夏の終わりに宿海 仁太の前に現れた“夏のケモノ”は、5年前に事故死した幼馴染のめんまだった。そのおかげで否が応でも少年時代のトラウマと向き合わざるをえなくなった少年たちの苦い青春物語。アニメ放映後も劇場版、実写と大ヒットした『あの日見た花の名前を僕たちはまだ知らない。』ことあの花。中でも魅力的なのはヒロインのめんま。そんなあの花の純粋で可愛いヒロインのめんまこと本間芽衣子について紹介したいと思います!
物語の始まり“夏のケモノ”めんま
物語の始まりはかつての仲間たち、超平和バスターズのリーダーだったじんたんこと宿海 仁太が家に引きこもりながらリア充と世間を呪っていたそのときに唐突に現れた“夏のケモノ”によって幕を開けます。“夏のケモノ”は5年前に事故死した超平和バスターズのめんまこと本間芽衣子でした。
めんまは天真爛漫なマスコット
昔のめんまは純粋で可愛らしく天真爛漫なみんなのマスコットでした。そして、5年後にじんたんの目の前に現れためんまの性格もあの頃のままでした。頭の中身も変わってないようで、じんたんの事情も考慮せず無理矢理外に連れ出したり、登場人物の一人『安城鳴子』の昔のあだ名の『あなる』を連呼するほどでした。当然ながらあなる本人は“あなる”の意味を知ったためその呼び方で呼ばれるのを嫌っています。あなるはあなるだよ、あなるぅー。
めんまはノケモン?
そんな毒気のないめんまですが、過去にはその髪の色から周囲の子供たちはめんまを避け、めんま自身もどうしていいかわからない状況でした。みんなと違う奴はハブる!時に子供は残酷ですが、中には気まぐれなやつもいて無理矢理めんまを仲間に入れるようなガキ大将もいました。それがみんなのリーダーだったじんたんであり、その仲間たちが超平和バスターズでした。
本当のめんま
そんな経緯があったからか、めんまは超平和バスターズの皆の事を第一に考えるようになり、自分の気持ちを押し殺している部分もありました。あなるとゆきあつが結託してじんたんに「めんまのこと好きなの?」と聞くことも知っていて、何も言わず、じんたんに「誰がこんなブス!」と言われても困った顔で笑うだけ。めんまはみんなのマスコットでありながら、自分が傷ついても誰かの事を考えるような子供でした。だからこそめんまの存在はみんなにとって、とても大きいものだったのです。
ホラー要素?めんまはポルターガイスト?
じんたんは当初めんまのことを過去のトラウマと夏の暑さによって妄想が具現化した存在だと思っており、じんたん自身もめんまの存在に懐疑的でした。しかし、じんたんには見えるし、声は聞こえるし、物は食べるし、ゲームもやる。じんたんはめんまの姿が見えているので、ホラーな要素はありませんが傍から見れば立派なホラーです。
ビビる超平和バスターズ
めんまの存在を本当の意味で信じている人物はいませんでした。しかし、めんまが日記でメッセージを伝えたことから皆はめんまの存在を信じざるをえませんでした。その後、めんまは皆に蒸しパンを振る舞うのですが、何もない空間で勝手に蒸しパンが作られていくその様子はホラー以外の何物でもなかったため、あなるもつるこも相当ビビっていました。
しかし、物理的に干渉出来るはずのめんまは、何故か自分の日記意外や秘密基地以外にはメッセージを残すことが出来ず、適当なメモ帖にはメッセージを残せませんでした。
めんまとみんなのトラウマ
めんまの死はじんたんにとって大きなトラウマとなり、その後に母親が亡くなったもあり、そのトラウマはじんたんを過去に縛り付けることになります。が、実は大きなトラウマを背負ったのはじんたんだけではなく、超平和バスターズのそれぞれが大きなトラウマを背負うことになります。
じんたんのトラウマ
じんたんにとってめんまは大切で存在でしたが、あなるに「めんまのこと好きなの?」と聞かれた際には、照れから「誰がこんなブス!」と言って逃げ去ってしまいます。明日謝ればいいやと思っていたじんたんに、その明日が来ることはなくめんまは事故死してしまいます。あの日、あんなことを言わなければめんまは死なずにすんだのかもしれない。それがじんたんのトラウマ。
あなるのトラウマ
あなるはずっとじんたんのことが好きだった。でも、じんたんはめんまの事が好きなことも分かっていました。だから、ゆきあつと結託して「めんまのこと好きなの?」と聞きます。あれがもしかするとめんまの死のきっかけだったかもしれない。それに、めんまがいなくなればじんたんと一緒になれるとも思ってしまったこと。そんなどうしようもなく醜い自分があなるのトラウマ。
ゆきあつのトラウマ
めんまの死のきっかけを作ったのは自分。ゆきあつは今も昔もずっとめんまのことを忘れられていない。めんまの事が好きだったゆきあつはじんたんが逃げ去った後、ゆきあつはめんまのことを追いかけて告白し髪留めを渡そうとした。でも、めんまには応えてもらえなかった。結局、めんまはじんたんが好きだったから。その後すぐにめんまは死んでしまった。めんまの死のきっかけを作った、大好きだっためんまを死なせてしまったことそれがゆきあつのトラウマ。
つるこのトラウマ
めんまはじんたんが好き、ゆきあつはめんまが好き、つるこはゆきあつが好き。だからめんまがいなくなれば、自分はゆきあつの傍にいることが出来る。でも、ゆきあつは自分に振り向いてはくれなかった。めんまの死を喜ぶ自分は確実に存在していた。結局、自分は自分のことしか考えていない。めんまにあなるとゆきあつの計画を告げ口したのも自分。もしかすると、それが無ければめんまはみんなを秘密基地には呼ばず、死のきっかけを作ることもなかったかもしれない。それがつるこのトラウマ。
ぽっぽのトラウマ
じんたんの言葉を信じ、積極的に協力してきたぽっぽ。でも、それは決してめんまやじんたんのためだけではありませんでした。ぽっぽはめんまの死の瞬間を見ており、めんまが衰弱していく姿をただ怖くなって見ていることしかできませんでした。あのとき、自分が強ければ助けられたかもしれない。死の瞬間にいたのは自分だけなのだから。高校に通わず世界を旅していたのも、海外への旅を名目にめんまが関わっていた全てから逃げたかっただけ。めんまは自分を恨み死んだのかもしれない。それがぽっぽのトラウマ
めんまのトラウマ
めんまの死に関わった超平和バスターズはトラウマを抱えバラバラになってしまいます。めんまは常日頃からみんなに仲良くしてほしいと思っています。それはある意味風見鶏のように見ることも出来ます。事実、めんまはあの日、あなるとゆきあつが結託していることも知っていました。じんたんにブスといわれたときも、困ったように笑っただけ。そんな自分のせいでみんなバラバラになってしまった。トラウマを抱えていたのは、死んだめんまも同様だったのかもしれません。
めんまのお願いって結局何だったの?
めんまはじんたんに「願い事を叶えてほしい」と言います。その願い事はめんま自身にもよくわかっていませんでした。でも、そんな漠然としためんまの願いを叶えるために超平和バスターズのみんなは行動することになります。そんなめんまの願いとはなんだったのでしょうか?
じんたんを泣かすこと
めんまのお願いは『花火を打ち上げて、神様にじんたんのお母さんを治してもらうこと』。みんなはそう思っていましたが、それでめんまは消えませんでした。実はめんまのお願いは『じんたんを泣かすこと』でした。じんたんはお母さんが入院してから自分の感情を飲み込んでしまうようになっていました。それは母親に心配をかけないためでお母さんは心配していました。そこでめんまがじんたんのお母さんに「じんたんを絶対泣かす」と約束します。実はその時点でめんまの願いはかなっていたのです。
めんまの本当のお願い?
しかし、めんまはその時点では消えずに超平和バスターズの皆がトラウマを吐き出して昔のように戻った時からめんまの身体が消え始めたことから、めんまの本当の望みは『超平和バスターズがずっと仲良しになること』だったと考えることもできます。事実、劇場版ではじんたんがそのようなことを言及しています。
あの花本間芽衣子まとめ
可愛くて魅力的なあの花のヒロインのめんまこと本間芽衣子について紹介しました。最後にめんまが成仏していくシーンには思わず涙が溢れてきてしまいます。この作品がとにかく泣けて、とにかく感動できるのはめんまがいてこそだと思います!作品を見たあとは、めんまを見るのがつらくなるくらい感情移入できる最高のヒロインでした!