『スパイ教室』はライトノベルを原作とする作品で、スパイとして召集された少女たちがチームを組んで活躍する物語です。第1クール放送時で原作の累計発行部数が100万を超えるヒットとなり、7月には第2期が放送されることで注目されています。第2期はチーム灯の8人のスパイの中でも、今まであまり活躍の場が無かったキャラクターたちに焦点が当たるようになっています。今回は、新シリーズで主に活躍するキャラクター達を紹介したいと思います!
原作の何巻からが第2期?
第1期は、原作の1巻と2巻に該当するストーリーで、原作2冊分が綺麗に1クール分にまとめられていました。第2クールは、原作の3巻以降が該当すると思われます。3巻ではアネットの母親を名乗る人物が登場するのですが、その人物にまつわるエピソードが、第2クールの前半を占める重要な部分になるのではないでしょうか。今現在、原作で本編に関わっているのは全部で9巻まであります。おそらく4巻を全て描き切って5巻の途中まで、という流れになるのではないかと予想しています。原作のストックは十分あるので、第3クールや第4クールも大いに期待できる作品と言えるでしょう。
オリジナルエピソードも魅力的
原作も面白いのですが、前シリーズであったアニメオリジナルエピソードもこの作品の魅力です。オリジナルエピソードではキャラクターひとりひとりに丁寧に焦点が当てられています。先生であるクラウスと一緒にミッションをこなしたり、励まされたりすることで、灯のメンバーたちは自分に自信を取り戻していきます。キャラクターたちの心の成長を感じることが出来るエピソードが多いので、第2期でもぜひ描かれて欲しいと思います。オリジナルエピソードの話数によっては5巻の内容まで到達しないかも知れませんが、この作品の魅力を伝えるためには、キャラクター個人のエピソードはある程度必要だと感じます。原作に無いエピソードは内容によっては批判されることも少なくありませんが、『スパイ教室』の場合は物語への理解を深めるために必須なのではないでしょうか。
モニカ
青みのかかった銀髪をしている16歳の少女です。コードネームは「氷刃」で、一人称は「僕」です。落ちこぼればかりが集められた「灯」の中では珍しくスパイとしての技術に優れており、総合的な実力は間違いなくチームの中でトップクラスです。演算と精密行動による盗撮を得意としていますが、仲間たちにはその特技がバレないようにしています。どうして灯に加入したのかというと、「養成機関でわざと手を抜いていた」と本人は主張しています。つまり、本気を出せば一流のスパイになれる資質があったのです。しかし、あえて本気を出さずに退学にならないギリギリのラインを守っていたようです。皮肉めいた発言をしてメンバーを困惑させたり、勝手に単独行動をしてどこかに行ってしまうこともありますが、それらの言動はスパイとしての自信から来るのかも知れません。
ティア
とても色っぽい雰囲気を漂わせている、18歳の黒髪の少女です。コードネームは「夢語」で、チームの中では年長者としてまとめ役を担っています。その一方で精神的にもろい部分もあるようです。社長令嬢として生まれ、帝国のスパイに誘拐されたこともありますが、その時に「紅炉」という女性のスパイに救われました。それ以来、彼女に憧れてスパイを目指すようになります。当時の誘拐事件のショックで声を失ってしまったのですが、紅炉の喋り方を真似することで声を取り戻しました。交渉術に長けており、相手の目を見ることで相手が求めていることが分かります。その術を使って様々な情報を引き出すことに成功しています。養成学校ではその能力を使いすぎたことがキッカケで、成績を不当に落とされてしまいました。
アネット
ピンク色の髪をした少女で、左目に眼帯をしています。一人称は「俺様」で、コードネームは「忘我」です。灯のメンバーの中でも特に出生に関して謎が多い人物で、アネット本人は記憶喪失であり、出身地も不明です。年齢も正確には不明ですが、書類上では14歳となっています。武器や爆弾などを作るのが得意で、国の技術を凌ぐ道具を作ることも可能です。イタズラ好きで予想もつかない行動に出ることも多く、思考が読めない人物でもあります。実際は、感情のままに行動することが多く、時に残忍な手段も用いるような自己中心的な人物です。生後間もなく捨てられましたが、マティルダという女性に拾われます。しかしマティルダはアネットを次第に不気味に思うようになり、アネットは彼女に虐待され捨てられます。その時の虐待の影響で記憶を無くしているのです。マティルダが登場するエピソードは第2シリーズで間違いなく描かれると思うので、今から楽しみですね!ちなみに、リーダーのクラウスからはその冷酷さを高く評価されています。実際、スパイとして生き残るには必要な要素だと思います。
エルナ
ミステリアスな雰囲気の金髪の少女で、14歳です。コードネームは「愚人」で、特徴的な語尾で話します。幼少期に火事で自分だけが生き残ったことに対する罪悪感から、自分に対して無意識に罰を求めるようになります。その結果、自身に不幸を引き寄せることが出来る特殊な体質になりました。事前に災難を察知出来るので、それを利用して敵を倒すことが可能です。とあるミッションでは敵を欺くためにわざと存在感を消しており、その作戦が功を奏しました。アニメ版においては第1話から存在していたのですが、画面には映らないようにするなど存在感を消す工夫がされていました。
キャラクター紹介まとめ
新シリーズでは第1期で活躍したメンバー以外にスポットが当たるので、まるで新たな作品を観るような感覚で楽しめると思います。また、他の灯メンバーも登場するので、メンバー全員の活躍を楽しめること間違いありません。放送まで待てない人は、ぜひ一度原作を読んでみることをオススメします!それでは今回はここまでです。読んで頂きありがとうございました。