2015年からWeb漫画サイト『クラゲバンチ』にて連載されている漫画作品『山と食欲と私』。“山ガール”といわれることを嫌う自称単独登山家の主人公・日々野鮎美の登山と山頂で食べる食事を描いた作品で、読むと山に登りたくなり、お腹もすくというアウトドア・グルメ作品です。公式レシピ本が発売されるほどの本格的な料理が描かれており、さらに作者自身の趣味が登山ということもあり、実体験を活かした登山の描写が話題となっています。今回は『山と食欲と私』の主人公・日々野鮎美(27歳・会社員)について紹介していきたいと思います。
目次
①大の山好き!
出典: 山と食欲と私 ©SHINCHOSHA
“登山”がテーマの1つである『山と食欲と私』。そんな本作の主人公、日々野鮎美からは本当に山が好きなのだというのが伝わってきます。第1話では、登山中に感じる体への負荷を快感であるという場面も。そんな山好きの鮎美が主人公だからこそ、本作を読んでいると山に登りたくなるのかもしれません。
③食べることも大好き
出典: 山と食欲と私 ©SHINCHOSHA
山が大好きな主人公・日々野鮎美ですが、同じくらい食べることも大好きなようす。登山をする際に調理する食材にこだわったり、さらに料理のレパートリーも豊富なようです。第9話で、とある山の単調な登山道で下山をしていたときのこと。集中力も切れて転んでしまい、怪我はしなかったものの泥だらけになってしまいます。テンションがだだ下がりしていた鮎美ですが、下山したら何を食べようかと考え始めると足取りが軽くなる様子も。作って食べることも、出来あがったものを食べることも大好きなようです。
③人見知りだけど優しい性格
出典: 山と食欲と私 ©SHINCHOSHA
同じ会社の先輩・小松原鯉子に登山について聞かれたときには、人見知りを発揮して逃げ去ってしまった日々野鮎美。しかしその後、とあるハイキングコースで鯉子とバッタリ出会ったときには、一緒に山に登る場面も。他にも、山小屋でアルバイトしており、山小屋へ徒歩で荷物を届けたりする歩荷を務める蝗太志が、登山中に転んでしまったときのこと。山小屋へと運ぶ荷物を落としてしまい、それを見かけた日々野鮎美は拾いそびれてしまったりんごを届けに山小屋へと向かいます。山小屋には太志と山小屋で働く男性がおり、鮎美が「さっき転んだときに落とされましたよ」とりんごを差し出すも、太志は転んでないの一点張り。さらに太志はどこかへと走り去ってしまいました。そんな太志を見た鮎美は、そのリンゴを買い取り“りんごのカラメルソテー”を作って太志の元へ持っていくといった場面も。また、“単独登山家”を自称しており、1人で登山することがほとんどの鮎美ですが、登山しているときに珍しい植物を見つけたときには、周囲の登山者が気づくよう配慮する場面もありました。
④無邪気に自然を楽しむ姿も!
出典: 山と食欲と私 ©SHINCHOSHA
日々野鮎美は登山と食事が大好きな“単独登山家”ですが、山の自然も大好きなようです。秋に登山したときには、紅葉した落ち葉を集めて投げて遊ぶようすも。さらに、千ヶ岳にて彩り豊かな花畑を見つけたときには、“花に舞って飛んでいきたい”と妄想しながら花畑を楽しんでいるような場面もありました。山へ登るだけでなく、山の自然にも興味があるようです。
⑤ちょっと不思議?
出典: 山と食欲と私 ©SHINCHOSHA
人見知りである日々野鮎美が、とあるハイキングコースで同じ会社に勤める先輩の小松原鯉子に出会ったときには、気まずくてよくわからないポーズをとる場面も。鯉子には「ウルトラマン!」と突っ込まれていました。時に、謎な行動をすることもあるキャラクターです。
⑥知識豊富で物知り
出典: 山と食欲と私 ©SHINCHOSHA
会社でコピーを取るときやランチの前に筋トレを欠かさない日々野鮎美。そんな鮎美ですが、非常に知識が豊富。植物の名前や料理の知識から、登山をする上での大切なことや登山するためには欠かせない体のつくりのことなど、非常の多くの知識を持っています。会社の先輩である小松原鯉子と山へ挑んだときには、ジャンバラヤを持ってきた鮎美ですが、ジャンバラヤのルーツについて説明する場面も。読書も趣味なようで、時には登頂後に読むこともあるようです。勉強熱心で物知りなところが非常に魅力的な人物です。
⑦ポエマー?
出典: 山と食欲と私 ©SHINCHOSHA
無邪気に自然を楽しんだり、不思議な一面を持つ日々野鮎美。時にはポエマーになるときもあります。1人でいるときにポエマーになりやすく、山頂でのんびりしているときやカフェでくつろいでいるときなど、ポエムスイッチが入りやすいようです。時には一句詠むことも。
⑧ババ抜きが得意?
出典: 山と食欲と私 ©SHINCHOSHA
長野県松本市にある、“神の降り立つ地”と称されている上高地。そんな上高地に含まれている涸沢カールで逗留していたときのこと。お腹の調子も良くなく、足も捻挫してしまった日々野鮎美は奥穂高岳に挑むのを断念して、暇を持て余していました。そこへやってきたのは登山男子同士のカップル。トランプをやらないかと声を掛けられ、ババ抜きに参加する鮎美ですが、なんと6勝1敗。ババ抜きをしているときには顔つきもどこかいつもと違うようすで、ババ抜きをすると人格が変わるとのこと。
⑨論考することも
出典: 山と食欲と私 ©SHINCHOSHA
日々野鮎美は手帳を持ち歩いており、そこには山歩きしながら自分なりに書いた論考が記されているとのこと。人生とは何か、幸福とは、運命とは、宇宙とはなど壮大なテーマを扱っているようす。しかし恥ずかしくて人には見せられないようなので、1人で楽しんでいるようです。
⑩1度ハマるとどっぷりな性格
出典: 山と食欲と私 ©SHINCHOSHA
あるとき1ヶ月もの間、海外ドラマにハマっていたときのこと。シーズン1からシーズン6まで、全120話、約90時間のドラマを一気に観たとのことでした。その期間中は大好きな登山もせず、お酒やお菓子をむさぼりながらひたすらDVDを観ていたようです。1度ハマるとどっぷりな性格の日々野鮎美だからこそ、登山や料理に関する知識も豊富なのかもしれませんね。
山と食欲と私・日々野鮎美の魅力まとめ!
出典: 山と食欲と私 ©SHINCHOSHA
いかがでしたでしょうか?今回はアウトドア・グルメ漫画『山と食欲と私』の主人公・日々野鮎美(27歳・会社員)について紹介しました。山と食事を愛し、さらに知識豊富な鮎美が主人公だからこそ、本作を読んでいると山へ行きたくなったり、同じような料理を食べてみたくなるのかもしれません。ぜひ日々野鮎美に注目して、読んでみてください。最後までお読みいただき、ありがとうございました。