2011年に放送され、普段アニメを見ない層や芸能人たちからも大きな反響を呼んだあの日見た花の名前を僕たちはまだ知らない。ことあの花ですが、元々アニメでドラマをやっているような作品で2015年にSPドラマとして実写化されました。そんな実写の主要なキャストの紹介と、どれだけ原作をバスター……ゲフンゲフン、原作との違いを紹介していきたいと思います!
目次
宿海 仁太(じんたん)/村上 虹郎
主人公のじんたん役は村上 虹郎さん。現在22歳で数多くの映画やドラマに出演している俳優さんです。どことなく影のある感じが引きこもりっぽくていい配役だと思いました。ノイタミナ繫がりで縁があったのか、2017年にほうそうされたいぬやしきではには父親役の小日向文代さんとともに声優にも挑戦しています。
本間 芽衣子(めんま)/浜辺 美波
ヒロインのめんま役は浜辺 美波さん。今の方がよく活躍を耳にする女優さんです。かわいい。あの花問わず実写映画に出ているイメージが強いです。
安城 鳴子(あなる)/松井 愛莉
あなる役は松井 愛莉さん。モデルでアイドルもやっていましたが、今は女優としての活躍が多いようです。最近で言えば、グッド・ドクターや僕の初恋をキミに捧ぐなどに出演していました。
松雪 集(ゆきあつ)/志尊 淳
烈車戦隊トッキュウジャーの主演を務め、最近でも活躍の機会が多くバラエティでもちらほら見る俳優さん。女装が似合いそう、というかキャスティングの理由がこれなのかも…。
鶴見 知利子(つるこ)/飯豊 まりえ
最近ではテレビでよく見る機会が本当に増えたモデルで女優さん。ゆきあつ役の志尊 淳さんがトッキュウジャーに出演していたことを考えると、飯豊さんは獣電戦隊キョウリュウジャーに出演していた経験があるので特撮繋がりでオファーがあったのかも。
久川 鉄道(ぽっぽ)/高畑 裕太
高身長でガッチリした体格で一番のハマリ役に見えます。しかし、その1年後まさかあんなことになるとは……。色々あって今は無期限で活動休止中。10年後の八月くらいにまた出会えることを信じて……と思っていたら復帰するみたいです。今後の活躍に期待!
水瀬さん /水瀬 いのり
ハンバーガーショップの店員として登場したやけに耳に残る声が特徴的なモブキャラクター。いったいなにものなんだ……。ついでにあの花と縁のあるアニメの心が叫びたがっているんだの実写にも登場しています。きたいのしんじんかなにかでしょうか?どことなく心が叫びたがっているんだに出てきたキャラクターの声に似ています。いったいなにものなんだ。
原作との共通点、再現度は?
共通点として挙げられるのは、舞台やアニメで舞台になった秩父市。アニメに出てくる風景と完璧に合致していると言ってもいいくらいです。……というかアニメの方がリアルにこだわって作られているから実写化でしっくりくるのは当然と言うか、アニメの方が凄いんでしょうね。
変なTシャツ
じんたんの着ていた変なTシャツはバッチリ再現され、しかも種類も結構豊富でした。原作と同じ場面で着ていたTシャツをきちんと再現していました。ただアニメでは表に一寸、裏に一斗と書かれたTシャツは両方書かれていました。また白ネギと書かれたTシャツは白ネギ太郎となっていてイラストも追加されていました。
あなる
あなるは当然のようにそのまま。ただし、アニメのようにあなるあなる連呼して、見ている人を凍りつかせる展開はありませんでした。ただでさえストーリーを凝縮している分、あなるのインパクトは強すぎるのでしょうかね?あなるの出番は殆どなくなっていました。
例の女装シーン
これだけは絶対に外せないってやつ。原作ファンとしては絶対に外せない演出ですが、原作を見ていた人が置いてけぼりを喰らった展開であり、何の予備知識のない人が見たら更に置いてけぼりを喰らうような展開になったような気がしないでもありませんが、これは絶対に必要な演出でした。
設定の違いはある?
まず原作のスタッフは関わっておらず、“ANOHANA PROJECT ”からは独立した作品として作られています。ヒャア、嫌な予感しかしねぇ!とかそう言わずに…。基本的にストーリーは原作を踏襲しており、大きな変更点はそんなにありませんでした。
めんまの設定
めんまの髪の色が違います。めんまの母親はロシア人の血を引くハーフでめんまはクォーターという設定ですが、演出の都合上めんまの母親は日本人で名前も洋子に変更されています。これは実写化するうえでもは仕方がないことでしょう。でもあなるはそのまま、あなるはあなるだよ。
原作をどのくらいバスターしてしまった?
実写版あの花はアニメ11話分を2時間に凝縮しなければならないので、全体的にかなり端折る必要があります。そのため、原作視聴者でなければついていくのは難しいけど、原作視聴者には物足りないものという印象を受けました。実写の流れからアニメとどう違ってのかを説明したいと思います。
夏のケモノ出現~
めんまがじんたんの前に現れて、願い事を叶えて欲しいと言います。アニメにはそれまでにコミカルな演出やあなるの訪問もありましたがカット!じんたんはめんまを探しに秘密基地に行き、そこでぽっぽと再開しますがその部分もカット!実写ではじんたんがぽっぽと出会うのはコンビニでした。
ゆきあつたちとの再会~
実写ではあなるやゆきあつたちとの再会はぽっぽにハンバーガーショップに呼び出されての再会でした。その再開の後、超平和バスターズの回想シーンが入ります。アニメではじんたんがめんまの死を知ったのは自分の家でしたが、実写では全員がその場にいました。決定的瞬間を見ていたのはぽっぽだけのようですが、全員がそこにいたとなればぽっぽのトラウマがちょっと弱く見えてしまいます。
ゆきあつの女装~
そこからはゆきあつが女装姿で野山を駆けまわるシーンに移行します。あなるの家でレアノケモンをゲットするイベントもなし。それどころかあなるの援助交際のくだりも家出の件も全部カットされたのであなるは空気です。ゆきあつの女装発覚後、何とここでめんまがそこにいることを明かします。原作ではこの時点でまだめんまの存在を全員が信じたわけではありません。つまり、秘密基地で日記を使って自分の存在を証明するイベントもカット!
花火作り~
そこから、めんまの日記を取りに行きそこから花火の打ち上げを計画します。花火作りは順調に進みます。特に誰かの介入もありませんでした。そこからじんたんのバイトシーン。バイト中のあなるとじんたんのシーン。つることあなるのシーン、じんたんとぽっぽのシーンで、それぞれに抱えたトラウマが語られます。つまり、めんまが消えなかったあとで本音を語るシーンは大幅に縮小されています。
消えなかっためんま~
めんまが消えなかった後にアニメでは本音をぶちまけるシーンがありますが、カット!かわりにみんなでめんまを見つけなければいけないことが強調されていました。じんたんが家に帰ってめんまを呼びに行くと、めんまの願いがじんたんを泣かすことだと言っていましたがめんまの回想を挟まないのでちょっと置いてけぼりをくらうかも。
ラスト
めんまを秘密基地に連れて行ったあと、じんたんもめんまの姿が見えなくなりみんなでめんまを探すラストシーンになります。めんまの最後の手紙と最後の最後に皆でめんまを見つけて成仏するシーンは実写版でも泣ける展開でした。最後のエピローグもよかったと思います。でも、尺がたりないベクトルで超原作バスターズだったと思います。
あの花実写まとめ
あの花の実写は原作を踏襲しつつストーリー的には大幅に変わった点はありませんが、2時間程度で全てをまとめなればいけない分ストーリーを凝縮し、シーンの全てが唐突に始まり視聴者を置いていくという印象が強かったです。しかし、ラストのシーンは実写でもなけたので、やっぱりあの花っていい作品だと思いました!超原作バスターズはずっとなかよし!