LEVEL5の新作IPのロボットアニメ、メガトン級ムサシの第2期が秋から放送されます。ゲームがあまり盛り上がらず、アニメも前半が盛り上がりに欠けた作品ですが、全話見た視聴者からは面白いと評価する人が多く、後半からの展開は熱く、ロボットアニメ特有の悲壮感や緊張感も大きい神ロボットアニメでした。今回はメガトン級ムサシ1期の8話~13話のエピソードを振り返り感想を述べて行きたいと思います!
第8話 天敵
大和と神崎は龍吾と輝とともに袴田先生を襲撃します。そこで二人に乗り移ったドラクターの王女、アーシェムと護衛役のサーザントと話すことになります。アーシェムは地球人を滅ぼしたことは女王の意思であり、自分は共存の道を求めて生きたいと話しますが、しかし大和は宇宙人は全員殲滅すると、ヴェイガン殲滅おじいちゃんみたいなことを言い出します。
第8話その②
大和に明確な敵対の意思を示されてしまったアーシェムですが、それでも彼女は共存の意思を諦めはしませんでした。その意思にサーザントも同意し、二人は完全に王女クロウゼートと袂を分かちます。そして、その意思は女王に伝わり、女王は司令官のグリファースにアーシェムごとイクシアの破壊を命じます。女王はクソほど容赦ないですが、指導者としてはこれ以上ない存在ですね。でも、グリファースはアーシェムに思い入れがあるようです。CVは櫻井孝宏さんなので、不穏。
第8話その③
新規メンバーとなったと芥川康太と金田一巧は、イクシア浮上のシステム構築を1週間で構築し、金田一はアクトドライバーの応用でムサシを一人乗り可能にしたりと大活躍。しかも、今までパスワードで封印されたいた新型ローグの設計図までサルベージしてしまいます。もっとも、これは金田一の親が設計し、そのパスワードが息子の誕生日だったという理由がありました。
第8話その④
犬猿の仲の萌々香とジュンは何でこんなやつとと言いながらも二人乗りのローグ、マキシマスに搭乗し、初搭乗ながら息の合ったコンビネーションを見せます。しかし、その戦場に巨大な敵が登場します。その敵には大和たちの攻撃がちっとも通りませんでした。鉄血のモビルアーマーか何か?
第9話 家族
モビルアーマーに大苦戦する一同、そんなとき龍吾の脳裏に過去の記憶がフラッシュバックします。今の龍吾は恵まれた家庭環境から強く優しい不良に育ちましたが、その過去からは虐待や育児放棄をされていたようでした。打つ手なしの状況で大和のモニターにアーシェムの姿が映し出され、敵の弱点を教えます。宇宙人の言葉を疑いながらも、現状を打開するため大和はアーシェムの言葉を信じ、敵の電子頭脳を同時破壊することで行動不能に追い込むことに成功します。
第9話その②
当初は宇宙人は全滅させると強固な態度を示していた大和ですが、アーシェムに助けられたことからもう一度話がしたいと思うようになります。神崎に会話の機会を設けてくれるよう頼むも拒否されてしまいます。その後、金田一が発掘したデータから新型ローグのスパークマンとガウディアが建造され、ムサシが一人乗りで運用できるようになったことから輝がスパークマンを、龍吾がガウディアに搭乗することとなります。新型機の登場、それで合体必須と三人乗りの設定はなかったことになりました。話を進める上で面倒だから仕方ないね。
第9話その③
土方龍吾は元々虐待を受けていましたが、今のマッチングシステムで作り出された家族とはこれ以上ないほど良好な関係を気づいていました。肝っ玉母さんの元でまっすぐに育った龍吾は今の自分の母親にウソをつき続けることに耐え切れず、母親に自分に本当の家族でないことを打ち明けます。しかし、龍吾の母親もそのことに気が付いていました。それでも自分の本当の息子のように接していたのです。龍吾にとって家族のマッチングシステムは良い影響を与えていましたが、輝の家庭ではマッチングシステムのよる齟齬が大きくなるという問題が起こっていました。龍吾が優しくまっすぐ育ったのに不良となったのも、過去に受けた虐待が原因となっているのかもしれません。
第10話 架け橋
神崎がアーシェムに身体を貸したことから、大和とアーシェムは対話のテーブルに付きます。一方、ドラクターの司令官グリファースは王女からのパワハラでアーシェムを殺害するよう命令を受けていました。状況が動く中、司令官の南の体に異変が起こります。これまでときおり体調を崩していた南司令は基本的に孤高の人物でしたが、浅海輝にだけは心を許している節がありました。……と思ったら、もっと二人はもっと深い関係でした。え!?ここから大きく物語が動き、作品の方向性に色が付いたと思います。
第10話その②
南司令はもともとドラクター側の人間であり、女王の方針に反旗を翻して地球人の味方となった人物でした。ドラクター襲撃の日、輝を救い出した南司令は共存の道を模索するため孤独な戦いに身を置く選択をしたのです。輝はその理想を実現するために南司令とともに歩むことを決意したのです。二人の関係はとても深いものでした。でも、南司令は環境適応薬を定期的に摂取しなければ生きられない身体で、タイムリミットは刻一刻と迫っていました。
第10話その③
ドラクターという名は地球側の決めたコードネームであり、彼らは自分たちをシドルの民と言っていました。シドルの民は滅びた故郷を捨てて新天地を求め旅立ち、ようやく見つけたのが地球でした。
しかし、文明を築き上げていた地球に対し、住む場所と資源を提供してくれと言っても受け入れるハズはありません。交渉は決裂し、血で血を洗う戦いになることは避けられない。ならば先制攻撃で後腐れなく地球の文明を滅ぼすことが女王の合理的な判断でした。大和は納得こそできませんでしたが、アーシェムたちの事情も理解します。
第10話その④
イクシアへと潜入したドラクターの司令官、グリファースはサーザントと接触していました。サーザントはメイド喫茶に足しげく通いポイントを集めるほど地球の文化に順応していました。サーザントはアーシェムの判断を尊重しますが、地球の文化に染まった彼は案外私情が入っていたのかも。
第11話 浮上
イクシアの浮上作戦にて、大攻勢を仕掛けるドラクターを止めるため大和はアーシェムとともにムサシで出撃します。各パイロットが奮闘する中、突如として南司令達の前に意外な人物が現れます。それはイクシアの町長であり、彼こそがドラクターの内通者である裏切者だったのです。町長はイクシアの浮上を止めるように命令し、あろうことか南司令を撃ってしまいます。というか、この人誰だっけ?と思うくらいぽっと出の人ですが、内通者の情報は示唆されていたのでここでついに来たかという感じ。
第11話その②
戦況が動く中、グリファースはアーシェムを保護するためにムサシと対峙。しかし、アーシェムは王女の意思を知ったことで袂を分かつことをはっきりと伝えます。そこからはムサシとの一騎打ちとなり一進一退の攻防を繰り広げます。グリファースは不穏なキャラクターでしたが、この感じはバディ・コンプレックスのビゾンさんに似てきました。CVからしてこれは……。
第11話その③
南司令が撃たれてしまい、そこでクルーは血液の色から南司令が異星人であったことを知ります。ただ、地球側の技術では南司令を助けることは出来ませんでした。そして、南司令は最期に輝に向けてメッセージを残します。メガトン級ムサシはいまいちロボットアニメ特有の緊張感に欠ける作品でした。それは主人公たちが強すぎて、メインキャラが死ぬかもという緊張感がなかったからですが、その法則は崩れました。むしろここからが本番といった衝撃の展開ですが、面白くなってきました!
第12話 歩き出す者
ムサシはグリファースとの戦いで墜落し、大和の心臓は止まってしまいました。他の戦場で戦っていたものたちも南司令の死に衝撃を受けていました。さらにイクシアへの最終防衛ラインをも守っていたマキシマスも限界を迎え、萌々香は脱出するもジュンは後方の味方を守るために最後までマキシマスで戦い続けます。しかし、マキシマスは敵の集中攻撃を受けて大破し、ジュンも戦いの中で死んでしまいました。ここにきて死者が多数出る衝撃的な展開に。ただ、面白さも最高潮になっていきます。
第12話その②
アーシェムの蘇生措置によって息を吹き返した大和はアーシェムを確保しにきたグリファースとの白兵戦となります。その中でグリファースはアーシェムへの執着心と地球人への敵意を露わにし、果てにはアーシェムを守ろうとしたサーザントを手にかけてしまいます。これでさらに死者が増えてしまいました。アーシェムから明確な拒絶を受けて脳を破壊されたグリファースは完全にビゾンさんになってしまいました。
第12話その③
不意を突かれ片目に傷を負ったグリファースはアーシェムを連れて逃走を図りますが、追撃したムサシと激しい争奪戦の末にアーシェムを手放してしまいます。大和も必死で追い続けるも、駆けつけた輝に止められます。輝に南司令の死と現状を聞かされた大和はアーシェムを追うことを諦め、イクシアに迫る大型ミサイルの迎撃に当たります。
第12話その④
大和はムサシの最終兵器とも言える新技、空中で物質を生み出すシステムにより作られた巨大なブレードを使うカブキファンクションによって大型ミサイルを迎撃し、ミサイルを一刀両断します。スクライドのアルター能力で作られたガンダムアストレイレッドフレームの150ガーベラストレートでぶった切るみたいな必殺技ですが、エフェクト的にはバイオセンサー起動時のZガンダムとかガンソードのダン・オブ・サーズデイみたいでした。
第13話 奇跡の命
戦いは終わったものの大和はアーシェムを助けることはできず、アーシェムは崩壊したイクシアの外で盗賊団のヴィクトと出会っていました。しかし、そんな中で先の戦いで死んだ霧島ジュンでしたが、雨宮零士の念動力によって奇跡的に命を取り留めていました。南司令から司令官の役割を託されたマーガレット・ブレクネンは次なる進路をとりイクシアを前進させます。
第13話その②
イクシアの外はドラクターの攻撃により炎に包まれたましたが人類は死に絶えてはおらず、アーシェムと出会った盗賊のヴィクトとその部下も荒れ果てた大地で懸命に生きていました。イクシアの外では変異した巨大な生物が暴れまわる世紀末な環境で、彼らには自衛の手段が必要でした。そこでヴィクトが使ってたのが、ムサシによく似たローグ、ムサシオーでした。ムサシのデータを盗み出して組み上げたローグによって生き延びていたのです。ムサシオーはオーガンダムみたいなプロトタイプ的なローグでしょうか。なんか北斗の拳と鉄血っぽくなってきました。
第13話その③
イクシアの移動中にドラクターが襲来し、空中戦が出来るムサシとスパークマンが出撃します。しかし、スパークマンに搭乗するはずの輝は何故かおらず、代わりに零士がスパークマンで出撃。それでも二人は息の合ったコンビネーションで敵を次々と撃破し、敵母艦もスペースデブリを使ってアルター能力……もといカブキファンクションを起動。巨大な隕石をぶつけて撃沈させました。1期のムサシは最初から最後までクソ強かったですね。
第13話その④
一人イクシアの外に投げ出されたアーシェムは、ヴィクトと何やら取引を持ちかけ、おめおめ帰ってきたグリファースは女王に対しクーデターを起こし、出撃しなかった輝は南司令が自分との子供を身ごもりその子供がまだ生きていることを知ります。かくして、アーシェムの鉄血のオルフェンズ、グリファースのバディ・コンプレックス、イクシアのスペースランナウェイが始まりそうな雰囲気を残してムサシ第1期は幕を閉じます。
【メガトン級ムサシ】第1期振り返り後編まとめ
メガトン級ムサシの第1期の内容を振り返っての感想をまとめてみました!最初こそ何がやりたいのか分かりづらい作品でしたが、後半からの展開はものすごく引き込まれる内容の作品でした。1話できるにはもったいなさすぎる作品なので、とにかく全話見てほしいロボットアニメです!頼むから流行ってほしい!!