アニメらしからぬ丁寧に人間模様を描いたドラマみたいな作風と、泣かずにはいられない反則的な演出で大ヒットし、劇場版や実写にもなった『あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。』ことあの花。あの花は主人公である『じんたん』こと宿海 仁太を中心に話が進んでいきます。そんなじんたんの魅力やどんなキャラクターなのかをまとめ、紹介していきたいと思います!
目次
『じんたん』こと宿海 仁太を取り巻くあの花の始まりは?
あの花の始まりはある夏の終わり、鬱屈とした気持ちでゲームをしていた仁太の目の前にかつて事故で亡くなったはずの幼馴染、本間芽衣子ことめんまが成長した姿で現れたのです。仁太は夏の熱さと鬱屈とした現状によるストレスが生み出した“夏のケモノ”だと思っていました。成長していても中身はあの日と全く変わらないめんまはじんたんに「お願いを叶えて欲しいんだと思うよ?」と言ったことをきっかけに止まった時間が動き出します。
宿海 仁太(じんたん)のあの日のトラウマ
仁太はストーリー開始時点では学校にも行かず引きこもり同然の生活をしていました。それにはいくつかの理由があります。実はあの日のトラウマを抱えているのは仁丹だけじゃありませんが、そのトラウマと向き合っていくことも作品のテーマの一つとなっています。
めんまがなくなったあの日
かつてはガキ大将のわんぱくっ子だったじんたんは仲良しだった5人、超平和バスターズのめんまとあなるとゆきあつとつることゆきあつとぽっぽと、いつものように秘密基地で遊んでいました。そんなときあなるが「めんまのこと好きなんでしょ?」と聞き、じんたんは照れから「誰がこんなブス!」と言ってしまいます。めんまは困ったように笑い、じんたんはばつが悪くなって逃げ去ります。明日謝ればいいや、そう思っていたじんたんですがその明日が来ることはありませんでした。
母ちゃんがなくなってから
超平和バスターズは見事に平和をバスターし、それから仲良し5人組は自然と疎遠になっていきます。めんまの不慮の事故からしばらくして入院していたじんたんの母親も亡くなるという事態が重なります。めんまの死、そして母親の死はじんたんに大きなトラウマを植え付け、高校受験にも失敗し、じんたんはあなると同じ偏差値の低い高校へ入学するも殆ど通うこともありませんでした。なので、第一話の時点では外に出るときにかなり人目を気にしていました。あるある。
じんたんはかっけえんすよ!宿海 仁太はみんなのリーダー!
じんたんはトラウマと受験失敗から引きこもり同然となるものの、その本質は昔と変わっていません。自分の事になるとあまり頓着しないものの、めんまや超平和バスターズの皆が困っていれば、いてもたってもいられずに行動します。
じんたんのかっけぇシーン①
めんまの願いを叶えるため、人の視線を気にするような生活を送っておきながらも何だかんだでめんまのために行動します。そこには協力的なぽっぽの存在もじんたんの背中を押したのでしょうが、めんまを成仏させるための花火代を稼ぐためにアルバイトを掛け持ちでこなしたり、花火を打ち上げるために積極的に行動します。何だかんだでじんたんを中心に物事は進み、やがてみんなのリーダーのようになります。でも、リーダーと呼ばれたくはないようです。
じんたんのかっけぇシーン②
久々に学校に出てきたことから自分が噂されているのではと針の筵に座っているかのように思えてならなかったじんたん。事実、とある噂が出回っていました。しかし、それはじんたんのことではなく、ホテルに連れ込まれそうになり援交の疑惑をかけられていたあなるの事でした。あらぬ疑いをかけられ周囲から噂されるあなるのSOSを受け取ったじんたんは自分の立場も忘れてあなるを庇います。その姿はビビりまくって挙動不審なヤツしか見えませんでしたが、それでもあなるの顔には笑顔が戻っていました。
じんたんのかっけぇシーン③
めんまの母親はロシア人で、髪の色も違います。子供は残酷で周囲と違うめんまを受け入れてはくれません。そのため子供の頃のめんまは周囲から浮いていました。でも、子供の中にはそんなの全く気にしないやつもいます。ガキ大将でみんなのリーダーだったじんたんはさも当然のようにめんまを仲間に入れます。仲間はずれにされて悩んでいためんまの考えを吹き飛ばすかのように受け入れたじんたんは、めんまにとってぴかぴか光ってカッコよく見えたことでしょう。
奇抜なファッションセンス?宿海 仁太(じんたん)のTシャツまとめ
じんたんといえばその奇抜なTシャツが特徴的です。何でまたこんなTシャツを着ているのかは不明ですが、様々なTシャツをまとめてみました。まずオープニングでは『西へ東へ』のTシャツ。第1話では『地底人』第2話ではゲームショップに行くシーンで緑色の『無用人』と書かれたTシャツ、またあなるの家に行くシーンでは『くま殺し』という黄色のTシャツを着ています。
第3話~第6話
第3話に登場した服はオレンジと黄色に『火山』と書かれたTシャツ。第4話では青色に黄色で『光速』と書かれたTシャツ。第5話ではぽっぽがじんたんの家で天ぷらを食べるシーンで『7 1/2』と書かれたTシャツ。第6話ではじんたんが家に帰ってきてから表に『一寸』裏に『一斗』と書かれた黒いTシャツを着ていました。
第7話~第9話
第7話には『サバイバル』と書かれたTシャツ、第8話ではじんたんが私服を着ているシーンはないものの第9話では『I❤CB』『笹団子』『凸凹』『夏』というTシャツが一気に登場します。
第10話~第11話
クライマックスが近づく第10話でもTシャツのバリエーションは変わり、緑色の『白ネギ』というTシャツと黒の『匠の』というTシャツが登場。そして感動の最終話では『真心』というTシャツを着ていました。めんまが成仏した後のエピローグでは制服の下に『無常』というTシャツを着ています。
劇場版
あの花の劇場版は総集編に近いのですが、それはめんまが成仏した後の物語でそれぞれの登場人物が過去を振り返るという形式です。そのためじんたんは本編では来ていなかった変なTシャツを着用しています。劇場版では『自由』と『しじみ』というTシャツを着ています。
DVDの表紙
Blu-rayのジャケットにも実は変なTシャツは登場しており、二巻では『島流し』三巻では『成長期』四巻では『納豆巻き』五巻では『大和魂』というTシャツが描かれており、遊び心が感じられます。また、現実でも当然の権利のようにこれらのTシャツが販売されています。
あの花宿海 仁太(じんたん)まとめ
何度見ても泣いてしまうあの花という作品は、トラウマを抱え思い悩むじんたんがめんまのために不器用に行動していくところが涙腺を刺激するのだと思います。不器用ながらも成長していくかっけぇじんたんはとても魅力的なキャラクターだと感じました!もし、この作品を見ていない人がいれば、泣いちゃうので覚悟してみてください。