「機動戦士ガンダム 水星の魔女」の第1クールが終了し、今回の作品はガンダムファンだけでなく初めてガンダム作品を見た方達にも受け入れられたのではないでしょうか。シリーズ初の女性主人公というのも話題でしたが、物語の舞台が学園だったというのも異色でした。そして今回の作品も主人公以外に個性的なキャラクターが登場しています、そのキャラクター達の人気ランキングを発表したいと思います。
目次
第1位:エラン・ケレス(強化人士4号)
学園では誰にも心を開かず「氷の君」と呼ばれていたエラン・ケレスでしたが、実際はペイン社がGUNDフォーマットのテストデータを得る為に造られた強化人士でした。エランは機体とリンクする時の感覚が非常に不快でMSの事を「自分にとっての呪い」と嫌悪してます。そして強化人士になった事で過去の記憶を失っており自身の境遇を悲観していた事が誰にも心を開かなかった理由だったのです。
同じガンダムのパイロット
同じガンダムのパイロットであるスレッタを自分と同じ境遇ではないかと思っていたエランが、スレッタは自分とは違う存在で自分が持ってない物を全て持っているという事を知りスレッタに鬱陶しいと距離を取ります。そんなエランを見て強化人間の悲哀を感じてしまいました。
スレッタとの戦いの後で
結局スレッタと決闘をする事になったエランはガンダム・ファラクトでスレッタを追い込みます。しかしエアリアルの能力を解放させたスレッタに一瞬で敗れてしまいます。その時にエアリアルが放った光でエランに過去の記憶が蘇ります。エランが母親に誕生日を祝ってもらっている記憶です。その時のエランの穏やかな表情の後の「そうか、そうだったのか・・・」と呟いた言葉は強化人士の呪縛から解放されたから出た言葉なのではないかと思います。
『エランショック』
後日デートの約束をしたエランとスレッタでしたが戦いに負けたエランはペイル社に廃棄処分となってしまいます。やはりガンダムでの強化人間の悲運は「水星の魔女」でも起きてしまいました。エランが「ハッピー・バースデー」を口ずさみながら廃棄処分される瞬間は「エランショック」と呼ばれ、42万を超えるツイートがあったそうです。それだけエラン・ケレスは愛されていたキャラクターだったという事だと思います。
第2位:グエル・ジェターク
ジェターク社の御曹司で決闘委員会の筆頭、そして決闘のホルダーを持って登場したグエル・ジェタークに良い印象を持った方は少ないのではないでしょうか。ミオリネへの傲慢な態度からスレッタと決闘をする事となり、敗北した時は見ていた方もエアリアルの強さと傲慢だったグエルの敗北にスカッとした人もいると思います。ただスレッタとの再戦後いきなりスレッタにプロポーズをしたあたりからグエルの印象がどんどん変わっていき、好きになっていった方も多いと思います。
負ける事で高感度は上昇!?
最初の印象と最後の印象がこれだけ変わったキャラクターはいないと思います。スレッタへのプロポーズは断られて撤回したものの、スレッタの事が気になっている姿や、スレッタに対して敵意を向けたエランに決闘を申し込むなど最初の傲慢さは微塵もなくなっていました。エランに敗れ父親からの援助を打ち切られ最終的には学園も退学させられ子会社への就職を命じられるなど、立場が悪くなる程人気は逆に上昇していくという逆転現象が起きていました。
グエルに立つガンダムフラグ
子会社へ就職を命じられますが初めて父親の命令に背きます。行方をくらまして「ボブ」という名前で輸送会社の下働きをはじめます。その時の肉体労働に汗を流す清々しいグエルの姿を見て良かったと思う反面、ガンダムでこのまま上手く行くわけがないという一抹の不安を持った方は多いと思います。
悲しきガンダムフラグ
ファルドの夜明けによるクエタ襲撃テロに巻き込まれたグエルはスレッタが巻き込まれていると思いデルスターを奪い出撃します。それが悲劇の始まりでした。その途中で父親のヴィムが乗ったディランザ・ゾルと交戦になってしまったのです。まさかグエルが乗っているとは思わないヴィムはグエルに攻撃をしかけます、グエルも相手が父親とは分からずとも味方に攻撃はできず防戦一方で追い詰められ反撃した一撃がコクピットを貫きました。グエルは父親を殺してしまいます、やはりガンダムフラグは起きてしまうのですね。
グエルの運命の行方は
最初は傲慢キャラからスレッタへの求婚、御曹司から転落したが名前を替え下働きを始めて本当の自分を掴みかけていたグエルは父親を殺してしまった呪縛を背負ってしまいました。彼は第2クールでどうなっていくのでしょうか。一筋縄ではいかない運命が待っていそうですが、最後は笑顔でいて欲しいと思う方は大勢いらっしゃると思います。
第3位:スレッタ・マーキュリー
ガンダムシリーズ初の女性主人公という事で放送前から話題になっていました。赤い髪で太い眉、そして褐色の肌の色など特徴的でかわいい容姿がファンの間では話題でしたね。性格は水星で同年代の友達が殆どいなかった事もあり、人と話すのが得意ではなく吃ってしまったり緊張すると人の後ろに隠れてしまったりと内向的です。ただ芯は強く母親の言われた事は絶対なところがあり、エアリアルに乗ると一流のパイロットに変わるところはとても印象的でした。
ミオリネの許嫁
ホルダーになり許嫁になった事でミオリネとスレッタのギクシャクしながらもお互い好きな不思議な関係が始まります。第11話でお互いの気持ちをぶつけ合った事でやっと距離が縮まった時は、これまでヤキモキしていた分良かったと思ったのですがその関係も一瞬で崩れてしまった時はやっぱりガンダムだと思ってしまいました。
スレッタ・マーキュリーは何者?
物語の中で「フォールクヴァング襲撃」事件が21年前と明かされた事で、スレッタとエリクト・サマヤの年齢が合致しないと分かりました。それからスレッタは何者なのかという考察がファンの間でも色々考察されていましたが第1クールでは結局判明しませんでした。第2クールでスレッタは何者なのか、エリクト・サマヤはどうなったのか等の謎が明かされていくと思います。
プロスペラの復讐に使われるスレッタ
第1クールの最後でプロスペラの呪縛によって全くの別人の様になってしまったスレッタですが今後どんな運命が待っているのでしょうか。プロスペラの呪縛から解放する人が現れるのでしょうか、それはミオリネなのかグエルなのか、それとも別の人物なのか。どちらにしても悲運な結末は見たくないと思ってしまいます。
第4位:ミオリネ・レンブラン
デリング・レンブランの一人娘で、父親に決闘のホルダーに与える婚約者として勝手に決められており学園ではトロフィー扱いをされています。そんな独裁者の父親デリングと折り合い良いわけがなく、度々地球へ逃げようとしており、その時にスレッタと出会う事になりました。
スレッタとの関係
人生の全てを父親に勝手に決められている事が嫌で「クソ親父」と強く反発しており、学園内でも浮いた存在になっている事もあり刺々しい性格になってしまっています。ただ世間慣れしていなく純粋に接してくるスレッタには、最初こそかなりキツく接していましたが真っすぐ向き合うスレッタに対して徐々に好意的になります。それでもキツくあたるのは変わりませんが、何かと面倒を見ておりスレッタの最大の理解者です。
少しずつ変化するデリングとの関係
ファンの間でも話題になった審問会で言い放った「ダブスタクソ親父!」で分かるように最悪の関係だった父親とも、株式会社ガンダムを立ち上げた頃から少しずつ変わってきます。シャディク・ゼネリの陰謀でフォルドの夜明けのテロ攻撃で自分を庇った父親を救おうとするなど、今後の関係がどうなっていくのか気になります。逆に自分を助ける為とはいえ躊躇なく人を殺すスレッタに対して、最後恐怖する表情が第2クールでの関係がどうなっていくのかとても心配です。
第2シーズンでのミオリネは!?
形式的とはいえスレッタの婚約者であるミオリネ・レンブランは「水星の魔女」でのヒロインになると思います。出会いこそ最悪でしたが彼女がスレッタにとって一番必要な仲間になったのは確かです、このヒロインがプロスペラの呪縛によって堕ちていきそうな予感がするスレッタに手を差し伸べる展開となっていくのでしょうか。
第5位:チュアチュリー・パンランチ
地球寮唯一のパイロットで、口が悪くかなり気の強い性格です。アーシアン(地球居住者)を差別しバカにしているスペーシアン(宇宙移民者)に対しては心底嫌っており敵愾心を見せています。しかし自分を送り出してくれた地球の両親や仲間達に見せる姿は普通の可愛らしい女の子です。仲間からは「チュチュ」と呼ばれており、一人称は「あーし」と言っています。
スレッタの想いを知ったチュチュ
当初スレッタの事も他のスペーシアンと同じと思っていたので嫌っていましたが、スレッタも水星の仲間達の想いを背負って学園に来ている事を知り考えを改めました。スレッタの実習を妨害し、その姿を見て笑っていたスペーシアンの女生徒達に向かって「誰の想いも背負ってない奴が、邪魔してんじゃねぇ!!」と殴りかかる姿はかっこよかったです。
全てが魅力的なチュチュ
◆◆チュチュ設定集解禁◆◆
本アカウントをご覧の皆さまに、
パイロットスーツを着たチュチュの設定集を公開!チュチュの登場した #水星の魔女 第4話は、
各種配信サービスにて配信中です!▼放送・配信情報https://t.co/bxEEPSO7py
#G_Witch pic.twitter.com/LVIqt1iWqR
— 機動戦士ガンダム 水星の魔女 (@G_Witch_M) October 27, 2022
気が強くただ喧嘩っ早い女の子ではなく、彼女の性格や想いが描かれた事で彼女の事が好きになった人も多いのではないでしょうか。あの特徴的なヘアスタイルも彼女の魅力の一つです。どうやってヘルメットをかぶっているのか不思議に思っていたのですが公式ツイッターで紹介されていましたので載せておきますね。
番外編その1:ニカ・ナナウラ
スレッタ・マーキュリーがアスティカシア高等専門学園に編入した時に最初から親切に手助けしていたのがニカ・ナナウラでした。ニカはアーシアンで地球寮でも皆の信頼が厚く慕われており、温厚で争いは好まない優等生という感じでした。スレッタとエアリアルに興味を持ち何かとスレッタの手助けをしていたのだと思っていましたが、実はファルドの夜明けの一員でスレッタやミオリネの動向を監視しシャディク・ゼネリへ報告していたのです。
第2クールでの行動が気になる
後半では地球寮の仲間とスレッタを裏切っている事への罪悪感で心が揺れている姿が見られます。プラント・クエタをファルドの夜明けが襲ってきた時は、組織の連絡方法で攻撃しないよう連絡し皆を守りますがそれをマルタンに目撃されてしまいます。第2クールでは彼女の行動が物語の一つのカギになるかもしれません、そういう意味でも注目して欲しいキャラクターです。
番外編その2:地球の魔女たち
ファルドの夜明けにガンダムを操る2人のパイロットが登場しました。ガンダム・ルブリス・ウルに乗るソフィ・プロネとガンダム・ルブリス・ソーンに乗るノレア・デュノクです。ソフィ・プロネは自分の事を「地球の魔女」呼び、「水星の魔女」のスレッタ・マーキュリーとエアリアルに対して強い興味を持っています。
スレッタの敵になるのか、味方になるのか
第1クールでは最後の方で登場しプラント・クエタの争乱ではエアリアルに乗ったスレッタとも戦っています。第1クールでは挨拶程度でしたが第2クールでは好敵手として絡んでくるのでしょうか、それとも一緒に戦う事になるのでしょうか。今の段階ではどちらの可能性も考えられますが、そう考えると第2クールでは是非注目して欲しいキャラクター達だと思います。
人気キャラクターまとめです
第1クールでは殆ど学園が舞台での話しだったので、いつものガンダムシリーズとは違う雰囲気の中キャラクター設定もこれまでにない感じだったと思います。ただ最後の2話でいきなりいつものガンダムに一変してしまい、それぞれのキャラクターが今後どうなっていくのか分からなくなりました。第2シリーズでは新しいキャラクターも登場すると思いますし、スレッタを含め主要キャラクターも変わっていくと思います。本当のガンダムはこれからです、最後まで読んで頂きありがとうございました。