ファンタジーの世界でギャグ漫画を繰り広げるという独特な世界観や、数々の魅力的なキャラクターが登場することで人気を博している「ドラゴン、家を買う」ですが、本作の作者は一体どのような方なのでしょうか?2021年の4月からアニメ化されるということもあり、気になる方も多いのではないでしょうか?ということで今回は、「ドラゴン、家を買う」の原作者と作画担当の御二方について調べてみました。実際に作品を分析してみながらどのような表現が得意なのかということについても紹介しているので、ぜひ最後まで見てくださいね。
謎多き漫画家!!
絢薔子さんと多貫カヲさんはどちらも「ドラゴン、家を買う」以外の作品での活躍が記録されておらず、まさに多くの謎に包まれた人物であると言えます。ということで今回の記事では御二方の今のところ唯一の作品である「ドラゴン、家を買う」の特徴を分析することで、御二方自身についても分析していきたいと思います。
二人とも全く情報なし!?
本作の原作者と作画担当それぞれについて詳しく調べてみましたが、「ドラゴン、家を買う」を担当されたこと以外の情報は全く出てきませんでした。もしかしたら、その様な情報を伏せながら活躍している方なのかもしれないですね。
作品は「ドラゴン、家を買う」のみ!?
現在、御二方の作品で「ドラゴン、家を買う」以外の作品情報は確認されていません。絢薔子さん、多貫カヲさんがこれまでどの様な作品を描かれてきたのか、非常に気になるところなので、他の作品が確認できないというのは残念ですね。
Twitterも見当たらない
現在では多くの漫画家が情報発信のツールとして活用されているTwitterですが、「ドラゴン、家を買う」の原作者と作画担当、そのどちらもTwitterを開設されていない様です。個人のTwitterアカウントは確認できませんでしたが、「ドラゴン、家を買う」の公式アカウントではたまに御二方のコメントやイラストが発信されることがあるので、御二方について興味がある方は是非、チェックしてみてくださいね。
それぞれの特徴について考えてみる
それでは、ここでは御二方の漫画家としての特徴について、唯一の資料である「ドラゴン、家を買う」から分析していきたいと思います。作品を通して御二方がどの様な表現やテーマ展開を得意にしているのかということを読み取ることができるので、みなさんにも紹介していきたいと思います。
「ドラゴン、家を買う」の面白さと併せて紹介
また、御二方の特徴について紹介しながら本作の魅力についても併せて紹介するので、原作者と作画担当についても知りたいけど「ドラゴン、家を買う」も併せて知りたい!と思っている方にも向けて解説していきたいと思います。
作品を見れば作者も見えてくる!!
いずれにせよ、作者が作品の物語やキャラクターを作り上げている以上、物語の解説と作者の解説は切っても切ることができないものとなっているので、一つの記事でいっぺんに把握してしまいましょう!
作画を分析してみる
さて、本作の数多くある特徴の中でも、特に大きな特徴であるといえるのが作画なのではないでしょうか?ここでは数々のキャラクターを魅力的に描くために作画担当の絢薔子先生が行っている特徴や、多貫カヲさんの作画の特徴について解説していきたいと思います。
昭和の風味
絢薔子先生の作画の最大の特徴は「昭和の少女漫画」を彷彿とさせるキャラクターの描き方です。「ドラゴン、家を買う」に登場するキャラクター達はそのどれもが、昭和の少女漫画を彷彿とさせるきめ細かい線によって描かれており、人物の表情や心情を読者にわかりやすく描き切る様に工夫をされています。
表情が古臭い!?
この様に、基本的に作画としては昭和風味の工夫が大きく目立ち、キャラクターの表情も昭和のギャグ漫画を彷彿とさせる大胆な表現となっています。キャラクターがショックを受けた際に露骨に顔に縦線を入れたりと、とにかく、あちらこちらのシーンで「漫符」が活用されてます。このようなことから、一見すると少し古臭いキャラクターの表情表現に感じてしまう方も多いかもしれません。
古臭さが絶妙に癖になる
しかし、初めは違和感を覚える露骨な表現ですが、長く読み進めていくうちに、この表現の露骨さが絶妙に癖になってくるんですね。現実とかけ離れた少しオーバーな表現がファンタジーの世界とうまくマッチしており、まるで人形活劇を観ているかのような「別の世界を覗き込んでいる」というおもしろさにつながっているのです。
ギャグ漫画には持ってこいの表現!?
そして、何より「ドラゴン、家を買う」はファンタジーが舞台のギャグ漫画という一面を持っているので、読者を飽きさせないようにテンポよくギャグを描く必要があります。その様なことを考えてみると、本作の「漫符」の多用という特徴はキャラクターの反応や顔芸を極限まで描きやすいという条件をうまく作り上げていると考えることもでき、非常に本作に合った工夫であると言えます。
丁寧な書き込み
さらに、本作の作画の特徴として、随所随所に細かい描き込みが見られる点が挙げられます。この図でいえばピーの隣に描かれている「カサンドラの張り紙が貼られたアイス」など、本作では多くの読者がフフッと笑ってしまう様な書き込みが登場します。
丁寧な書き込みの意味
この様な書き込みは物語の世界で「カサドラはこの冷蔵庫からアイスを取り出して食べているんだな」と読者に思わせることで、一気に「この作品の世界にキャラクターが生活している感」を演出することができるという工夫なのです。この様な丁寧な工夫を随所に凝らしているという点も本作の作画の特徴であるといえます。
ドラゴンを表情豊かに描くのは難しい!!
作画でこの様な昭和風味な表現をすることとなった理由として、主人公がドラゴンであるという点が挙げられるのではないでしょうか?ドラゴンは人間と異なり表情を表現することが難しいのですが、昭和の少女漫画の様に頻繁に「漫符」を用いることで、表情を描くことが難しいドラゴンであっても表情豊かに描くことができる様になったのです。
絢薔子先の手腕
この様に、漫画を描く上でのテクニックが「ドラゴン、家を買う」ではふんだんに盛り込まれており、作画担当である絢薔子先生の漫画家としての手腕の高さがうかがえます。
女性らしい作画
作画担当の絢薔子先生さんについては性別も明かされていないのですが、本作でのきめ細やかな線の扱いや、細かい描き込みを見てみるに女性の方なのではないかと思われます。
多貫カヲ先生の手腕と物語構成について考える
ここでは原作を担当された多貫カヲ先生の手腕や特徴を探るべく、本作の物語構成について考察していきたいと思います。「ドラゴン、家を買う」ではファンタジーの世界でのギャグ漫画というこれまでの作品とは打って変わって独特な世界観が描かれており、物語構成が他の作品よりも一段階難しい作品となっています。
原作者の手腕を垣間見る
この様な描き切ることが難しい世界観をどのような展開を用意することで描き切るのかということを調べてみることで、原作者である多貫カヲ先生の手腕や工夫を垣間見ることができると思います。
ギャグ漫画
多貫カヲ先生の手腕を考える前に前提として本作が「ギャグ漫画」であることを考えてみる必要があります。ギャグ漫画は他のジャンルの漫画ではできている表現ができないという欠点が多々あるジャンルであり、独創的な作品が描きにくいジャンルでもあるのです。
ギャグ漫画の欠点
ギャグ漫画は通常の漫画と異なり読者に飽きられないためにテンポよくギャグを盛り込む必要があります。ですので、通常の漫画のように複雑な世界観や設定を盛り込んでしまうとその世界観や設定の説明とギャグのテンポの両立をすることができず、ギャグと設定が共倒れしてしまうという欠点があるのです。
じゃあファンタジーはどうなの?
複雑な世界観とギャグ漫画の相性は良くないと説明しましたが、それでは「ドラゴン、家を買う」の世界観である「ファンタジー」とギャグ漫画の相性はどうなのでしょうか?
多貫カヲ先生の工夫
普通に考えればファンタジー世界は様々なモンスターが闊歩する非現実世界であるため、複雑な世界観でありギャグ漫画とは相性が悪い様に思えてしまうかもしれません。しかし、このファンタジーという世界観をギャグ漫画と組み合わせたことこそが多貫カヲ先生の最大の工夫だったのです。
ファンタジー世界でギャグ漫画ができる理由
ファンタジーの世界観は確かに複雑な物なのですが、同時に我々が多くの作品で触れてきた世界でもあり、多くの人に「ファンタジーといえばこんな世界だな」という固定観念があるのではないでしょうか?この様に複雑でありながら多くの読者に説明をしなくでも受け入れられてしまう世界こそがファンタジー世界なのです。
多貫カヲ先生すごさ!!
この様に、一見ギャグ漫画と相性が悪いと考えてしまいがちなファンタジーの世界であえてギャグ漫画をやってみたというのが原作の多貫カヲ先生の最大の工夫点なのではないでしょうか?
まとめ
いかがでしたか?今回は「ドラゴン、家を買う」の原作者と作画担当である多貫カヲ先生と絢薔子先生について考察していきました。まだまだ情報の少ない漫画家さんでしたが、漫画家さんの情報というのは決してプロフィールだけではありません。彼又は彼女が実際に描いている漫画からも「どの様な工夫をしていて、どの様な点にチャレンジしているのか?」ということを掘り下げて調べてみることができるんですね!この記事を通してさらに「ドラゴン、家を買う」のすごさに気づいていただければ幸いです。最後まで記事を読んでいただき、ありがとうございました。