TVドラマシリーズで有名となった「池袋ウエストゲートパーク」ですが、原作は石田衣良さん著の短編小説で、第36回オール讀物推理小説新人賞を受賞しています。小説、TVドラマ、コミック、舞台と多方面で展開されている本作品は、様々な社会問題を取り上げており、実際に起きた事件を参考にしたストーリーが多いのも特徴です。TVドラマ版の脚本は宮藤官九郎さん、チーフ演出は堤幸彦さんが担当しています。2020年7月にはアニメ化も決定しており、再び、IWGPが注目を集めることになるでしょう。今回は主人公である真島 誠(マジマ マコト)に焦点を当てて、ご紹介していきたいと思います。
目次
真島 マコトの人物像
池袋に住むプータローで、実家の果物屋を手伝いながら小遣いを稼ぎ、池袋西口公園(池袋ウエストゲートパーク)でマサと共に遊んでいる。
通称「池袋のトラブルシューター」で、血液型はO型、身長180cmとかなり高い。好奇心旺盛で、正義感が強く、何事にも物怖じしないマコトはGボーイズのリーダーであるタカシからも信頼されており、多くの人から頼りにされるようになる。様々な無理難題を解決していくマコトは、その中で多くの未体験な出来事を経験し、クラシックや読書といった趣味にも目覚めるなり、のちにファッション雑誌のコラムニストも務めるようになります。
TV版での真島 誠(マコト)
長瀬智也さんが演じています。当時21歳の長瀬さん、とても若く今とは違ったカッコ良さがありますね。
ボウリングが異常に上手く、掛けボウリングで小遣いを稼いでいます。横山や、度々登場するおばちゃんボウラーとの対決など、ボウリングはTV版でのコメディ要素として重要な役割を担っています。
川崎麻世と矢沢永吉の熱狂的ファンで、麻世にサインをもらって大喜びしている回もあります。初体験は風俗嬢に強引に奪われた為、それが原因となり勃起不全という悩みを抱えており、女の子と良い感じになっても土下座して謝るということもしばしば。しかも、その事実を母親に知られているという・・・。母親の得意料理である焼きそばが大好物で、どこに行ってもまず焼きそばを頼んでしまう。
「めんどくせぇ!」と言うのが口癖で、基本的に口は悪いが、根は真面目な母親想いの好青年です。
真島 誠(マコト)の名言
「あぁ、世界中が認めなくてもよ、俺がみとめてやるよ」・・・ゴリラの回(第五話)で、翔がアスミを助ける際に勇気付けるために言った一言。
「当たり前のことが出来ないで何が家族だよ、バカヤロー」・・・6チャンネルの回(第六話)で、ヒロキの両親に対して叫んだ一言。
「泥棒だっていいじゃねーかよ!俺のかーちゃんなんだよ!泥棒だろうがヤクザの愛人だろうが、たった一人の俺のかーちゃんなんだよ!」・・・七洋の回(第七話)で、ドリームコネクション幹部に言った一言。
「俺は好きな服着て好きな場所で遊びてーから。それがなきゃブクロに住んでる意味無いっしょ」・・・九州の回(第九話)で、京一からなぜGボーイズに入らないのか聞かれた際の一言。
「なぁタカシ...お前死ぬなよ」・・・十手の回(第十話)でタカシから立会を頼まれた際の一言。
「ほらCDだってさ、レコードだったころはA面とかB面あったけど、CDは全部オモテじゃん。だから早く、CDになれよ......何言ってんだ俺....」・・・士の回(第十一話)で、多重人格だと判明したヒカルに掛けた一言。
「なぁタカシ...俺はオメーのことキングだなんて思ってねぇよ......これから死んでもキングだなんて呼ばねーよ!....オメーはサウナのタカシじゃねーのかよ!!!小さいころから同じパン食ってたタカシじゃねーのかよ!!!」
・・・士の回(第十一話)で、タカシに殴られながら言った一言。
どんなやつでも救いたい、真島 誠(マコト)の優しい人柄
みかんの回(第三話)で、サルと姫を探すことになったマコト。LICSというコンビニにいたという手掛かりを頼りに、2人はLICSで情報収集を開始します。
一向に進展がない中、マコトは前のマンションからの光に違和感を感じます。中学の同級生が住んでいるマンションなのでは?と思ったマコトはサルに中学時代の卒業アルバムを持ってくるように言います。
卒アルを見てマコトは確信し、自宅に向かうが、カズノリは引きこもりになっていて、母もどうしたら良いのかわからない状態。そんなカズノリにマコトは昔話をしながら、また遊びに来ると言って、何度も足を運びます。
怒るわけでも、説得するわけでもなく、ただ友達として語り掛け、また遊びに来ると告げて帰る。この行動の繰り返しが、カズノリの心を動かし、閉ざされていた扉が開きます。
カズノリは部屋の窓からLICSを観察していて、記録を録っており、それが姫捜索の大きな手掛かりとなりました。しかし、マコトはそんな計算で動いていたのではなく、自分の友達を外の世界に連れ出したいという気持ちだけで動いていたと思います。
今度は帰れなくなったカズノリ
マコトのおかげで、外の世界に出れるようになったカズノリはマコトとの約束で家まで遊びに来ますが、この時は近くまで来てすぐに帰ります。
しかし、次に会うときはファミレスで情報屋をやっていて、家に帰ると「二度と出れなくなる気がする」と言って、寝るとき以外はファミレスにいる生活を送っていました。
カズノリの情報網はすごく、この後もマコトの事件解決の手助けをしてくれます。
カズノリを演じているのは高橋 一生さんですが、まだ売れる前で、髪も長いため、気付いていない人もいるのではないでしょうか?
肝心なところで痛恨のミス・・・
洋八の回(第八話)で、テレクラで出会った16歳の女の子を妊娠させてしまったマサは女子高生から多額の賠償金を請求されます。最初は自分でどうにかしろと言っていたマコトたちだったが、マサの真剣な気持ちを聞いて、
各々が出来ることでお金を稼いできます。そして目標の金額の半分(約40万円)まで貯まったところで、全額を掛けてマコトが得意の掛けボウリングで2倍にしようとします。「倍にすれば良いんでしょ?OK!喜んで!」と言い
勝負に挑むマコト。仲間は勝利を確信し、すでに喜んでいました。おばちゃんボウラーは子供の学費の為に勝負に挑み、ミニスカで動揺を誘ってきます。ヒカルからも同様したらダメと念を押されますが・・・結果は1ピンしか倒せず、
全額持っていかれました。どんな時でも頼りになる男ですが、おばちゃんのパンチラで動揺する可愛らしく間抜けな一面が見れるシーンとなっています。
勇ましいマコトの情けない一面
イチゴの回(第一話)で、いつもの5人でカラオケを楽しんでいた時に、リカはマコトを誘い出し二人で抜けることを提案します。拒否するマコトでしたが、リカは半ば強引にマコトを連れ出しホテルへと入る二人。
ここまできたらやるしかない!男を見せようとするマコトであったが、童貞を風俗嬢に強引に奪われ勃起不全となってしまったマコトは、コトを成すことが出来ませんでした。最初は少し待ってとごまかして、なんとかやろうと試みますが、やはり無理だったようで、リカに土下座で謝ります。誠実なマコトの態度は逆にリカを惚れさせることになりました。こんだけイケメンなら許されるよね・・・(笑)
ヒカルとのやりとりでも・・・
洋八の回(第八話)でも似たようなシーンがあります。ヒカルに迫られたマコトは「ラーメン食いに行くぞ」とごまかしますが、あまりに何度も拒むマコトの態度はバレバレだったようで・・・。
「ヒカルとできない」=「他の人ともできない」という解釈でヒカルは安心します。
この後、カナと燃え尽きるわけですが・・・。
主人公「真島 誠(マコト)」とはどんな人物?まとめ
いかがだったでしょうか?
口癖、好きな食べ物、性格などが作品を通して一貫しているため、真島 誠というキャラクターは非常にわかりやすく、
熱く、強く、優しく、そしてちょっぴりお茶目な正に主人公といった人物となっています。
2020年7月から放送予定のアニメではどのように描かれているのか楽しみですね。