ライトノベルが原作の魔法使い黎明期、4月にはアニメ放映を控えていますが同時にコミカライズ化もされており、月刊少年シリウスにて掲載されています。ライトノベル、単行本どちらも全4巻が刊行されているのでとても集めやすい作品になっています。そして何より特筆するべきなのは、本作品が世界観や設定を共通した続編である事です。艦これなどで有名なイラストレーターのしずまよしのり先生がイラストを担当している事でも有名なゼロから始める魔法の書という作品です。当作品は2017年に完結していますがコミカライズとアニメ化されており、視聴していた方も多いのではないのでしょうか。本記事では続編である魔法使い黎明期んおコミカライズ版のストーリー紹介をさせて頂きます。
魔法使い黎明期ストーリー解説
あらすじ
泥闇の魔女ゼロが魔法について記したゼロの書、世界を根幹から引っ繰り返す知識の数々が世界に広まり、混乱に陥ってしまいました。前作主人公のゼロと獣の傭兵らの活躍によって世界には一先ずの平和がもたらされましたが、平和が訪れた後も人間と魔女の対立を目論む者や、快く思わない者が存在しており、長年に渡って深まった溝は完全には埋まってはいませんでした。そんな中、ウェ二アス王国の魔法学校に通う本作の主人公セ―ビルは、初めての成績不良で退学の危機に瀕していました。そこで学長のアルバスから卒業を条件に特別実習を持ち掛けられます。優等生の少女ホルト、獣堕ちのクドー、そして引率を受け持つ黎明の魔女ロー・クリスタスと共に実習先へと赴く事になります。
第一話 特別実習①
特別実習先の村へ向かう道中、セ―ビルとホルト、引率のロー・クリスタスは野宿をします。そこでセ―ビルとホルトは何故魔法使いを目指すのか心境を吐露します。ホルトの理由は自分を変えてくれた魔法を扱って人の役に立ちたいという思いでした。一方セ―ビルはなりたいではなく、なるしかないという心境を溢します。というのもセ―ビルは入学以前の記憶が殆ど無く、魔法学校を退学する際に過ごした記憶も抹消される事から自分が本当に空っぽになってしまう事をとても恐れています。
第一話 特別実習②
少し暗い話になった所、話題が同じく特別実習を受ける事になっているものの別行動をしている獣堕ちのクドーの事に変わります。クドーは強情で粗暴な言動を三人に取っていますが感情によって体色が変化するという特性を持っていて残念なまでに嘘を吐く事が出来ません。セ―ビルも彼に悪感情は抱いておらず、クドーもまた素直になれないだけと言った様な態度を見せています。そうして夜も更けて行く中、特別実習に向かうセ―ビル一行とクドー一行を付け狙う怪しい集団が動き始めます。
第二話 魔女狩り①
翌日、セ―ビル達はクドーに同行していた青年達から夜盗に襲われた事を知らされます。微かな違和感からロー・クリスタスはこれが夜盗ではなく魔女狩りだという事に気付き、単身クドーの救援へと向かいました。置いて行かれてしまったセ―ビルとホルトは実力不足だと分かっていても待っている事が出来ず、抜け出してクドーを助けに向かいました。
第二話 魔女狩り②
一方その頃、クドーは森の中を逃げ回っていましたが、張り巡らされた罠に次々掛かってしまい遂に追い詰められてしまいます。夜盗の正体は教会に所属していた魔女狩りを行う組織、女神の浄火(デア・イグニス)の裁定官でした。絶体絶命の状況に陥った時、ロー・クリスタスが駆け付けます。
第三話 駆け引き
ロー・クリスタスはルーデンスの魔杖を駆使して戦局を有利に進めて行きます。裁定官の攻撃を物ともせずにこのまま勝利するかと思われましたが、そこにセ―ビルとホルトがやって来てしまいます。裁定官はすぐさまセ―ビルを捕まえて人質にしてしまい、ロー・クリスタスも動く事が出来なくなりました。そして、魔法学校の生徒であるホルトに対して知っている素振りを見せ、彼女の素性をバラします。ホルトは教会から送り込まれた反魔女派のスパイなのでした。
第四話 悪魔の子①
ホルトは幼い頃から悪魔の子だと呼ばれ育って行きました。獣堕ちの様な角が物心着く頃から生え始め、それが原因で実の親から捨てられて教会に預けられる事になりました。自罰的な教育を施されたホルトは魔法学校にスパイとして入学する事を命じられます。しかし、学校で過ごす内に本当に自身の行いが正しいのか悩む様になり、打開する方法を探していました。ホルトは悩んだ末に教会から離反する事を決めて裁定官に攻撃を行いますが、ギリギリの所で防がれてしまいます。
第四話 悪魔の子②
裁定官はホルトに狙いを定めて追い詰めます。そんな中でセ―ビルはルーデンスの魔杖に手を伸ばします。ルーデンスの魔杖は通称魔女喰いと呼ばれて畏れられる悪魔で、所有者以外が触れたら対象の魔力を全て吸収するという危険な特性を持っています。セ―ビルは自身が何の役に立たなかった事を悔いていて、皆を助ける為ならどうなっても構わないと自己犠牲の精神を発揮して杖に触れます。その瞬間、膨大な魔力が暴走して溢れ出てしまい、周囲一帯を飲み込む結果になってしまいました。
第五話 魔女食いの杖
目を覚ましたセ―ビルは全員が無事な事に安堵しつつも自分が生きている事に不思議そうにしていました。しかしそんな疑問を入れる暇も無くロー・クリスタスから全員、全力のお説教を受けます。その中でセ―ビルが無事だった理由が、ルーデンスの魔杖の吸収量よりもセ―ビルの魔力量が勝った、即ち無限と言っても差し支えの無い魔力量を保有している事が判明します。そして、一先ずの平穏が訪れた所でクドーもセ―ビル達に同行する事になり、再度実習先の村へと向かう事になりました。
まとめ
いかがでしたでしょうか。バラバラだったセ―ビル達でしたが、予期せぬ裁定官の襲撃で団結力や協調性が芽生え始めました。これがもたらした結果はまだ分かりませんが、それでもセ―ビル達が成長できる出来事になったのは間違いないでしょう。果たしてこれからの特別実習はどうなって行くのでしょう。次の記事では2巻のストーリーを紹介させて頂きたいと思います。また、本記事で紹介したのはあくまでも一部分だけですので興味を持って頂けた方は是非手に取ってご一読ください。