もうすぐアニメ新シリーズがスタートする「スタミュ~高校星歌劇~」。高校生たちが演劇を志す、青春の物語です。第1期、第2期と好評を博してきましたが、第3期にも期待が集まっています。話題になっていたミュージカルシーンも楽しみですよね。こちらの記事では、アニメ第2期のメインテーマでもあった、3年生の卒業公演「Shadow&Lights」について紹介します。
目次
卒業公演「Shadow&Lights」とはいったい何?
綾薙学園の伝統である、卒業記念公演の演目です。代々3年生が出演しており、2年生は選ばれた5名「2年生育成枠」のみの出演になります。上演時期としては卒業したあとの8月であり、卒業の寸前まで華桜会の仕事を行う3年生の配慮とされています。この『Shadow&Lights』は2年生の最初の課題にもなっており、みんなかつての指導者である華桜会との共演を果たすために、5名の枠を争うことになります。4月~夏休みまえまでのあいだに、2年生の指導を行う「アンシエント」によって、2年生の指導、稽古を行います。そのため卒業生が稽古に参加してくるのは夏休みの直後ぐらいになります。
どんな内容なの?
劇の内容としては、舞台はロンドンです。ショービジネスが盛んになり始め、ウエストランドに劇場ができ始めた頃の時代の青年たちの物語を描いています。2人の青年ランバートとアレクシスは、固い絆で結ばれているのですが、不慮の事故をきっかけにして2人の気持ちはすれ違ってしまうのです。全部で2幕、第1幕と第2幕との間には15分の休憩をはさんで上演されます。メインの役柄としてはランバート、アレクシス、ルーカス、クリフとなっていますが、華桜絵画増員された柊世代からは、新しく「エディ」というランバートとアレクシスの友人として登場するキャラクターが登場します。ちなみに2年生育成枠の生徒は、「ランバートの影」「アレクシスの影」「ハーディー」「パーシー」「オーランド」を演じます。
『Shadow&Lights』登場キャラクター①ランバート
主演ということもあり、繊細な演技力が必要とされる役柄です。毎年首席卒業生が演じるのが高齢にはなっているのですが、ランバートを演じる予定だった柊がブロードウェイデビューということで、ランバート役を降板しました。そのため本人の推薦のもとで、卒業記念公演の主役は主人公の星谷が引き継ぐことになったのです。もちろんかなりの対訳ですし、通常は3年生が演じるところです。本人もプレッシャーによりスランプに陥った時もありました。しかし約ときちんと向き合うことにより、憧れの鳳先輩との共演を果たすことになるのです。
本番中に怪我を追ってしまう!
しかしここで事件が起きてしまいます。なんと星谷は、本番中に怪我をおってしまうのです。このまま無理をして演技を続けていれば今後に支障がでてしまうほどの怪我でしたが、星谷は鳳先輩と共演するという夢を諦めることができません。そこで協力したのが揚羽でした。星谷とそう背格好の皮ならない揚羽が、全身を使うダンスシーンが入った中盤の14場「ランバートの夢」のみ代役として出演し、後編にまた星谷が登場するという流れに変更したのです。鳳先輩の後押しもあり、気がつけば生徒全員が星谷の夢を叶えるために、気持ちをひとつにしていたのでした。
どんな役柄なのか
『Shadow&Lights』の主人公です。舞台役者の息子であり、美しい容姿をしています。舞台役者になることは幼い頃からの夢であったのですが、自分に自信がないため、いつも父親の背中に隠れているような内気な少年でした。もう1人の主人公アレクシスとは出会ってすぐに仲良くなり、不慮に事故によりアレクシスから舞台役者の夢を奪ってしまいます。ランバートも夢の舞台役者になるのですが、なかなか売れずに1度も役をもらうことができませんでした。しかし彼は諦めません。さらに事故の後屋根裏に引きこもっていたアレクシスにも真正面から向き合い、毎日のように屋根裏へ訪れていました。また同時にアレクシスには弱みも見せることができる存在として、お互いに救われていたのでした。憧れの看板ダンサーのハーディーから推薦されたときに初めてオーディションに合格し、メインの役を勝ち取ることができたのです。また同時にアレクシスから夢を奪った責任を感じており、自分だけが成功してもよいのかと戸惑いもありましたが、舞台のゲネプロにてルーカスから奈落から落とされてしまい、舞台役者の夢を絶たれてしまうのです。しかしそれと引き換えにアレクシスの心を開き、彼の笑顔を取り戻しました。
『Shadow&Lights』登場キャラクター②アレクシス
毎年恒例なのですが、実力と華やかさをかね備えた役者が演じています。ちなみに柊世代では鳳先輩が演じたため、主人公の星谷はついに鳳先輩との夢の共演を果たすことができたのでした。
どんなキャラクターなのか
『Shadow&Lights』のもう一人の主人公であり、劇場主の息子です。美しい容姿を持ち合わせており、舞台役者になるのが夢でしたが、ランバートをかばって顔に怪我を負ってしまったため、舞台役者の夢を絶たれてしまいます。それ以降は屋根裏に引きこもって劇作家としての活動を行っていましたが、内容としてはロンドンミュージカルに向かないものが多く、ランバートと同じように売れない日々を過ごしていたのでした。さらに夢を絶たれたことで自分を哀れんでいるところがあり、悲しみの中で書いた作品は「狂気じみている」とまで言われており、だんだん彼は「狂人」として言われていたのでした。
ランバートとの関係
しかしランバートだけは彼を恐れず、事故の後も毎日屋根裏を訪ねてきていました。毎日のように追い返そうとしても突き返すことができず、自分にだけ弱みを見せるランバートをほうっておくことができず、慰めたりもしています。ある日自分の作品をルーカスに認められて、ブロードウェイで上演する誘いを受けます。しかし彼はランバートを置いてアメリカに渡ることはできず、ルーカスを追い出してしまうのです。しかしそれによって舞台役者の夢を奪うことになってしまい、罪の意識からより一層心を閉ざしてしまうことになったのでした。かなり自分自身を責めることになりましたが、ランバートは明るく振る舞います。彼によって心を開き、2人は和解したのでした。
『Shadow&Lights』キャラクター紹介!③ルーカス
作中での唯一の敵役ということもあり、かなり見せ場が多いです。例年では華桜会メンバーが演じることが多い役柄ということで、柊が演じました。
どんなキャラクターなの?
アメリカのブロードウェイミュージカルのスポンサーです。華やかな見た目をしていますが一方で野心家であり、自分が成功するためなら手段を選びません。ある日小劇場で見たアレクシスの作品に魅力を感じますが、アレクシスの作品はロンドンミュージカルでは評価されないものでした。
そのためアレクシスの作品をなんとかブロードウェイで上演させようと努力し、わざわざ探偵のクリフを雇ってまでアレクシスの居場所を調べさせました。しかしランバートを置いて自分だけが成功することができなかったアレクシスに追い出されてしまいます。するとルーカスはなんと、自分の成功のためだけにランバートを排除しようと思い、なんと彼を奈落から突き落とすのです。しかしそのあと探偵のクリフによって罪を暴かれてしまい、捕らえられてしまいます。そのときに、ルーカスのたくらみを知っていながらも見て見ぬふりをしていたオーランドの書いた告白分が提出されています。
『Shadow&Lights』キャラクター紹介!④クリフ
コメディ的な立ち位置の役柄ではあるのですが、物語後半には格闘術を用いての見せ場があります。そのため身体能力が必要とされ、武道ができる漣が演じました。
どんなキャラクターなの?
アレクシスを説得させるため、ルーカスがイギリスで雇った探偵です。探偵の腕は確かであるのですが、酒・女・そしてお金には目がありません。ルーカスは自分の成功だけを考えてアレクシスを母国に連れて帰ろうとしルーカスを雇いましたが、不まじめなルーカスは依頼よりも自分の遊びを優先します。そのたびに助手でありお目付け役のパーシーから止められていました。好き放題にお酒を飲み、女性を侍らせる様子が描かれているのですが、そのいっぽうで受けた依頼はしっかりこなします。アレクシスの居場所もきっちり掴んでいました。さらにルーカスがランバートに怪我を負わせたときも見逃さず、逮捕に貢献も行いました。
『Shadow&Lights』キャラクター紹介!⑤エディ
この役柄については、かつて華桜会が4人体制の時には存在しないものでした。しかし5人体制になったことをきっかけに、柊の世代から書き加えられました。1番最初にエディを演じたのは暁でした。このキャラクターはあらゆる場面で主要な登場人物に絡んでくるため、調和を取ることが出来る役者がよいとされています。
どんなキャラクターなの?
ランバートとアレクシスの幼馴染にあたるキャラクターであり、同時にランバートの相談相手でもありました。毎日アレクシスの屋根裏に通うランバートを見て、優しさを認めつつも心配もしていました。いっぽうアレクシスに対しては助言をすることも多く、気持ちがすれ違っている2人がどうにか和解しないかと考えています。2人がもとの仲良しの関係に戻るようにさまざまな行動をとっていました。さらにランバートがルーカスの手によって奈落から突き落とされてけがをしたときには、オーランドが残していた告白文を使いルーカスに罪をつきつけています。
『Shadow&Lights』キャラクター紹介!2年生育成枠編
アレクシスの影
この物語で言う「影」とは、人物に寄り添い見守るような役割になります。アレクシスの影は天真爛漫であり、ランバートに雰囲気が似ています。いつも笑顔で、アレクシスを支えていたランバートの写し鏡だったのです。ちなみにアレクシスからは「俺の天使」と呼ばれています。育成枠の中で唯一ソロ歌唱パートがあり、かつて首席だった月皇も演じました。チームの実力者が受験を行いましたが、育成枠に選ばれたのは辰巳でした。
ランバートの影
暗く冷たい視線がアレクシスに似ている、アレクシスの写し鏡です。ちなみにランバートは自分の心の闇だと思っており、「僕の悪魔」と呼んでいます。セリフはないですがずっと舞台に立っている役柄ということで、繊細な演技力が必要になります。受験の際は星谷と海斗が役を交代しており、育成枠には海斗が選ばれていました。
ハーディー
ウエストエンドのスターで、看板ダンサーです。かつて売れない舞台役者であったランバートを推薦した人物が彼です。役柄の都合上、ランバートより格上になるため、ランバート役とのバランスが重要になります。難しいダンスを披露する場面があります。育成枠は天花寺が勝ち取りました。
パーシー
探偵クリフの助手であり、お目付け役です。金・酒・女が好きなクリフに苦労させられていますが、彼の探偵としての能力は評価しています。クリフと同じようにセリフが多く、演じる役者によって印象が変わります。今回育成枠では卯川が勝ち取りました。
オーランド
ランバートの役者仲間であり、売れない舞台役者です。しかしランバートが推薦されオーディションに合格したとき、成功をねたんでしまいました。さらにルーカスのたくらみにも気づいていたのですが、見逃してしまいます。しかし途中で自分は間違っているということに気がつき、責任を感じルーカスが犯人であるという告白文を書きました。役は空閑が勝ち取りました。
『Shadow&Lights』まとめ!
以上が『Shadow&Lights』についてのまとめでした。やはり卒業公演ということもあって、気合が入っていますね。第2期のメインテーマでもあるため、かなり重要な劇になります。第3期ももうすぐ始まるということで、ますますキャラクターの魅力が引き出されていくのが楽しみですね。