「カイジ」の中で帝愛グループのナンバー2として登場する利根川幸雄。債務者たちに対する厳しい言動と、現実の社会を生き抜いてきたからこそ言える言葉の数々は印象的なものが多く、「カイジ」の中でも人気のキャラクターとして知られています。最近では、利根川を主人公とした「中間管理職トネガワ」が発売されるなど、ますます注目が集まります。今回はそんな利根川幸雄の特徴を10個紹介していきたいと思います。
目次
1.兵藤会長に振り回される
帝愛グループのナンバー2に位置している利根川ですが、その実は兵藤会長に最も近い立場として、こき使われている存在でもあります。時に、兵藤の思い付きに付き合わされ無理難題をこなさなければならないときもあります。実はあの「限定じゃんけん」も会長の「悪魔的なゲームを企画しろ」という思い付きから生まれたギャンブルでもありました。
2.優秀だがここ一番に弱い
カイジとのEカード勝負に負けた利根川。その時に、兵藤会長から管理はできるが、ここ一番の勝負に弱い人間という評価をされています。帝愛グループのナンバー2として、これまで組織の中を駆け上がって来た利根川。確かに、管理職としては優秀なのかもしれませんが、それとは関係ないここ一番の勝負となったときには、弱さを露呈してしまいます。
3.SNSも使いこなせる
利根川はいい年をした中年ではありますが、意外にもSNSを上手に使いこなすことができます。帝愛グループの公式Twitterを作成した時に、運営を部下に任せていたら炎上してしまったのですが、その炎上を利根川の手によってすぐさま沈静化したり、フォロワーを短期間で増やしたり、アンチとうまく戦うなど、SNS巧者の一面を垣間見せています。
4.意外と大食漢
恰幅のいい中年の利根川ですが、ある日昼食にかつ丼の大盛りを頼んだところ、そのお店は元々ボリュームが多い店だったこともあり、量的には超大盛のかつ丼が来てしまいました。その様相はいわば「カツの海」だったそうで、しかも完食することを求められていました。利根川は一時的にひるみましたが、それでも維持と根性で完食することに成功しました。
5.過去には南波照間支社にいた
南波照間支社への異動となった部下たちに対して送別の言葉を贈る利根川。この異動は半ば左遷でもあったのですが、それは戻ってこれると信じての左遷であると利根川は部下たちを慰めます。アドバイス最後に利根川は首筋についた傷跡を見せます。その傷は過去に南波照間支社でウミヘビに噛まれたときのものでした。エリート街道を走って来たイメージのある利根川ですが、その人生は決して順風満帆ではなかったようです。
6.兵藤会長の機嫌を伺うのが下手
帝愛グループのナンバー2として兵藤会長と接する機会の多い利根川ですが、兵藤会長はいつ機嫌が悪くなるかわからない時限爆弾のような人物であるため、その言動には注意しなけらばなりません。しかし、利根川はその加減がわからないため、無難な言動を繰り返すのですが、同じナンバー2の黒崎は上手に会長をいじりながらも会長のご機嫌を取るのがうまく、利根川よりも気に入られています。会社員としては優秀な利根川ですか、空気を読むのはあまりうまくないようです。
7.ダンスも上手
利根川のあの体格の良さからは身軽さはあまり感じられませんが、意外にもダンスは上手なようです。ダンスを披露したのは、部下の結婚式でのことです。同僚たちのフラッシュモブのお祝いに対して、最初は呆れていた利根川ですが、部下の晴れの舞台であることも考慮して、フラッシュモブに飛び入り参加して踊りを披露します。硬い人物のように見える利根川ですが、その内面は部下思いで、ノリがいい一面もあるようですね。
8.意外と部下思い
部下に厳しく接するイメージのある利根川ですが、意外に部下の心労を察して、リフレッシュの機会を与えるといったことも積極的にやっています。時には、自らバーベキューを主催して、最高級の肉を使った圧倒的宴を主催します。一般的には上司が主催するバーベキューなんかは行きたいとは思いませんが、ここまでの贅を尽くした催しであれば、部下であっても行きたくなりますし、日頃の心労を発散することができますよね。利根川には、上司として部下を思いやる気持ちもあったりします。
9.部下の見分けがついていない
帝愛グループといえば、黒服にサングラスといったコスチュームが印象的ではありますが、その見た目のせいで利根川は部下の黒服たちの見分けをつけることができません。兵藤会長であれば、部下一人一人の名前を覚える必要はありませんが、利根川は直属の上司であるため、見分けがつかないのは業務に支障をきたしてしまいます。そのため、見た目以外で名前を覚えようとするのですが、趣味が似通っていたり、苗字が紛らわしかったり、全く区別がつきません。物語にはあまり影響を及ぼすことがない黒服なので、見ている皆さんも区別はつかないでしょう。
10.同窓会にもキチンと参加する
帝愛グループという大企業の幹部でもある利根川ですが、同窓会にもキチンと出席する一面を持っています。しかし、同窓会に参加する目的も利根川らしく、若いころ自堕落に過ごしていた動機が年を取ってどうなっているかを見に行くという捻くれた理由だったのですが、しだいに同期との親睦を深めていくうちに、同窓会を楽しみだしていきます。最後には、校歌をみんなで歌う中で、利根川が伴奏を担当するなど、同窓会を全力でエンジョイしていました。
まとめ
カイジと接しているときの利根川は、冷徹で厳しい面ばかりが印象的に残っていますが、そんな利根川も帝愛グループで働く中では、部下や会長との関係に苦しんだり、会社員として何気ない日常を過ごしていたりもします。「カイジ」の中で強烈な個性や名言を残してきた利根川ですが、その生き方や哲学を見ていくと、私たちの人生にも参考になる部分が多いので、注目してみて下さい。