2021年4月から放送予定のアニメ「さよなら私のクラマー」は女子サッカーをテーマにした作品です。珍しい題材の作品ですが、作者の新川直司はこのほかにも心に残る作品を発表しています。今回はそれらの作品群を紹介していきたいと思います!
目次
新川直司の作品その① 冷たい校舎の時は止まる
第31回メフィスト賞を受賞した辻村深月の推理・ホラー小説のコミカライズ作品、全4巻。月刊少年マガジンで連載された作者の新川直司連載デビュー作でもあります。無人の冬の校舎に閉じ込められた8人の生徒たちが自身の記憶と向き合いながら、閉鎖空間脱出のために謎に迫っていくホラー&ミステリーです。
冷たい校舎の時は止まるのあらすじ①
大学受験を控えた高校3年生の冬の登校日、鷹野博嗣、辻村深月、菅原、佐伯梨香、片瀬充、桐野景子、藤本明彦、清水あやめの8人は無人の校舎に閉じ込められてしまいます。強引に玄関の扉を開けようとしてもびくともせず外部への連絡も出来ない。完全に閉鎖空間の中に閉じ込められてしまった8人は、校内に残されたメッセージや深月の携帯から発せられた音声から学園祭で起きた飛び降り自殺が関係していることを知ります。しかし、その自殺した人物が誰なのか誰も思い出すことが出来ませんでした。
冷たい校舎の時は止まるのあらすじ②
8人の生徒の1人佐伯梨香は職員室で見た担任教師の榊の机にあった写真を見て違和感を感じていました。8人全員で写真を撮ったはずなのに、7人しか映っていないことに気が付きます。つまり、この中にいる誰かが自殺した誰かで、その自殺した誰かが自分たちをこの空間に縛り付けているのではと推理するのですが、その誰かを思い出してしまった生徒が次々と消えてしまいます。
新川直司の作品その② 四月は君の嘘
中学生のピアニストとヴァイオリニストの出会いと成長の物語。母の死をきっかけにピアノの音が聞こえなくなってしまった主人公の有馬公生が圧倒的な個性を持つヴァイオリニスト宮園かをりとの出会いを経て演奏への情熱を取り戻していくという内容で、アニメ化に実写映画化も果たした作品です。そのタイトルの意味深なタイトルが大きな伏線となっています。
四月は君の嘘のあらすじ①
かつてその精確さでピアノコンクールを席巻した主人公・有馬公生は厳格な母の元日々長時間のレッスンを続けていました。公生の母親は自分が叶えられなかった世界的なピアニストの夢を叶えるために完璧な演奏の指導をしていました。少しのずれも感情的な演奏も許さなかった母親への反発と、その母親の死のトラウマから演奏中に自分のピアノの音が聞こえなくなるという症状を発症し、ピアノから遠ざかっていました。
四月は君の嘘のあらすじ②
そんなある日、幼馴染の椿からの紹介でヴァイオリニストの宮園かをりを紹介されます。かをりの演奏はコンクールの審査基準をガン無視するような演奏でしたが、聴衆たちを虜にするインパクトを持っていました。そんなかをりに強引に背中を押される形で公正は再び音楽への情熱を取り戻していきます。しかし、かをりには誰にも言えないとある秘密がありました。
新川直司の作品その③ さよならフットボール
「さよなら私のクラマー」の前日譚にあたる作品です。中学生の男子に混ざってサッカーをしていた主人公の恩田希は類まれなる才能を持ちながらも成長にしたがってついてくる男女のフィジカルや体力の差を感じていました。しかし、そんな境遇に置かれながらも自分のプレースタイルを貫きサッカーを楽しむ女子を描きます。本エピソードは劇場アニメとして「さよなら私のクラマー ファーストタッチ」というタイトルで放送されます。
さよならフットボールのあらすじ①
天才的なボールテクニックを持つ中学生の恩田希は女子でありながらも男子サッカー部に混ざって練習を行っていました。しかし、成長するにつれて男子の体力差やフィジカルで差を付けられてしまう現実を目の当たりにしていました。希は監督の鮫島にあの手この手で新人戦への出場を認めさせようとしますが、体力の差やフィジカルの差から認められませんでした。ただ、希にはどうしても新人戦に出場したい理由がありました。それは、かつて子分として可愛がっていた?江上西中学校のナメックこと谷に「サッカーはフィジカルだ。女のお前に何が出来る」と言われたからでした。
さよならフットボールのあらすじ②
結局、希はメンバーに選出されないまま、江上西との試合が始まります。ナメックはデカくそして強くなっていました。そんなナメックに苦戦を強いられ、スコアレスのまま前半を迎えるのですが、後半になると希は弟の順平を無理矢理拉致し成り代わるという荒業を使って試合に出場します。
新川直司の作品その④ さよなら私のクラマー
なでしこジャパンで御馴染みの女子サッカーを題材にした作品。とはいうものの実は女子サッカーは全然馴染みのスポーツではありません。なでしこジャパンで大活躍をした選手ですら何らかの仕事をしながらプレイしている選手も多いほどです。そんな境遇の女子サッカーの現状も踏まえながら、高校女子サッカーで躍動する選手たちを描いた作品です。さよならフットボールの続編でもあります。
さよなら私のクラマーのあらすじその①
中学生時代、驚異的なスプリントを持つ周防すみれはチームメイトに恵まれずその才能を発揮することが出来ませんでした。しかし、その才能を見込んだ対戦相手の曽志崎緑はすみれと一緒の高校でプレーしたいと考え、共に蕨青南高校へ進学します。蕨青南は弱小チームでしたが、反骨心の強いすみれは同じように境遇に泣かされていた先輩の田勢恵梨子に共感して蕨青南を選んでしまったので曽志崎もついていかざるをえなかったのです。
さよなら私のクラマーのあらすじその②
蕨青南高校女子サッカー部の通称ワラビーズで、すみれと緑はいきなり頭角を現します。かつてなでしこジャパンに在籍していたOBの能見奈緒子がコーチとして招致され、新生チームがスタートします。ただもう1人中学時代全くの無名だったにも関わらずワンプレーで才能を感じさせるとんでもないやつが入学していたのです。その選手の名前は恩田希で、中学時代に男子に混ざってサッカーをしていたにも関わらずその才能を認められていた選手でした。
【さよなら私のクラマー】作者の作品集まとめ
「さよなら私のクラマー」の作者である新川直司の代表作をまとめてみました。分かりやすく読み手の感情を揺さぶる作風が特徴で、その全てが心に残る作品たちです。アニメ化や実写映画化した作品もあるので、是非見てみてください!面白い作品ばかりです!