週刊少年サンデーの看板人気漫画、名探偵コナンのスピンオフ作品である犯人の犯沢さんがアニメ化!主人公はコナンに登場する犯人像の黒タイツというまさかのスピンオフ作品です。こう見ると、コナンの犯人視点の物語と思うかもしれませんが、実際はかなり違う方向性の作品です。そんな犯沢さんがどんな作品なのか紹介していきたいと思います!
目次
犯人の犯沢さんの主人公は犯人!?とは思えないほどピュアな常識人
犯人の犯沢さんの主人公の犯沢さんは全身黒タイツで、コナン本編では正体がわからないときに暗躍する犯人の姿となっています。そんな犯沢さんの目的はなんと、とある人物を殺すこと!つまり、この作品は犯沢さんがターゲットを殺害するために暗躍するという内容です。……というのは間違いありませんが、犯罪を目論む犯沢さんはむしろ犯罪都市、米花町の異常性に振り回され続ける側です。性格はピュアで、ごく当たり前の感性を持つ常識的な性格の主人公です。相対的に見て一番まともな性格をしているキャラクターです。
最悪の犯罪都市、米花町が犯沢さんに牙をむく!
犯沢さんは犯人視点の犯行ではなく犯人志望の好青年に対して、長期連載ゆえに大量の犠牲者を出したのにも関わらず1年も時間が経過していない最悪の犯罪都市米花町の非常識が犯沢さんに襲い掛かってくるという内容です。長期連載によって生じてしまった矛盾をこれでもかというくらいにネタにしています。
最悪の犯罪都市、米花町はどこが最悪なのか!?
例えばどんなところが最悪なのか、例を挙げればキリがないくらいですが、『米花町駅で降りようとすると、死にたいのか!?と止められる』、『不動産の殆どが事故物件で、無事故物件は数えるほどしかなくなっている』、『殺人事件が多すぎて警察の通常業務が滞っている』、『夜出歩くこと=死と言われるほど治安が悪いため、コンビニが11時で閉まる』などエピソードに事欠きません。登場人物はいつ死ぬか分からないという悲壮な覚悟を決めていたり、突然逮捕されたり殺されたりと事件には事欠きません。
原作キャラクターも躍動する犯人の犯沢さん
犯人の犯沢さんは名探偵コナンのスピンオフなので、当然原作のキャラクターも登場します。しかし、どのキャラクターも原作とかけ離れてはいないものの、かなり誇張表現されたキャラクターに仕上がっています。
江戸川コナン
我らが主人公、コナン君。事件が起こると現場に現れる謎の小学生。事件現場に現れると何故か事件が解決しており、探偵の毛利小五郎や娘の蘭と一緒にいることが多い。ただし、殺人事件を呼び寄せる体質は米花町を出ても発動し、行く先々で殺人事件が起こります。だって1日2回くらい事件を解決しないと計算が合わないんです。米花町の治安が悪いから事件が起こるんじゃなく、死神が事件を起こしているのかも。
毛利蘭
髪型に角がある特徴的な髪型の女子高生。やたらと角が強調される。長年?米花町で生き延びてきたからか銃弾を素手で受け止め、素手で刃物をひん曲げる程に強い。総じて原作キャラは強いです。強くなければこの町では生き残れないからなのかもしれません。
阿笠博士
恰幅のよい発明家。しかし、裏では超強力な麻酔薬を作ったり、その実験台となる人物を探している完全なるマッドサイエンティスト。治験に参加すれば短期間で結構なお金をくれるけど、下手したら死。同居している灰原も灰原で自分をちっちゃくした毒薬の研究に余念がありません。
怪盗キッド
怪盗キッドが登場するエピソードでは死者が少ないという原作のジンクスによって、米花町の住人たちからは生存率の神様として崇められています。
犯沢さんのほのぼの日常エピソードがぶち壊しに!
実は犯沢さんのエピソードは大体がほのぼのとした日常を描いた“日常系”の展開になることが多く、本人やペットの愛らしさもあって癒されそうになるんですが、そこで犯罪都市米花町の非常識が犯沢さんに降りかかります。ときには事件に巻き込まれたり、下手したら死ぬかもしれない状況にもなります。いたって普通の犯人の犯沢さんが、米花町の非常識に巻き込まれてツッコミを入れたりするというのが大まかな流れとなっています。
過激とも言える原作ネタをばっちり拾ってネタにしていく!
原作キャラを派手にいじり散らかす作風は、キャラだけでなく設定そのものや過去に起こった事件なども拾っています。工藤新一と怪盗キッドがあまりにもそっくりすぎて見分けがつかない(他一名)とか、過去に起こった事件が関連していたりとか、過去の犯人のそっくりさんが登場したりだとか、コナンを知っていればこれだとわかるものが多数あります。
コナンと言えば爆発、爆発といえば春
米花町ではよく爆発が起こり、特に春に起こることから春の風物詩と化しています。春といえば爆発なのは、コナンの劇場版が春に上映されるからだと思います。コナンの劇場版では総じて爆発が多いのです。スポンサーがどうのこうのという話もあるそうですが、映画で爆発は臨場感があるのでとりあえず爆発します。そういったコナンのお約束もばっちり反映されています。
過去の被害者や犯人らしき人物が!
コナン本編で起こった事件や事件の関係者、はたまた事件の犯人のそっくりさんまでもが登場し、ネタにされています。そこはかなり多くの場面で出てきますが、街のニュースで流れたり、事故物件の紹介だったりでちらっと登場するものもあれば、特徴的な犯人のそっくりさんと過去事件が起こった場所の後日譚として好き勝手やっているものもあります。コナンのエピソードで有名な霧天狗伝説殺人事件や怖い顔で有名な津川館長らしき人物も出てきます。
【名探偵コナン 犯人の犯沢さん】魅力・見どころまとめ
名探偵コナン 犯人の犯沢さんがどんな作品なのかを紹介してみました!犯人視点の話というよりは、犯人志望の好青年が犯罪都市米花町の非常識に巻き込まれて、日常と常識を破壊されていくという内容の作品です。作者から怒られるのでは思うほど、原作をいじっているのも面白くコナンが好きでよく見ている人であれば笑ってみられる作品だと思います!