かつて神だった獣たちへは、別冊少年マガジンにて2014年より連載中。戦争中に人の体を代償として、絶大な力を得た擬神兵。そんな彼らの戦争が終わった後の世界での話。人から獣へとなってしまった彼ら、戦争を続けようとするもの、人の役にたとうとするもの、何もわからなくなったもの。そんな擬神兵たちを、元擬神兵隊長であるハンクが人の心を失ってしまった彼らを殺すために世界をまわるという少し悲しい話でもあります。今回はそんな登場した擬神兵たちを全て紹介させていただきます。
目次
そもそも擬神兵って何?
エレインにより作り出された兵士。ソムニウムから作られる擬神兵の核を体内に取り込むことにより、獣のような力を手に入れることができた兵士たち。しかし、核を埋め込まれて生存する確率は低く、多くの人間がこの実験により命を落としている。
擬神兵 ウェアウルフ
擬神兵隊の元隊長。本名はハンク・ヘンリエット。エレイン、ケインとは教会学校からの仲であり、心を無くした獣を仲間により葬るという擬神兵隊の誓いのために、各地を回って元擬神兵を殺して回っている。夜の間だけ、ウェアウルフとなることができ、また、人型と獣型に変化することができる擬神兵。自分が獣となってしまうことを非常に恐れている様子も見受けられる。
擬神兵 ヴァンパイア
エレイン、ハンクの旧友であるケイン・マッドハウス。本名はケイン・レイチャード。父親は大統領であり、エレインを愛していた人物。そんな彼は、エレインの生み出した擬神兵を野に放った人物。ヴァンパイアであり、吸血した人間を自分の思う通り行動させることができる。各地にて擬神兵の協力者がおり、再び戦争を起こそうと考えている様子。いまだに詳しいことはわかっていない。
擬神兵 アラクネ
本名はエリザベス・ウィザー。ケインと行動を共にする擬神兵の1人で、下半身は蜘蛛のような形状をしている。糸を出して、衣服を作ることも可能であるが、彼女のケインと行動を共にする理由などはまだわかっていない。
擬神兵 ミリエリア
エミリアの子供とされる、擬神兵核を持たない擬神兵。ケインと行動を共にしており、死者を操ることができるが、それ以上のことは謎。父親はハンクの可能性もある。
擬神兵 スプリガン
自在に体を巨大化させることのできる擬神兵スプリガン。本名はダニエル・プライス。優しい男だった彼は、戦争中も貧しかった自分の村の事を想っていました。戦争が終わった彼は、故郷へと帰り出稼ぎに出て、村にお金を入れていました。しかし、彼は実は積荷を乗せた馬車を襲っていたのでした。戦時中は自在に自分の体を変化させることができ、最大では3倍の体高へと変形することができた彼は、非常に汎用性の高い擬神兵でした。
擬神兵 ミノタウロス
器用さと怪力を持つ擬神兵。本名はセオドア・シャーマン。非常に臆病だった彼に備える事を教えたのはハンクでした。そしてミノタウロスは戦争後、自分を誰かが襲ってくると考えて、要塞を作り閉じこもります。擬神兵としては珍しく、繊細な作業が可能であった彼は、野戦での築城の際に非常に役に立った擬神兵でした。
擬神兵 ベヒモス
強化再生する巨大な擬神兵。本名はアーサー・オルストン。寡黙な男であり、命令に忠実だった彼。戦後、ずっと東へと進み続けておりハンクと戦うことになった。それは、海を見たいというただそれだけの理由でした。非常に巨大な体を持つベヒモスは、素早い行動はできませんでしたが、戦時中はその再生する体をもとに、確実に任務を遂行する擬神兵でした。
擬神兵 ガーゴイル
高空から敵を襲う、見えざる翼の擬神兵。本名クリストファー・ケインズ。正義に燃える男であり、正義のために戦う事を誇りに思っていました。戦後、自分の生まれ育った街へと戻った彼は、罪に穢れたものを解き放つと、貧困街にて行き過ぎた自分の正義を貫いていたのでした。
擬神兵 カルキノス
ケインのパーティーに出席したハンク。そのパーティーにて、ケインに儲けさせてもらった商人たちを食らった擬神兵のうちの一体。他多数の擬神兵が登場していましたが、名前が判明しているのはこの一体のみ。全て、ハンクにより殺されてしまうのですが、カニのようなこの擬神兵は足も非常に美味しかったらしい。
擬神兵 ニーズヘック
週末も生き延びる不死の竜、ニーズヘック。シャールの父親であり、本名はジョン・ウィリアム・パンクロフト。一度、ハンクにより殺されたニーズヘックでしたが、復活し再び牙を剥きます。その時にはハンクとは行動をともにしていません絵したが、最後はシャールの手によってとどめを刺されました。強靭な肉体と生命力を持ちますが、大食でもある擬神兵。
擬神兵 セイレーン
船乗りを歌で惑わす鳥魚セイレーン。歌により死への眠りに誘う擬神兵。本名はベアトリス。戦後、明日を生きていく希望を持てない街の人間に対して、市へと誘う歌を歌っていた。元々は、歌手だった彼女は、最後、死ぬ間際には昔歌っていた歌を歌いながら死んで行ったのでした。
擬神兵 サスカッチ
深山に潜む剛力の亜人で産地での隠密行動と生存に優れた擬神兵。ケインの作り上げた要塞にて、土木工事を行っていた擬神兵。いまだに戦闘シーンは描かれていない。隠密行動に優れた擬神兵であり、稀に雪に覆われる山脈地帯ではその足跡を残すこともあるという。しかし、その巨大な足跡すら、敵に恐怖を植え付けることができる擬神兵。
擬神兵 ガルム
獣の知覚と腕力を持った擬神兵。姿はハンクのウェアウルフと似ているが、人型に戻る事を代償にスピードと力を持っている。本名はロイ。ケインやハンクたちと共に戦った擬神兵隊のことを愛していた彼。最後は、擬神兵討伐隊と協力したハンクに敗れてしまう。
擬神兵 ケンタウロス
半人半馬の擬神兵で、騎兵の突撃力と狙撃能力を併せ持った擬神兵。ケインと共に行動をしていた彼。元は医者。本名マイルズ・バイロン。元々は人を救うために擬神兵になりましたが、心が壊れ、敵の悲鳴を欲するようになります。ハンクと戦いますが、最後はケインの父親である大統領から送られた、猛毒の擬神兵ヒドラの死骸から作られた、腐食の毒霧、アルファルドによって死んでしまいます。
擬神兵 ドッペルゲンガー
無数の複製兵士を生みだす擬神兵。元々は部隊を生み出す擬神兵でそれらを使用して敵と戦っていましたが、今となっては化け物ばかり生み出し、自分の意思とは関係なく人を殺してしまうようになってしまいました。最後に生み出した、ドッペルゲンガーのロビンは、その真実を知って自害してしまいます。そんな一部始終を見たハンクにより彼は殺されました。
擬神兵 スペクター・トワイライト
エコールにてすべてを見ていた擬神兵になる被験者。水槽にてすべてを見ており、それを羽虫を扱うことによってハンクたちに見せた擬神兵。最後は、水槽から出して黒されることをのぞみ、ハンクによりその願いが叶えられました。
擬神兵紹介 最後に
今後まだまだ登場するであろう擬神兵。一体、男体の擬神兵がこの世に残っているのでしょうか。今後も気になりますね。