突然の大地震に見舞わられ、姉弟のたった二人きりでお台場に来ていた、未来と悠貴。ふたりは偶然居合わせた、シングルマザーの真理とともに、自宅へと向かいます。地震の大変さや悲惨さをリアルに描いていたこの作品から、いざ実際に大地震が起こった際どう行動すればいいのかを、考察してみました。
はぐれないよう注意!
大きな地震が起きると交通機関が停止します。そして、とにかく帰宅したいたくさんの人が一斉に行動を始めます。帰宅ラッシュが始まったときは、まず、一緒に行動する家族や知人と、はぐれないように注意しなければいけません。もしはぐれてしまうと、通常よりも携帯やスマートフォンの回線が混み合うため、連絡を取り合うことも難しくなります。未来も、一時ははぐれかけましたが、なんとか真理に見つけてもらうことで、迷子は免れていました。そして真理は3人がバラバラになることを防ぐため、手を繋ぎながら行動をしていました。
水、食料などの物資の確保
上記で紹介したように、交通機関が止まってしまうと、ほとんど徒歩での行動を強いられます。体力をつけるためにもまずは、水、食料を確保しなければなりません。地震が起きた場合、公園などで乾パンや水を配っていることもあります。しかしインターネットで場所を調べることは困難な場合は、人が集まっている場所を察知し、物資を配っているところを見つけなくてはなりません。未来はトイレへ行くことができず、究極の状況に陥っていましたが、持ち運び用のトイレを利用することでことなきを得ていました。
とにかく学校へ行こう!
災害が起きた際、たくさんの人を収容することのできる学校は、避難所になることが多いです。避難所となった学校では、炊き出しを行ってくれたり、宿泊させてくれたりします。未来たち三人も、未来の通う六華女学園にて、休息をとりました。しかし、たくさん人が集まる分、悲しい現実を直視してしまうことも…。未来と悠貴も、母親を亡くして悲しむ同級生や、孫が亡くなってしまったことで、痴呆症のような症状が出ているおばあさんと出会い、心を痛めます。
体調不良は即申告
災害時は早く家に帰りたいという気持ちと、大変なときに一緒に行動する人たちへ迷惑をかけたくないという気持ちから、体調が悪いときなかなか言い出しづらくなります。未来の弟、悠貴もそんな気を使いすぎる少年で、体調を崩してからもずっと、姉や真理、更にロボットのことまでも気遣っていました。しかし体調を崩した場合、特に頭を強く打った場合などは、すぐに申告し、病院へ向かうことが大切です。災害時病院へはたくさんの人が押しかけますが、怪我や病気の深刻さによっては、優先的に診てもらえるようです。悠貴は病院へ到着したときにはもう手遅れの状態になっており、悲しい結末を迎えます。
まとめ
マグニチュード8.0を通して観ることで、自身の被害を受けることの恐ろしさ、そして生き抜くための知恵を学ぶことができます。もしものために、一度は観ておくべきアニメなのかもしれません。