漫画投稿サイト「マンガハック」で投稿されている『王様ランキング』は、累計発行部数が150万部を突破する人気作です。2021年に放送されたアニメも大いに注目されました。絵本のような可愛らしい作画ですが、内容は人間関係の複雑さや主人公の苦悩など、とても重厚なストーリーとなっています。アニメは第一期と第二期が連続で放送され(2クール)、全23話の中で様々な名場面が生まれました。この記事では、アニメでの名場面をいくつかピックアップして紹介したいと思います!この記事を読めば、春に放送される新シリーズをもっと楽しめること間違い無しです!
目次
最初に:どんな物語?
主人公のボッジは巨人族の両親から生まれたにも関わらず、とても小柄でした。武器は短剣どころか石一つ持てないくらいの非力です。それに加えて言葉が話せず耳も聞こえません。強さに憧れて王になることを夢見ていますが、周りからは王の器ではないと思われ、嘲笑されていました。しかしある時「カゲ」という友人を手に入れたことで彼の人生は大きく変わっていきます。
名場面① ボッジとカゲの出会い
序盤からいきなり名場面と呼べるシーンが登場します。ボッジとカゲの友情が初めて芽生えるシーンです。耳は聞こえないものの、読唇術で相手が何を言っているか理解できるボッジは、悲しさから人知れず泣いていました。ある日ボッジは弟のダイダと戦うことになりますが、非力なためにまともに戦えず、ボロボロにやられてしまいます。自分の無力さに涙するボッジでしたが、そんな時カゲが「恥ずかしがることは無い」「誰に何を言われようとお前のスタイルはあれでいい」とエールを送ります。そしてボッジに「俺はこれからどんなことがあってもお前の味方でいたいんだ」と言います。ボッジにとって唯一の信頼できる仲間が出来ました。それは同時に、カゲにとってもかけがえの無い存在が出来た瞬間でした。
名場面② デスパーからの言葉
デスパーは多くの名言を残していますが、特にボッジに対する言葉は胸に染みるものがあります。この作品を観ていると、ボッジに感情移入して自分がボッジになったような気分になる人も多いのではないでしょうか。筆者もアニメを観ていた時に、ボッジが苦悩したり成長したりする姿を自分のことのように喜んだりしました。非力であることを憂いるボッジに対してデスパーは以下のセリフを言うのですが、この言葉に感動した人は多いのではないでしょうか。
ボッジ君、あなたが気にしていることは、もしかしたらあなたの長所なのかも知れない。あなたはその欠けたもので、普通の人には無い色んなことを経験しています。それは苦しいけれど、きっと自分の道を切り開く力になるでしょう。だから、自分の全てを愛しなさい!
自分のことで悩んだり、苦しんだりする人は多いと思います。そんな時に「自分はダメな人間だ」とネガティブな思考に走ってしまいがちですが、そんな時はデスパーのセリフを思い出してみて下さい。自分を肯定して勇気づけてくれる、本当に素晴らしいセリフですよね。
名場面③ ヒリング、ボッジの成長に感動
魔物のギガンとの戦いで、大蛇のミツマタが重傷を負います。ミツマタはボッジに様々な能力を授けた恩人(恩蛇?)とも言える存在です。ボッジはヒリングにミツマタの回復をお願いします。彼女は元々僧侶で、回復魔法を得意としていました。しかしヒリングが回復を行っている最中に倒したはずのギガンが復活します。ヒリングたちにピンチが迫る中、ボッジは勇敢に短剣を使って立ち向かいます。短剣でハンマーを粉々にし、ギガンをあっさりと倒してしまいます。この時ヒリングとボッジは久しぶりの再会だったのですが、ボッジがこれ程までに強くなっているとは思わず、その成長に思わずヒリングは思わず涙していました。
名場面④ ボッジとカゲの絆
ボッジはダイダの体を乗っ取ったボッス王と戦うことになるのですが、ダイダの姿のボッス王を前にして、ボッジは複雑な気持ちになります。父親との思い出も当然ありますが、ダイダとの思い出もあるのです。昔助けてくれた時のことを思い出しつつ、周りの反対を押し切ってボッス王と戦うことを決意します。その時、ボッジの覚悟を察したカゲが「死ぬ時は一緒だぜ」と言って手を繋ぎます。このシーンがとても観ていて熱い気持ちになります。冒険を通じて命をかけることが出来るほどの間柄になった二人の姿は、思わず応援したくなります。
名場面⑤ カゲの失踪
事件は無事に解決しましたが、事件が終わったと同時にカゲは姿を消してしまいました。カゲがいないことで、せっかく王になったのにボッジはどこか悲しげな様子を見せていました。その様子に気づいたヒリング王妃が「しっかりしなさい」と声をかけますが、カゲがいないことに気づきます。ヒリングは王としてあるべき姿を語りながらも、ボッジにとってカゲがいないことがとても辛いことだと理解していました。ヒリングはカゲのことを「あなたを輝かせる太陽に見えた」と言います。そして「あの子(カゲ)はあなたのお守りで、守ってもらうと同時に守ってあげるものだ」と語りかけるのです。そして最後に「自分自身の人生を生きるべき」だとボッジに言うのです。王としての在り方を説く姿は王妃でしたが、ボッジのことを心配する姿は母親としてのヒリングとなっていました。母としての優しさを感じることが出来るシーンでした。彼女は元々序盤でわざと印象が悪くなるように描かれていたキャラクターで、後に良い人物であることが分かりましたが、このシーンでヒリングの株が更に上がったのではないでしょうか。
『王様ランキング』名場面の紹介まとめ
筆者の意見も含まれていますが、名場面と呼べるシーンをいくつかピックアップしてみました。どのシーンも感動できること間違い無しだと思います。他にも名場面や名セリフは多くあるので、改めて原作やアニメを観返してみることをオススメします。きっとまた感動出来ること間違いありません。春からの新シリーズも楽しみですね!それでは今回はここまでです。読んで頂きありがとうございました。