原作GAINAX、監督は庵野秀明によるSFアニメ作品。
1995年10月4日~1996年3月27日にかけて全26話がテレビ東京系列(TNX)で放送されています。漫画版はアニメに先行する形で「月刊少年エース」にて1995年2月号から連載されています。漫画の方が先に始まっている為、原作が漫画と思っている人も多いですが、原作はアニメとなっています。2007年~2009年にかけてはリメイク版が「エヴァンゲリヲン新劇場版」と題して放映されており、全4部作を予定しています。
本作品は、エヴァンゲリオンのパイロットとなった14歳の少年少女たちと「使徒」との戦いを描いたもので、その中での人間関係や様々な葛藤など、心情描写に重点を置いた作品となっております。今回は、数あるキャラクターの中でも特に人気の高い、セカンドチルドレン惣流・アスカ・ラングレーに焦点を当てていきたいと思います。
目次
登場は第八話から
本作のメインヒロインの一人で、二人目の適合者ということでセカンドチルドレンとされています。声優は宮村優子さんが担当。
2001年12月4日生まれの14歳で、血液型はA型、身長は157cm、国籍はアメリカとなっています。登場は意外と遅く、第八話「アスカ、来日」で初めて登場します。帰国子女であり、4歳からセカンドチルドレンとして英才教育を受けたエリートで、14歳にしてすでに大学も卒業しています。エヴァンゲリオン弐号機のパイロットで、搭乗の際は主にドイツ語を使います。美人でプライドが高く、勝気な性格だが、時折見せるシンジへの対応などを見ると、ツンデレの代名詞とも云えるキャラクターなのではないでしょうか。
「あんた、バカァ!?」
アスカがシンジに言うお約束のセリフ。
TVアニメ版では、第8話、第9話、第11話(3回)、第12話、第15話、第19話、第20話、第25話、第26話(2回)で言っており、軽12回となっています。
アスカのモノマネの際の定型文となっており、また、「救急戦隊ゴーゴーファイブ」では宮村優子さん演じる速瀬京子がこのセリフを発して、ファンを喜ばせたという話もあります。
待ってました!!自信満々のアスカ
第八話「アスカ、来日」より。
来日したアスカはシンジに対し、自分のエヴァ弐号機こそが世界初、実戦用の本物のエヴァンゲリオンだと自慢します。そこに突如現れる第6使徒ガギエル。使徒襲来というピンチの状況のはずが、アスカは自分の実力を見せる機会だとニヤッとした表情を見せます。
「チャーンス」
「傷つけられたプライドは十倍にして返してやるのよ!」
第9話「瞬間、心、重ねて」でのセリフ。第7使徒イスラフェルに惨敗し、リベンジするために特訓に励むシンジとアスカ。アスカはシンジに合わせてレベルを下げることを拒むので、ミサトが「やめとく?」と聞くと、他にやる人がいないから仕方なくやるといった高飛車な態度を取ります。代わりにレイとシンジでやってみると・・・なんと息がぴったり。それを見たアスカは一瞬取り乱しますが、すぐにこのセリフを吐いてやる気を出します。
プライドが高いことが分かるアスカらしいセリフとなっていますね。
シンジとのキス・・・アスカの真意は・・・?!
第15話「嘘と沈黙」で、結婚式の三次会で帰宅が遅くなることを伝えたミサト。それを聞いたシンジとアスカは食事が終わった後、暇を持て余します。アスカは唐突にシンジにキスをしようと切り出し、戸惑うシンジだが、「怖い?」と聞かれ「怖かないよ!キスくらい」と強がり、二人は長いキスをするのでした。
キスについて退屈しのぎとアスカは言っていますが、異性としてシンジのことを本当に好きだということが公式で語られています。
届かない想い・・・
第弐拾弐話「せめて、人間らしく」でアスカがアラエルから精神攻撃を受けるシーンでは、「何もしない、私を助けてくれない、抱きしめてもくれないくせに!」と叫び、シンジとアスカのシーンがフラッシュバックする演出があります。アスカはシンジが好きで、助けて欲しい、抱きしめて欲しいと思っていたのです。だから、息が苦しくなるほど長いキスをしましたが、それでも抱きしめてくれないシンジに苛立ち、誤魔化すためにうがいをしたのでした。
「もう二度と負けられないのよこの私は!」
第拾九話「男の戦い」より。
エリートとして日本に来て以来、大した活躍もなく、第13使徒バルディエルにも全く歯が立ちませんでした(戦闘シーンはカットされています)。エヴァのパイロットには常に予備がいることを知っていたアスカは、このまま活躍がなく、足を引っ張っていてはパイロットを降ろされると思い、焦りから出た一言だと思います。自分を鼓舞して第14使徒ゼルエルに挑みますが、それも空しく瞬殺されてしまいます・・・。このシーンはアスカが不憫で仕方がないです。
生きる意味を失う、アスカ
第弐拾四話「最後のシ者」での場面。
尊敬し、好意を抱いていた加地の死を知り、エヴァ弐号機とのシンクロ率も0となってしまったアスカは、「セカンドチルドレンたる資格なし」と言い、生きる意味を完全に失ってしまいました。物語が進むにつれ、元気なアスカが見れなくなっていくのは悲しいですね・・・。パイロットでもなくなってしまった彼女はNERVによって保護され、その後新たなパイロット渚カヲルが到着するのです。
セカンドチルドレン惣流・アスカ・ラングレーとは?まとめ
いかがでしたでしょうか?
可愛く、ツンデレなアスカはエヴァのキャラクターの中でもとても人気のあるキャラクターとなっています。
もう一人のヒロインである綾波レイとは対照的で感情の起伏が激しく、シンジへの想いが伝わる描写が多いのも特徴となっています。
また、新劇場版では式波・アスカ・ラングレーと名前が変わっており、加地リョウジに対して何の感情も持っていない描写となっています。
TVアニメ版と新劇場版のアスカを比較してみるのも面白いかもしれませんね。