女子高生が戦車に乗り、「戦車道」と呼ばれる競技に励むという奇想天外な世界観で大人気のテレビアニメ「ガールズ&パンツァー」。個性豊かなキャラクターが登場し、彼女らが在籍する高校も個性豊かです。ここでは主人公西住みほが在籍し、物語の中心である大洗女子学園を紹介します。
大洗女子学園 学園艦とは?
ガルパンの世界では、中学高校は学園艦と呼ばれる大型の船の上にあり、そこでは陸地と同じように町があり生活が営まれています。大洗女子学園は、茨城県の飛び地として登録されている学園艦のことで、正式には「県立大洗女子学園」です。全長約7600m、人口は3万人です。学生は中等部と高等部にそれぞれ9000人います。操船など船に関わることは、船舶科の生徒が担当しています。その他、普通科、商業科、被服科、水産科、農業科、情報科、栄養科があります。戦車道履修者は普通科に在籍しています。
大洗女子学園戦車同チームの復活
日本での知名度が低下していた戦車道ですが、近々日本で世界大会が開かれることになりました。そこで大洗女子学園も20年ぶりに戦車道の授業を復活させ、履修希望者を募ります。しかし、集まったのはたったの21人、残っていた戦車も1輌とまさに0からのスタートでした。その後履修者が一人増え、戦車も4輌増えて5輌になりました。戦車道経験者は西住みほのみという素人揃いのチームですが、全国大会優勝を目指してトレーニングに励みます。
大洗女子学園の快進撃!
素人揃いの大洗女子学園は、特別講師として蝶野亜美一尉を迎え訓練を始めます。そして、聖グロリアーナ女学院と練習試合をします。試合には負けてしまいますが、指揮官のみほの戦い方に興味を持ったダージリンは大洗をライバルと認め、その後の試合を欠かさず観戦するようになります。この一件からみほが正式に隊長になります。第63回全国大会の1回戦では戦車保有台数全国1位のリッチな強豪校、サンダース大学附属高校と対戦します。経験はもちろん、5対10という数的不利、車輌性能的不利も抱えます。しかし、相手の盗聴を逆手に取りフラッグ車を孤立させなんとか撃破に成功し、1回戦を突破します。2回戦はアンツィオ高校です。ここでも5対10という数的不利を抱えますが、車輌性能はわずかに大洗が上回ります。重量5トンにも満たない豆戦車CV-33の機動力に翻弄されるも、敵の攻撃をものともせず、難なくフラッグ車を撃破、2回戦を突破します。準決勝では、昨年の優勝校であるプラウダ高校と対戦します。大洗は新たにB1bisを加え6輌になりⅣ号戦車もF2仕様に強化します。が6対15と数的不利は変わらず、さらに会場は雪のフィールドと苦戦を強いられます。完全に包囲されてしまい、降伏を迫られるも諦めずに戦います。大洗には決して負けるわけには行かない理由があったのです...。その後、包囲を突破、フラッグ車を撃破して準決勝をも勝ち進みます。そしてついに決勝戦です。相手はみほのかつての母校で姉の西住まほが隊長を務める黒森峰女学園です。昨年まで全国9連覇をしていた高校戦車道の王者です。大洗は新たに2輌を加え8輌、8対20の戦いに挑みます。敵戦車を分断させつつ各個撃破、地形を生かした戦略などで黒森峰を翻弄します。フラッグ車のⅣ号のみとなってしまいますが、黒森峰フラッグ車ティーガーⅠも孤立させ、1対1、西住姉妹の戦いとなります。一進一退の戦いが進みます。最後はみほの決死の一撃によりティーガーⅠが行動不能に、見事に初優勝を果たすのでした。
大洗女子学園の秘密…
もう終わりです、我が校はおしまいです。
大洗女子学園は、文部科学省の学園艦統廃合計画で廃校にされる予定でした。学業でも、部活動でも特に目立った成績がなかった大洗女子学園が真っ先に挙げられたのです。廃校の危機から脱するために、かつて学内で盛んだった戦車道で全国優勝して実績を作ろうと角谷会長は考えました。河嶋が絶対に負けるわけにはいかないと言っていた理由はここにあるのです。
口約束は約束ではないでしょう。
全国大会を優勝し廃校の危機を脱したかに思われましたが、劇場版で再び廃校の危機になります。全国優勝すれば廃校にならないと信じて戦ったのに、文科省学園艦局長辻康太は「口約束は約束ではない」と廃校を強行します。学園艦の住民は全員退艦し、本当に廃校になってしまいます。角谷会長は諦めず戦車道連盟理事長の児玉七郎と日本戦車道のプロリーグ設置委員会委員長の西住しほの協力を取り付け、「大学選抜チームに勝つことができれば」という条件で廃校を撤回するという約束を今度は念書付きで取り付けます。しかしその試合は8対30と判明します。車輌は格上の戦車ばかり、さらに試合前日にルールはフラッグ戦ではなく殲滅戦でと知らされついに絶望的になります。これまでどんな試合も諦めなかったみほも今回ばかりは…と弱気になっていました。が、試合開始直前にかつてのライバル校達が大洗チームに参戦します。30対30の勝負になります。大学生の経験と実力の前にぎりぎりの戦いとなりつつも、大学選抜を全滅させ、この試合にも勝利、ついに廃校を完全に白紙にすることが叶ったのです。
大洗女子学園の保有車輌
大洗の保有車輌は劇場版までで8輌です。それぞれ動物の名前をチーム名にしています。
あんこうチーム:Ⅳ号戦車D型(1話~7話)→Ⅳ号戦車D型改・F2型仕様(8話~9話)→Ⅳ号戦車D型改・H型仕様(10話~)
カメさんチーム:38t戦車B/C型(1話~9話)→38t戦車B/C型・ヘッツァー仕様(10話~)
アヒルさんチーム:89式中戦車甲型(1話~)
カバさんチーム:Ⅲ号突撃砲F型(1話~)
ウサギさんチーム:M3中戦車リー(1話~)
カモさんチーム:B1bis(8話~)
アリクイさんチーム:3式中戦車チヌ(10話~)
レオポンさんチーム:ポルシェティーガー(10話~)
大洗女子学園の新たな戦い
最終章では冬季大会「無限軌道杯」に参加、1回戦で「BC自由学園」と対戦します。また、9輌目、マークⅣ戦車(サメさんチーム)を迎え新たな戦いにのぞみます。