つけます。その旅人たちは見るからに怪しい風貌でしたが、盲目のイヴにはそれが分からず、疑いもせず彼らを教会へと案内してしまいます。その旅人たちは案の定テロリストで、教会に火を放ち神父様もろとも燃やしつくしてしまいました。彼女が誰かに与えた愛は、愛する人を灰にするという悲惨な末路を辿り、イヴ自身も……。盲目という悲惨な境遇にも負けず誰かを愛そうとした結果、愛する人たちを殺してしまったという悲惨な過去を持ったイノリを3位とします。
悲惨な過去ランキング2位 クァバラ・クァバラ/クララ=ヴァルハラ
クァバラ・クァバラはスティグマ率いるアマラリルクのメンバーで、ビビりで怖がりな幽霊少女。一番怖いのはスティグマに嫌われることで、スティグマのためなら驚くほどの行動力を発揮します。スティグマからはぞんざいに扱われることもありますが、そんな扱いをされることで喜ぶドMちゃんでもあります。幽霊のように足が無く機動力に優れ、能力は「他者にとりつくこと」。
両親がまさかの……
元々は優しい両親のもとで平和に暮らしていた、ちょっと暗いけど普通の女の子でした。ただ、彼女は自分の本性が闇であると思っており、強く優しく光り輝いていたヒーロー『シャイン』に強い憧れを抱き、シャインのように正しく生きることを望んでいました。そんな彼女の両親は平等を願う反体制の活動家でしたが、シャインがヒーローとしての平和への貢献が、同じように平和を願って活動していた両親たちの自尊心を潰してしまいます。両親は正しさを証明するために行動が過激になっていき、いつしか過激なテロリストになってしまいました。
シャインのトラウマでもある
クララの両親は国民館の爆破を計画し、もしもそのまま行かせてしまえば多くの犠牲者がでてしまうところでした。シャインの強い光に憧れたクララは、このまま両親を行かせてはいけないと、気が付いたら両親を射殺していました。そして、駆けつけたシャインの説得も聞き入れることはなく、自分が真っ暗な闇に支配されることに恐怖しシャインの目の前で自殺してしまいます。この出来事はシャインにも大きなトラウマを植え付ける事となります。両親がテロリスト化し、その両親を止めるために射殺したというあまりにも強烈な過去を持ったクァバラを2位としました。
悲惨な過去ランキング1位 ウツロ=カラクルリ /天王寺 昧
ウツロ=カラクルリはスティグマ率いるアマラリルクのメンバーです。東京都心部に大きな黒い球体を発生させ、内部の人間の心を消滅させようとしました。能力の性質は「心をなくすこと」で長時間支配下に置かれると完全に心が消滅してしまいます。都心にてシャイと、姉である天王寺曖と対峙し、戦いの最中で曖を吸収してウツロ=カラクルリへと変貌します。ウツロへと変わる以前より刀と忍術を駆使する強者であり、ウツロとなった後はさらに強力な忍術を使う強敵です。
元は霜賀の里の忍び
元々は現代に残る忍者の家系に生まれた心優しき少女でした。姉の曖や弟子の朱鷺丸とともに日々修行に明け暮れる日々を過ごしていましたが、ある日、里を襲撃し保管されていた『神刀・虚無』を強奪し、姉である曖を含めた多くの犠牲者を出して里を抜けます。それ以降、里からは追われる身となっていました。
暗殺者となった曖
忍びとしての才能に溢れていた曖は、いつからか里の任務で悪人たちを暗殺する仕事をこなすようになりました。本来は虫も殺せないような優しい性格の曖は、自分の心を押し殺して暗殺任務をこなしていましたが、やがてその心は限界に達してしまい、忍者という存在を無くすべく里を襲撃し、抜け忍になった後も差し向けられた追手を皆殺しにしていました。その後、放浪生活の中で力尽きるという本作でもぶっちぎりで救いのない非業の死を遂げたキャラクターだと思います。
【SHY】悲惨な過去ランキングまとめ
2023年秋に放送されるSHYの登場人物の中でも、過酷すぎる過去を背負っているキャラクターたちをランキングにしてみました。これら、登場人物の悲惨な過去がSHYという作品がどのような作品かを物語っていますね。勿論、他のキャラクターも描写されていないだけでこれ以上の悲惨な過去を持っているかもしれませんね!!