大人気漫画「天地創造デザイン部」って知っていますか?独特の設定で話題となり、2021年にはアニメ化も決定している作品の1つです。「万能の神」という存在から依頼を受けて動物をデザインする「天地創造社」の個性豊かなデザイナーたち。動物の完成する過程を描いたファンタジーコメディーであり、「天デ部」の略称で親しまれています。そんな「天デ部」ですが、いったいどのようなストーリーで、どのような生物が登場するのでしょうか。そこでこちらの記事では「天地創造デザイン部」の生物についてネタバレを含めて紹介します。
目次
生物ネタバレ紹介その①天地創造社のデザイナーたち
「旧約聖書」の神は地球上のあらゆる万物を創造したとされています。しかし本作の神は天地や水を造った時点で面倒になってしまいました。そこで生き物を作るのは下請けに任せることにしました。その下請けというのは「天地創造社」にいるデザイナーたち。彼らが生き物の案を出してエンジニアが実現できるかどうかを検証し、そしてクライアントである「神」という存在が採用できるかどうかを決めるというシステムです。
旧約聖書とは
ここでいう「旧約聖書」とはユダヤ教やキリスト教の正典です。「旧約聖書」と呼ばれるのはキリスト教には「新約聖書」があるためこちらの立場からのものであり、ユダヤ教にとっては旧約聖書が唯一の「聖書」という扱いになります。そのためユダヤ教の中では「旧約聖書」という呼称は使わず、「聖書」と呼んでいます。ちなみに「旧約聖書」はヘブライ語で記載されています。内容としては古代イスラエル人・ユダヤ人の思想活動の全てを網羅していて、様々な内容が詰め込まれています。天地創造と部族長の物語、モーセと律法、歴史記述から預言者たちの事跡と預言書などが含まれます。
生物ネタバレ紹介その②天使が舞い降りてくる
面倒くさがりでわがままな性格の神様からは不条理なオーダーがたくさんくることも。そんなオーダーに日々悩まされているのは天地創造社の「デザイナー」と呼ばれる存在です。彼らは人間そっくりな謎の知的生命体であり、そんな彼らのもとに天上界から連絡係として男女2人の天使が降りてきます。彼らの名前は「上田」と「下田」。セクシーなキャリアウーマンの天使である上田と、新人部下でサラリーマンの天使である下田は、デザイナーたちの新しい連絡係として派遣されました。新人として派遣された下田はバタバタと忙しい毎日を過ごしながらもおしゃれなデザイナーやエンジニアたちと切磋琢磨し少しずつ慣れていきます。
生物ネタバレ紹介その③キリンが誕生!
「案件1」で初めて生まれた生き物は「キリン」でした。これは神様からのオーダーであり、「すっごい高いところの葉っぱが食べられる生物」というリクエストから生まれたもの。そこでデザイナーたちはそれぞれ工夫を凝らします。ちなみに室長である土屋は自身の代表作が「馬」であり、その馬の美しさにすっかりとらわれてしまい、その後のデザインはなんでも馬ベースにしてしまうという癖(?)を持っていて、このときもブレずに天馬(ペガサス)を提案していました。そのほか水島の「ピンポンツリー」(これはのちに採用された)や海原の「首長シカ」など様々な案が出ます。
試行錯誤の末に
ちなみにペガサスは造れないということで、エンジニアの火口からかなり怒られてしまいます。ペガサスは想像上の動物ですが、どうして実在できないかと言うと、馬ほどの体重を持ちながら空を飛ぶことが不可能であるということから。首長シカは立ちくらみで首を支えられないということから採用を迷われたのですが、それなら支えられるほど足を伸ばせばいいということで足が伸び、そうすると下にある食べ物や水に届かないということで首と足を中間ぐらいの長さにし、この大きさで草しか食べないということで体が持つように胃の中で草をタンパク質にかえることができるバクテリアをかうことにしました。(これは「牛」と同じです)また柄がなくてさびしいということから柄をつけられ、はれて「キリン」が誕生したのです。
生物ネタバレ紹介その④個性豊かな動物たちがどんどん生まれる!
個性豊かな動物を日々生み出している天地創造デザイン部のデザイナーたち。「キリン」と同時に生まれたのは「ピンポンツリースポンジ」という深海生物。「長い生き物」として採用されたこちらは、深海数千メートル下に生息しているかなり珍しい肉食の深海生物であり、実在するとはいえほとんど観測されたことがありません。そのほかにも蛇に卵を食べられない生き物として開発された「アカメアマガエル」は、蛇が近づいてきた瞬間におたまじゃくしになって水中に逃げるという驚きの性質を持ちます(主に中央アメリカに生息)。そのほかにも同じ条件で造られた「ハタオリドリ」は、袋状の巣を木に吊り下げ、そこに産卵するというなかなか珍しい鳥です。
割とおなじみの生物たちもどんどん生まれる!
珍しい生物たちだけではなく、おなじみの生物たちも生まれます。みんな大好き「コアラ」は、なんと神様からの「かわいいけどかわいくない生き物」というオーダーのもとに造られたのでした。たしかに見た目はとても可愛いのですが、なかなかのデスボイスや鋭い爪、奇怪な食性などなかなか可愛くない習性もあげられます。そのほか「イッカク」は、角を持っているめずらしい海棲哺乳類です。なんとこちらはユニコーンのための角をなんとなくでイルカにつけていたら馴染んだのでそのまま採用されたというパターンです。
その他生物たち!
そのほかにもいろんな生物たちが生まれます。例えば海の中ではほとんど最強と言われている生物を知っていますか?音波のビームを出すことで(!)知られている「マッコウクジラ」です。そのほかにも作品中で「マッコウクジラ」に対抗するために造られたとされる「ダイオウイカ」などなど、さまざまな生物が生まれます。「ダイオウイカ」といえばとにかく大きく、マッコウクジラに噛み付くこともある凶暴な生き物ではあるのですが、だいたいマッコウクジラに食われてしまいます。いろんな生物が登場するため勉強になりますね。
生物ネタバレ紹介その⑤慰安旅行へいくデザイナーたち
いつも頭をフルに働かせながら忙しく働いているデザイナーたちを気の毒に思った神様は、デザイナーたちに3日間の慰安旅行を与えます。行き先はガラパゴス島(別名試作島)。この慰安旅行を目一杯楽しんだデザイナーたちでしたが、帰宅後次の仕事をしようとしたところ、とあるパンダのトラブルが発生してしまいます。
「パンダ」のトラブルとは一体
慰安旅行の中で描かれてボツになった生物と採用されたラフデザインの「パンダ」の紙が重なってしまったことをきっかけに、知性を失ったパンダは毛がちぎれて分身と増加を繰り返しているというとんでもない状態になっていました。そんな中とった対策は、土屋による縞模様を嫌う習性のある「ツェツェバエ」を用いたもの。なんとかデザイナーたちは助かったのですが、これは上田が白黒の生物にかけた呪いにより引き起こされた事件だったのです。それを知った天上の神様は怒りを覚え、大事なデザイナーたちを危険に晒したという罪により上田を地獄へと堕天させたのでした。
【天地創造デザイン部】生物ネタバレまとめ!
以上が「天地創造デザイン部」の生物に関するネタバレも含めた紹介まとめでした!いかがだったでしょうか。いろんな生物が登場するということで、動物好きにはたまりませんよね。個性豊かなデザイナーたちが日々にぎやかに奮闘している姿は見ているこちらまで楽しくなります。アニメ化したらますます盛り上がりそうで今からとても楽しみです。気になる人は是非、今のうちに原作をチェックしてみてくださいね。「天地創造デザイン部」を読むと動物園や水族館で過ごすのがより楽しくなること間違いありません!