人気アニメ作品として話題となった『シュタインズ・ゲート』!本作は本格SF作品であり、タイムトラベルを一つのテーマにした海外の映画のようなストーリーとなっています。海外映画が好きな人、タイムトラベルやSFに興味がある人は楽しめる作品ですね!ネタバレですが、本作は主人公の岡部倫太郎が何度も過去に戻ったり、時には別の次元に入り込んだりするのですが、岡部倫太郎だけは他の登場人物と違いリーディングシュタイナーという能力で記憶を受け継いだままタイムトラベルすることになります。ここでは、そのリーディングシュタイナーについて簡単にご説明していきたいと思います!
目次
岡部倫太郎の能力リーディングシュタイナーとは?
『シュタインズ・ゲート』(以下シュタゲ)では、後半数え切れないくらい過去にタイムトラベルしたりするのですが、主人公の岡部倫太郎だけはリーディングシュタイナーという能力で、過去のタイムトラベルした記憶を新たな時間軸に持ち込むことができます。
しかし、新たな時間軸の中で記憶を引き継いでいるのは岡部倫太郎ただ一人だけ。新しい世界では周囲の仲間たちとは話の辻褄が合わず、一人(精神的に)孤立していきます。これがリーディングシュタイナーであり、岡部倫太郎が孤独の観測者として辛く険しい道のりを歩んでいく理由です。
【ネタバレ】リーディングシュタイナーを使って何をするのか?
ネタバレですが、岡部倫太郎がリーディングシュタイナーを使って何をするのかというと、ヒロインの一人である椎名まゆりが必ず死ぬという運命を変えるためが大きいです。まゆりはある次元(シュタゲでは次元と呼ばず世界線と呼ぶ)において必ず死んでしまう運命なので、倫太郎はリーディングシュタイナーで何度もこの運命に抗おうとします。
しかし、何度運命に抗っても倫太郎はまゆりを救うことができません。それは見事にまゆりは何度も理不尽な死に方をします。いとも簡単にまゆりが死んでしまう中盤以降の展開は倫太郎を深く傷つけ、倫太郎の孤独な戦いは続きます。
リーディングシュタイナーによる不幸!
まゆりを救うためにはリーディングシュタイナーの能力は必須ですが、絶対に死ぬ運命にあるまゆりを、リーディングシュタイナーだけではどうにもすることができません。そればかりか、新たな時間軸にタイムトラベルしても、記憶を引き継いでいるのは倫太郎ただ一人だけなので、孤独の中、次第にまゆりが殺される日が近づくことに恐怖するようになります。
いっそのこと、記憶なんて引き継がない方が幸せなくらい、まゆりは毎回ゴミクズのように簡単に殺されるので、何度もまゆりが殺される光景を見てはタイムトラベルする倫太郎は、次第に精神を病んでいきます。これが、リーディングシュタイナーが倫太郎を苦しめた最大の不幸です。
倫太郎以外にもリーディングシュタイナーが発現することも!
劇場版ではTVアニメ版のメインヒロインだった牧瀬紅莉栖(まきせくりす)が主人公的ポジションになり、リーディングシュタイナーに目覚めます。クリスは自分を救ってくれた倫太郎を、今度は自分が助けるべくリーディングシュタイナーを駆使して奮闘します。
意外な人物ですが、本編ではフェイリスちゃんもリーディングシュタイナーを発現させます。他のもっとメインな登場人物ではなく、あえてフェイリスをリーディングシュタイナーに目覚めさせる所も、この作品の面白い部分です。
リーディングシュタイナーによって幸せな未来を!
この記事を読んでくださった皆さんは、幼馴染が幾度となく理不尽に殺されて、その度に何度も何度も過去に戻るとしたら、どんな気分になるでしょうか?きっと、死ぬほど辛いと思います。リーディングシュタイナーは幸せな世界を勝ち取るための最大の能力であると同時に、それに引き換え能力者を不幸にする諸刃の剣なのです。