『コードギアス』は2006年にて放送され絶大な人気を誇り、スピンオフから劇場版、そして新作と数多くのメディア展開がなされた作品です。妹ナナリーのためにルルーシュが打倒すべきだと考えた神聖ブリタニア帝国の本編で特に重要な役柄、また活躍した関係者をピックアップして紹介したいと思います!
目次
神聖ブリタニア帝国第98代皇帝「シャルル・ジ・ブリタニア」
ブリタニア帝国のトップにして象徴的存在です。弱肉強食を唱え「不平等であるがゆえに人は争い、進化していく」と考えています。その考えの元に作られた世界ではハンデを持つナナリーが幸せに暮らしていける世界ではないため、ルルーシュが打倒ブリタニアを目論む一因となっていました。
ギアスの能力は「記憶を改竄する力」
記憶を改竄するギアスを持ち、その効果は記憶の一部を書き換えることも出来れば人格を丸ごと書き換えて別の人物に仕立て上げることも出来ます。しかし、強制力は他のギアスに比べて劣るようで「亡国のアキト」にて登場し、皇帝のギアスに掛けられたと思われる謎の人物「ジュリアス・キングスレイ」は度々ギアスの力に抗い不安的になる場面がありました。
最後は神に否定されて消滅することに
ラグナレクの接続を完遂し、嘘のない優しい世界を実現しようとするもその理想はルルーシュに「それは自分に優しい世界」でだと一蹴され、ルルーシュが神(集合無意識)に掛けたギアスにより思考エレベーターは崩壊しマリアンヌとともに消滅しました。
皇帝に最も近い第2皇子にして帝国宰相「シュナイゼル・エル・ブリタニア」
コードギアスのラスボス枠。ルルーシュが「唯一勝てなかった男」で類まれなる頭脳を持ち、軍事的知略・政治的能力にも優れ、巧みな話術で黒の騎士団からゼロを追放させるなどの調略にも長ける次期皇帝に最も近い場所にいる人物です。
本質は自分の命にも執着しない虚無的な人物
常に柔和な笑みを絶やさず、感情的になることがない紳士的な人物ですが、その本質は地位や名誉はおろか自分の命にさえ執着を示さない、言ってしまえば良く出来た機械のような人物。
天空要塞ダモクレスを起動し最終決戦へ
ルルーシュが皇帝になった後ブリタニアに反旗を翻しました。ルルーシュの最大の弱点とも言えるナナリーを擁立することで精神的に大きな揺さぶりをかけ、大量のフレイヤを搭載した天空要塞ダモクレスを起動させ、全世界をフレイヤの射程圏内に置くことで世界平和を実現しようとしました。
最後はルルーシュに本質を見抜かれ敗北
ルルーシュとの最終決戦では頭脳戦でルルーシュを凌駕しましたが、ルルーシュの蜃気楼を狙ったフレイヤを無力化され、発射のために開かれたブレイズルミナスの穴から侵入を許し最後はダモクレスごとルルーシュを葬り去ろうとしましたが、最後の最後にルルーシュに出し抜かれギアスを掛けられたことで軍門に下りました。
神聖ブリタニア帝国第2皇女「コーネリア・リ・ブリタニア」
コードギアス1stにおいて何度もゼロ=ルルーシュとぶつかり合う敵役。高いNMFの操縦技術と指揮能力を持ち合わせる女傑で、時には冷徹な判断を下すことも出来る優秀な人物で『ブリタニアの魔女』の異名を持ち、恐れられています。
誰かさんと一緒、最大の弱点は実の妹
冷徹な一面を持ち合わせる一方では、親族同士でいがみ合う事も少なくないブリタニア内部においてもなお、妹のユーフェミアに対しては激アマで非常に仲よし。しかしそれが彼女の最大の弱点でもあり、ホテルジャックの際にはユーフェミアが人質になったために手を出すことができませんでした。
彼女の部下は軒並みルルーシュのギアスの被害者に…
ユーフェミアの大虐殺の後に起こったブラックリベリオンでは宿敵のゼロと対峙し追い詰めるも、ギアスの洗脳を受けたダールトンによって背後から撃たれ、撃墜されてしまい、その後ガウェインから降りてきたゼロの正体と目的を知ることになります。
V.V.を打倒し、ユーフェミアの仇をとる
ブラックリベリオン後は独自にギアスの調査を進め、ギアス嚮団にたどり着くも捕らわれの身となりますが、黒の騎士団の襲撃に乗じて脱出し結果的にルルーシュと共闘しV.V.のジークフリートを撃墜します。その後は混乱に乗じてシュナイゼルと合流し、皇帝となったルルーシュに反旗を翻します。
いつの間にか蓬莱島に移動しギルフォードと再開
最終決戦直前でシュナイゼルがフレイヤによる恐怖政治を実現させようとしていることに知ったためにシュナイゼルに剣を向け、銃撃されてしまいますが一命を取り留め、その後蓬莱島にて忠実なる部下のギルフォードと再開しました。
神聖ブリタニア帝国第3皇女「ユーフェミア・リ・ブリタニア」
コーネリアの妹でクロヴィスがゼロに殺害されたことをきっかけにエリア11の副総督に就任します。
ブリタニア皇族らしからぬ優しい人物
心優しい性格で、ブリタニアの侵略行為やナンバーズ対しての差別に心を痛めている超穏健派。お飾りの副総督ながら芯の強さと行動力を持ち、ナンバーズへの差別意識の改善やスザクやルルーシュのために何が出来るかを考え、スザクを騎士に任命したり行政特区日本の設立を発案します。
23話「血染めのユフィ」にてルルーシュと分かり合いますが…
ゼロの正体がルルーシュであるといち早く気が付き、行政特区日本設立のために行ったゼロとの一対一の会談では、皇位継承権の返上によりゼロの参加を認めさせており、ルルーシュとも分かり合うことが出来ました…しかし
タイトルが「血染めのユフィ」ではめでたく終わるわけがなかった
全てがめでたく終わるかに思えましたが、そのとき記し合わせたかのタイミングでルルーシュのギアスが暴走し、冗談で口にした「日本人を殺せ」という命令に縛られ、大虐殺を行ってしまいます。
登場人物、視聴者ともに大きな爪跡が残る悲劇の結末に
もはやこの流れに乗っかる以外の選択肢が無くなったルルーシュによって討たれ、最後はスザクに看取られながら息を引き取るという悲劇的な最期を迎えました。この出来事はコードギアスにおけるターニングポイントとなり、後にルルーシュが『ゼロレクイエム』を起こすきっかけとなりました。
ルルーシュとナナリーの実母「マリアンヌ・ヴィ・ブリタニア」
庶民出身ですが、NMFの開発計画による功績で騎士候に叙せられた後にシャルルの元に嫁ぎます。悪戯好きで皇族らしからぬ性格で多くの皇族や貴族からはとんでもなく嫌われていましたが、軍部の関係者には彼女を慕う者も多くいました。
V.V.に殺害された後、ギアスの力に目覚める
シャルルの「嘘のない世界」を作る同士でしたが、シャルルがマリアンヌに影響されることを懸念したV.V.によって銃撃され死亡してしまいます。しかし、そのときに他者の心を渡るギアスが発現し、行事見習いとして偶然その場に居合わせたアーニャに憑依していました。この出来事が後のルルーシュがブリタニアの崩壊を目論むきっかけとなりました。
アーカーシャの剣にてシャルルとともに消滅する
アーカーシャの剣にてルルーシュと再開し、シャルルとともに「嘘のない優しい世界」を作ることをルルーシュに説きますが、「それは自分に優しい世界だ」と否定されルルーシュが集合無意識に掛けたギアスによってアーカーシャの剣は崩壊し、シャルルとともに消滅しました。
純血派のリーダー「ジェレミア・ゴッドバルト」
ブリタニア軍はブリタニア人のみで構成するべきだと考える「純血派」のリーダー。好戦的でKMFの操縦に長け、政治的手腕にも優れるキャラクターです。扱いが二転三転し、作中でも一位二位を争うほどのネタキャラ…もとい数奇な運命を歩んだキャラクターでもあります。
ルルーシュのギアスによる最高クラスの被害者
好戦的で差別意識の強い性格で、スザクをクロヴィス殺害の実行犯に仕立て上げるなど物語の序盤は敵役として描かれますがゼロによる介入によって彼の数奇な転落人生が始まります。「オレンジを公表されたくなければ、全力を挙げて我々を見逃せ!」というギアスに縛られ全力で見逃してしまった結果、テロリストに弱みを握られていることを示唆してしまいます。
転落人生の始まり
この事件を受けて彼は『オレンジ』という蔑称で呼ばれることになり、ブリタニア軍内部で干され、純血派のメンバーから粛清されかかってしまうなど散々な目に遭います。ナリタでの戦いでは紅蓮弐式と対峙し、圧倒的性能差の前にあっさりとやられ輻射波動をその身に受けたことで身体に大きなダメージを受けMIAとなり、戦死者リストに名前が載りました。
オレンジがオレンジでやってくる!
しかし実はバトレー傘下の研究者によって拾われた後、C.C.の特性を再現するための実験体となっており身体を改造され生きながらえていました。ブラックリベリオンでは混乱に乗じて、オレンジ色のオレンジみたいな『ジークフリード』に搭乗し出撃します。調整不足により情緒不安定で支離滅裂な言動を繰り返しながらも、ゼロへの敵愾心と執着心によりしつこくゼロを追撃しますが、最後はC.C.のガウェインとともに海へ沈んでいきました。
再びルルーシュの前に姿を現すも意外な展開に
実はまだしぶとく生存しておりギアス嚮団により救出されていました。更なる改造を施され「ギアスキャンセラー」を手に入れ、再びルルーシュの前に姿を現します。しかし、その本来の目的はマリアンヌの遺児であるルルーシュの真意を確かめることにあり、純血派を立ち上げた理由が慕っていたマリアンヌを守れかったことだと知ることになります。以後はルルーシュに付き従う懐刀となりました。
モルドレッドとの決戦
シュナイゼルとの最終決戦ではサザーランド・ジークに搭乗しアーニャのモルドレッドと戦い、機体を破壊されてしまうものの分離したサザーランドJの自爆により中破させ、最後はジェレミア自身がコクピットに乗り込みました。しかし、その際にアーニャがギアスに縛られていることを直感し、ギアスキャンセラーによってマリアンヌの呪縛から解放します。
オレンジは忠誠の証
ゼロレクイエムの全てを見届けた後は軍を退役し、アーニャととも蜜柑農園を経営。かつてギルフォードの言った「一パイロットとしてやり直すか、オレンジ畑を耕すかだ!」という皮肉は奇しくも真実になるのでした。
純血派メンバー「ヴィレッタ・ヌゥ」
ブリタニア軍人で純血派のメンバーの一人。上昇志向が強くジェレミアのスキャンダルによって立場が危うくなったため、手柄をあげるべく行動を起こします。シンジュク事変にてルルーシュにギアスを掛けられサザーランドを奪われた際にアッシュフォード学園の生徒を目撃していたことからゼロの正体を突き止めるべく独自に調査を行います。
ゼロの正体を突き止めるものの…
シャーリーを利用してゼロの正体を突き止めるものの、ルルーシュを守ろうとしたシャーリーによって銃撃され重傷を負ったところを扇に保護されますが、その際記憶を失ってしまいます。
記憶を失い別人へと変貌を遂げる
記憶を失ったヴィレッタは扇に保護され、その人格が変わったかのように温厚で優しい性格になります。しかしブラックリベリオンで記憶が戻り、アッシュフォード学園で扇を銃撃しますが、扇に対する愛情は残っており止めをさすことはありませんでした。
ヴィレッタ先生登場!
R2ではまさかのアッシュフォード学園の体育教師として登場します。その目的は皇帝のギアスに掛けられたルルーシュの監視とC.C.の捕獲にありました。しかし、ルルーシュに出し抜かれ扇との関係をネタに脅され、事実上の二重スパイとなってしまいます。
ゼロレクイエム後は扇と結婚し、扇・ヴィレッタになる
その後、ゼロの正体とギアスの秘密を暴露することで黒の騎士団はゼロを追放するきっかけを作り黒の騎士団に残ります。扇との子供を授かったことで最終決戦には参加せず蓬莱島で扇の帰りを待ち、ゼロレクイエム後は日本の首相となった扇と結婚しました。
特別派遣嚮導技術部主任「ロイド・アスプルンド」
特別派遣嚮導技術部(通称:特派)の主任を務める人物です。伯爵という地位に就きながら、常に白衣で地位や人種などには興味を示さない根っからの技術者。彼の開発したランスロットはデヴァイサーのスザクの能力もあってか、多大な戦果を挙げました。
自分の興味が一番の優先事項
デヴァイサーよりNMFの心配をしたり、デヴァイサーをパーツと表現したり、冗談なのか本心なのか分からない非人道的な言動をとることもありますが、決して冷徹な人物ではなくスザクやセシルを気に掛ける場面もありました。
ラクシャータとは腐れ縁のライバル同士
ラクシャータとは大学時代の同輩で、当時からお互いを認め競い合うライバル同士でした。その因縁は戦場の見えない技術的な部分で幾度となくぶつかり合うこととなります。ラクシャータからは「プリン伯爵」と呼ばれ、敵視されています。ゼロレクイエムではその全容を知る数少ない人物で、最終決戦にも参加しました。
特別派遣嚮導技術部オペレーター「セシル・クルーミー」
特派でロイドの補佐を務めるオペレーター。フロートユニット・エナジーウイングの開発者であり、ロイドとともに回収した紅蓮弐式を趣味全開のチューンナップを施すなど、優秀な技術者でもあります。
内心では大分不満をため込んでいるようで…
心優しい人格者ではありますが、怒らせると怖い一面があります。ロイドとは名コンビですが、内心では溜まっているものもあるらしく、学園祭のモグラ叩きでは、ロイドと似たモグラ役の生徒を集中して攻撃しました。ゼロレクイエムではロイドとともに全容を知っている数少ない人物で最終決戦にも参加しました。
神聖ブリタニア帝国関係者まとめ
ブリタニアの関係者を紹介しましたがコードギアスは敵味方を含め、とても濃い作品なのでここで語り切ることはできません。コードギアスはそれくらい濃い作品なんです。完全新作の話も出ており、これからコードギアスの世界がどう動いていくのか楽しみでなりません!