今年2023年に新たにアニメシリーズの制作が決定されたガンダムビルドシリーズですが、皆さんはガンダムビルドシリーズの原点である『ガンダムビルドファイターズ』はご存知ですか？本作は機動戦士ガンダムシリーズにおける一番の稼ぎ頭ともいえるガンプラをモチーフにした作品で、「ガンダムシリーズを楽しんだことがないけど、ガンプラなら作ったことがある」というライト層に向けて制作されたアニメ作品となっています。そのため、ガンダムのコアファンからはやや嫌厭される傾向のある作品となっていますが、実は本シリーズは、ガンダムの強ファンだからこそ、楽しめる小ネタや要素が多く詰まっているのです。そこで、今回はガンダムシリーズの面白さをさらに広げてくれるシリーズであるガンダムビルドシリーズの原点、『ガンダムビルドファイターズ』について紹介していきたいと思います。この記事を読んだら最新作の『ガンダムビルドメタバース』もきっとみたくなると思いますので、ぜひともチェックをしてみてくださいね。
ガンプラをテーマにしたアニメシリーズ
まず初めに本作ガンダム、ビルドファイターズから始まる「ガンダムビルドシリーズ」の概要を説明すると、作品名に「ビルド」と入っているように、様々なアニメキャラクターがプラモデルを制作し、そのプラモデルを戦わせることで様々なドラマが生まれるという内容となっています。
ガンダムシリーズ最大の魅力
このように、ガンダムビルドシリーズは、ガンプラというガンダムシリーズ最大の魅力を描いているシリーズとなっていますので、ガンダムのアニメシリーズのストーリーとしての面白さだけでなく、そのストーリーに付随して発売される数々のプラモデルの魅力や面白さについて触れることができるのです。
ガンプラ無くしてガンダムなし
そもそも、ガンダムシリーズはアニメの視聴率がずば抜けて高いわけでもなく、映画の興行収入も高いわけでもありません。ガンダムがここまで国民的ロボットアニメ作品として展開され続けてこれたのには、ガンプラという独自の収入源が存在したことが大きいのです。まさにガンプラなくしてガンダムなしですので、ガンプラがガンダムシリーズにおいて、非常に重要なポジションにあるというところは間違いないでしょう。
シリーズのお小遣い稼ぎ？？
このように考えると、本作は露骨にガンプラの売り上げに注目をして制作をされていますので、ある意味では、ガンダムシリーズのお小遣い稼ぎという側面もあると考えられます。これらシリーズ展開に対して「露骨すぎる！」と思われるファンの方も多かったようです。
ガンダム作品を楽しむため
しかし、本作のような作品が様々な視聴者層に受け入れられ、ガンプラが売れることで、我々が楽しみにしているガンダムシリーズの劇場版やアニメシリーズが展開されていると考えると、本作に対する印象が変わるのではないでしょうか？
ガンプラネタがいっぱい
このように、本作はガンプラを制作する層に向けて制作されていますので、コアファンからしてみると、歯ごたえがないストーリー分りが展開されていくという印象があるかもしれませんが、実は本作は細かいところを注目しているとガンダムの古参ファンだからこそわかるガンプラネタが多く隠されているのです。
メイジン・カワグチは実在した
例えば、本作に登場するメイジン・カワグチは、ガンダムのアニメシリーズには一切登場しないので、純粋なオリジナルキャラクターだと思われる方も多いですが、実は川口さんは、ガンダムシリーズの黎明期ガンプラブーム時代に活躍したモデラーさんなんですね。当時は今よりもガンプラに対する注目度が高かった時代ですので、当時ガンプラの製作技術に長けた方は大いに注目を集めたのです。
「これガンプラかよ？？」
他にも、本作のメインキャラクターが、初期のエルメスのガンプラを手に取ったときに「これガンプラ通？モビルアーマーの名前がないぜ」といった趣旨の発言をしているのですが、これもガンプラに相当詳しくなければわからないネタとなっています。
エルメスは名前が使えなかった
というのも、ガンダムの初期作に登場したララアの機体であるエルメスはイタリアの高級ブランドがその名称で商標を獲得しており、エルメスという名前でガンプラを出すことができなかったという過去があるのです。
コアなファンじゃないとわからない！
このように本作はガンプラネタだけでも、単なるガンプラのファンではわからないようなコアなガンプラのネタも盛り込んでいるアニメ作品なのです。
ガンプラバトルが普及した近未来の話
さて、ここからは本作ガンダムビルドファイターズを始めとするガンダムビルドシリーズの世界観と大まかなあらすじについて紹介をしていきたいと思います。本作はガンダムシリーズの時代軸である宇宙世紀とは全く異なる時代軸で展開されている作品となっていますので、膨大な歴史を誇る宇宙世紀がわからないといったファンの方であっても、十分楽しめる内容となっています。
数々の大会
本作は、様々なアニメキャラクターたちがガンプラを制作し、そのガンプラを用いてさまざまなライバルとバトルを繰り返すといった内容の作品となっています。そのため、本作の内容としては数々の大会で強敵たちと出会い、挫折と成長繰り返しながら大会を勝ち進んでいくというのが大まかな流れとなっています。
ガンプラ製作とバトルの二軸
また、ガンプラバトルという戦闘描写だけではなく、そのガンプラを作るまでの過程やガンプラ製作ならではの小ネタ等もふんだんに盛り込まれている点にも注目をしたいですね。普段からガンプラを制作されているモデラーのみなさんであれば、思わず共感してしまうような子ネタが多いのも特徴となっています。
世界に挑め！！
バトルシーンでも、ガンプラを用いて世界に挑んでいくいく王道的な展開は、手に汗を握る姿も多く、非常に楽しむことができると思います。ストーリーとしては、やや大味なところが目立つ作品となっていますが、だからこそ気軽に楽しむことができるというのも魅力ですね。
新たなガンプラブームを生み出した
また、本作の功績として挙げられるのは、これまでになかった新たなガンプラブームを見出したという点でしょう。ここからはそんな本作がガンダムシリーズに与えた影響について紹介をしていきたいと思います。
新規層を獲得
本作は、先ほどから紹介をしているように、比較的ライト層に向けて作られた作品となっています。そのため、基本的な知識等は一切いらない作品となっていますので、これまでガンダムファンというよりは、ガンプラを通してガンダムを知ったというライト層に刺さった作品となりました。
ベアッガイなど名機も登場
このように、数多くの新規層を取り込むことに成功した本作は、これまでのガンダムシリーズではありえなかったフラットな視線で数多くの名機を生み出しました。特にアッガイが可愛らしいクマの見た目になっているベアッガイは男性のみならず女性からも幅広い支持を受け、一時期売り切れが続出するほどの人気を誇りました。
世界にガンプラを！
また、ガンプラ人気が海外にも広がり始めていた。2010年代の作品だったということもあり、 本作は世界にガンプラ文化を広げるきっかけにもなりました。本作のアニメーションを視聴して、ガンプラに手を出したという海外ファンの方も多いのではないでしょうか。
原作ネタも豊富！！
また、古参ファンが楽しめるネタを多く入れられていたのは、ガンプラに関するネタだけではありません。普段ガンプラを制作しないアニメシリーズのファンであっても十分に楽しむことができる原作の小ネタも豊富に入っているのが本作の特徴です。
ラルさん
特に本作のレギュラーキャラとして登場するラルさんは。原作のランバ・ラルの声優さんをそのまま使用していますので、もはや原作の小ネタのレベルではばく、原作の登場キャラクターがそのまま登場しているような状況となっています。チョイスもシャア・アズナブルではなくてランバ・ラルというのが渋くていいですよね。
モブキャラに見せかけて？？
ラルさんのほかにも『モブキャラに見せかけて実はあのキャラクターが！？』というのが結構ありますので、原作のアニメシリーズを多く楽しんできた古参ファンの方は、ぜひとも本作を視聴してみてくださいね。もしかしたら長年ガンダムに親しんできた古参ファンの皆さんであっても、気づかないような小ネタが潜んでいるかもしれませんよ！？
プラスフキー粒子
また、ガンダムシリーズ最大の設定であるミノフスキー粒子をもじった、プラフスキー粒子が登場するのも興味深いですよね。ミノフスキー粒子は、本来科学的には無理のある兵器であるモビルスーツを無理矢理活躍できるように作られた設定であり、ガンダムシリーズにおける何でも屋とも呼ばれる設定なのですが、このガンダムシリーズにおけるミノフスキー粒子の強引さを逆手にとって「プラフスキー粒子があるから、ガンプラが自由に動けるんだ」というめちゃくちゃな設定を強引に飲ませているというのも何だか面白いですよね。
まとめ
いかがでしたか？今回は本作『ガンダムビルドファイターズ』の魅力について紹介をしていきました。ガンダムビルドシリーズの魅力は、すなわちガンプラの魅力でもあるので、ぜひともこの記事を通してガンダムビルドシリーズに興味を持ったという読者の方は、ガンプラについても調べてみてくださいね。
