アニメミル

アニメ好きのエンタメマガジン

CITY THE ANIMATION

【CITY THE ANIMATION】キャラ人気ランキング決定版|推しは何位?

投稿日:

『CITY THE ANIMATION』のキャラクター人気ランキングを発表します。2025年夏アニメとして放送された本作は、京都アニメーションが6年ぶりに手掛ける新作TVアニメであり、あらゐけいいち氏の原作ギャグ漫画『CITY』を映像化した話題作です。日常系の皮をかぶりつつもシュールな笑いが全編に散りばめられ、ファンの間で大きな注目を集めています。本記事では作品概要や魅力的なキャラクターたちを解説し、人気キャラランキングTOP5を発表します。これを読めば『CITY THE ANIMATION』の世界をより一層楽しめること間違いなしです。

作品概要:あらゐけいいち×京都アニメーションが描くユニークな街

『CITY THE ANIMATION』は、あらゐけいいち氏による漫画『CITY』を原作とした青春コメディです。作者自身が「ガールズ・ラン・コメディ」と称するように、南雲美鳥・にーくら・泉わこの女子大生3人組を中心に、普通の街「CITY」でちょっと普通じゃない人々の日常がドタバタ劇のように展開されます。物語に明確な大筋はなく、街のあちこちで個性的なキャラクターたちの騒動が次々と巻き起こるシュールギャグが魅力です。

京都アニメーション制作による本作は、「『楽しい』が、あいことば」というキャッチコピーのもと、笑いあり・ラブあり・ホロリありの予測不能な平凡ライフが描かれます。原作者あらゐ氏の代表作『日常』とも世界観を共有しており、単行本1巻の帯では『日常』の相生祐子が主人公・南雲美鳥にバトンタッチするイラストも掲載されました。つまり、本作の主人公は南雲美鳥でありながら、“街そのものが主人公”と言えるような群像劇的な面白さがあるのです。京都アニメーションにとって約6年ぶりの新作TVシリーズとなった本作は、2025年7月6日より放送開始され、全13話が制作されました。

魅力あふれるメインキャラ:主人公たちの個性を徹底解説

南雲美鳥、にーくら、泉わこのメインキャラクター3人は、それぞれ強烈な個性と魅力を持ち、作品の中心で大暴れします。3人はモンブラン大学に通う学生仲間で、同じアパート「モクメセイ荘」の住人でもあります。それでは、一人ひとりの特徴と魅力を見ていきましょう。

南雲 美鳥(なぐも みどり)CV:小松未可子:

本作の主人公で20歳の女子大生。赤茶のポニーテールがトレードマークのボーイッシュな女性です。とにかく金欠で家賃を滞納しがちであり、大家のオババに追われる日々を送っています。ズボラで悪知恵も働きますが根はピュアで憎めず、怖い話が苦手という可愛い一面も。運動神経は抜群で、高校時代は無所属で各部活のエースを打ち負かすことに情熱を燃やした伝説を持つほどアクティブ。しかし現在はバイトにも平気で遅刻する自堕落ぶりで、常に楽して儲けようと企んでいます。それでもどこか憎めないのは、彼女が困っている人を放っておけない優しさや仲間思いの一面を持っているからでしょう。破天荒ながらも「CITY」一番の人気者である美鳥は、そのエネルギッシュな活躍で視聴者を引っ張っていきます。

 

にーくらCV:豊崎愛生:

南雲の後輩にあたる18歳の女子大生。本名は不明で「にーくら」とだけ呼ばれる謎めいた彼女は、モクメセイ荘101号室に住みカメラマン志望という設定です。明るい茶髪のボブカットが特徴で、スクーターで颯爽と移動する行動派。南雲とは対等にやり合える数少ない友人であり、しょっちゅう金を無心してくる南雲にもめげずツッコミを入れる頼もしさを持ちます。「お人好しで面倒見が良く真面目で常識人だが、腹黒い一面もある」という性格で、暴走する仲間たちに的確なツッコミを入れる縁の下の力持ち的存在です。とはいえ彼女自身もノリが良く、一緒になって大騒ぎする場面も少なくありません。作品唯一のツッコミ役でありつつ、自らもハイテンションで叫んだり落ち込んだりと忙しい喜怒哀楽を見せる姿は非常にコミカルです。その演技を担当する豊崎愛生さんの振り切った熱演も相まって、「にーくらのツッコミが最高に面白い」と評判です。視聴者からは「頑張れにーくら!」と応援される愛すべきキャラクターと言えるでしょう。

 

泉 わこ(いずみ わこ)CV:石川由依:

南雲&にーくらと行動を共にする20歳の女性で、モクメセイ荘204号室の住人。黒髪セミロングに常ににこやかな笑顔という一見おっとり可愛い女の子ですが、実は作中随一の変人です。本人は自分を「普通の人」と思っていますが、端から見ると相当なマイペースぶり。にーくらの部屋の押し入れにいつの間にか住み着いていたり、黒いネズミのような謎の人形を「神様」として拝んでいたりと、その奇行は枚挙に暇がありません。趣味は写真撮影で、「楽しいこと探し」が大好き。自分だけのルーティーンとも言える独特な趣味を多数持ち、カバンには常に色々な雑貨を詰め込んでいます。天真爛漫かつ天才肌で、唐突な発想や言動で周囲を振り回しますが、憎めない不思議な魅力があります。演じる石川由依さんも「自分の笑いのセンスに自信がなく不安だった」と語っていますが、わこの底抜けの明るさと狂気じみた可愛さを見事に体現しています。視聴者からは「何をしでかすか分からないわこが可愛くて目が離せない」と人気を集めるキャラクターです。

 

サブキャラクターにも注目:CITYに暮らす多彩な住人たち

『CITY THE ANIMATION』の魅力は、メインキャラだけではありません。CITYに暮らす多彩な住人たちが物語を賑やかに彩っています。南雲たちが暮らすモクメセイ荘には個性的なお隣さんが勢揃い。例えば、アパートの大家であるオババは立涌とまつりの祖母にあたる老人ですが、その身体能力は化け物級で南雲でさえ恐れおののくほど。「めちゃくちゃ強ぇえ」と公式に表現される怪力の持ち主で、家賃を取り立てることに執念を燃やす姿はコミカルながら圧巻です。オババ自身、若い頃は生徒会長として校内の問題を暴力で解決していたという武勇伝まで持っています。

また、南雲がバイトする洋食屋マカベの店主である真壁 鶴菱(まかべ つるびし)にも注目です。鶴菱は立涌とまつりの父親で、豪快かつダンディーなコック。【CITY三羽ガラス】と呼ばれるCITYの名物おじさんトリオの一員でもあり、その道ではちょっとした有名人です。義理の母であるオババからは頭が上がりませんが、料理人としての腕は超一流。「あらゆる食の修業を積んだ」と豪語し、洋食屋でありながら蕎麦から冷やし中華まで作れてしまう器用さで笑いを誘います。娘や周囲からはツッコまれがちな鶴菱ですが、その人情味あふれる言動と渋い魅力でファンからの人気も高いキャラクターです。

さらに、鶴菱の息子で高校生の真壁 立涌(まかべ たてわく)や、その妹の真壁 まつりも物語を盛り上げます。立涌はCITY南高校のサッカー部員ですが補欠で、実はクラスメイトの泉りこに片思い中という青春まっただ中の少年。一方の中学生まつりは親友の雨飾えり(通称えっちゃん)とともに、帰宅部なのに勝手に「〇〇部」を立ち上げて遊ぶクリエイティブな女の子。第4回CITYレースではえっちゃんとペアを組み、他の大人たちが大混乱する中をマイペースに缶ポックリで歩き優勝するという伝説も持っています。若さゆえの突拍子もない行動で周囲を振り回す様子は微笑ましく、視聴者からも「まつりとえっちゃんコンビが可愛い!」と好評です。

他にも、CITYにはユニークな一家やグループがたくさん存在します。酒屋「安達太良ワイン」を営む安達太良家は大家族で、祖父の博士(CV:子安武人)は発明家にして真壁家に謎の恨みを抱える曲者。洋食マカベ店内に盗聴器やカメラを仕掛けて監視しているという怪しさで物語にスパイスを加えます。その息子である安達太良“父”もまたCITY三羽ガラスの一人で、「頭脳担当」と呼ばれる切れ者です。安達太良家の子供たちも個性派揃いで、ドジだけど笑顔を絶やさない長女かもめや、双子で喧嘩ばかりの小学生うみ・そらなど、家族全員が賑やかなキャラクターです。

学校にも注目です。南雲たちの後輩にあたる泉 りこ(泉わこの妹)は、居眠りばかりしている不思議系美少女ですが実はハッキングや爆弾製造までできてしまう天才肌。同級生の男子から熱烈に支持される人気者でもあります。また、CITY南高校のサッカー部は部員たちが皆どこかおかしい集団。部長の帯那林道は人徳者で「みんなの頼れるキャプテン」ですが、チーム最強の天才・笹子源次郎がすぐ怪我をしてしまうため実力を発揮できないというお約束の展開があったり、他校からのスパイ(!)が紛れ込んでいたりと、挙げればきりがないほどギャグ要素満載です。

このように『CITY THE ANIMATION』には脇役まで含めた隅々に笑いと個性が行き渡っており、どのキャラクターにもスポットライトが当たる瞬間があります。「この街では誰もが主人公になりうる」という感想もあるほどで、ファンは推しキャラ探しに事欠きません。豪華声優陣も見逃せないポイントで、南雲役の小松未可子さんやにーくら役の豊崎愛生さん以外にも、前述の子安武人さん(安達太良博士役)や入野自由さん(真壁立涌役)、福山潤さん(光岳伸晃役)などベテランから若手まで実力派が勢揃い。彼らの熱演によってキャラクターの魅力が倍増し、作品全体に厚みを与えています。

ランキングの基準:ファン投票&話題度から選定

それではいよいよキャラクター人気ランキングTOP5の発表です。本ランキングは、筆者独自に集計したファン投票結果やSNS上での話題度・盛り上がりを参考に作成しました。具体的には、アニメ放送期間中に行われたアンケートや「#アニメCITY」などのハッシュタグでの盛り上がり、各キャラクターの言及数や関連グッズの反響などを総合的に分析しています。また、作品内での活躍度やストーリー上の重要度も考慮し、総合的に「愛され度」の高い順にランキングしました。それでは、第5位から第1位まで、一人ひとり見ていきましょう。

第5位:鬼カマボコ

鬼カマボコ(おにかまぼこ)は、南雲たちと同じモクメセイ荘に住む漫画家です。『週刊CITY』という地域誌で劇中漫画「落胆くん」を連載しており、常にネタ出しや締め切りに追われています。そのため彼の姿はいつも汗だくか涙目で、まさに苦労人キャラとして異彩を放っています。担当編集の轟から電話で催促されてショックを受け、大粒の涙を流す様子などはコミカルでありつつクリエイターの悲哀がにじみ出ており、思わず応援したくなる愛嬌があります。

鬼カマボコが第5位にランクインした理由は、そのユニークな存在感にあります。メインの女子大生トリオや真壁家とは異なる立場から物語に笑いを提供し、「締め切りに怯える漫画家」というメタ要素を持ち込むことで作品世界を広げています。劇中では泉わこや真壁鶴菱も彼の作品「落胆くん」の愛読者であり、CITYの住人からも親しまれている設定です。視聴者からは「鬼カマボコ頑張れ!」との声援や、「汗だくで泣いてる姿がシュールで笑える」といった感想が寄せられており、脇役ながら確かな人気を集めています。CVを担当する宮崎遊さんの熱演も相まって、報われてほしいヘタレ漫画家キャラとして愛される存在です。

第4位:泉わこ

第4位は、モクメセイ荘の三馬鹿トリオ(?)の一角、泉わこです。前述の通り泉わこは常にニコニコ笑顔の不思議ちゃんで、南雲美鳥・にーくらとともに物語の中心で活躍します。彼女が人気投票でも上位に食い込んだのは、そのぶっ飛んだ天然キャラぶりが視聴者の心を掴んだからでしょう。

泉わこの魅力は何と言っても予測不能な言動にあります。黒いネズミのぬいぐるみを「神様」として大事に拝むシーンや、南雲とにーくらの関係に勝手に百合妄想を膨らませて一人で興奮している姿など、毎回想像の斜め上を行く奇行で笑いをさらっていきます。しかし本人は至ってマイペースで悪気がなく、そのギャップが可笑しくも愛おしいポイントです。常人には理解できない独自の世界を持ちながらも友人思いで、南雲が落ち込んでいる時にはそっと寄り添う優しさも持っています。

声を演じる石川由依さんはシリアスな役からコミカルな役までこなす実力派ですが、泉わこ役ではこれまでにないハイテンションな演技を披露しています。「自分にこのシュールな笑いを表現できるか不安だった」と語っていましたが、放送が始まるとその自然体の演技で視聴者を笑わせ、「石川さんの新境地!」と話題になりました。泉わこは決して美鳥やにーくらのように物語を引っ張るタイプではありませんが、いるだけで場を明るくし混沌とさせるムードメーカー的存在です。「わこの笑顔に癒やされる」「わこが出てくると次に何をしでかすかワクワクする」といった声も多く、名脇役として作品に欠かせないキャラクターとなっています。

第3位:にーくら

第3位には、主人公・南雲美鳥の相棒とも言えるにーくらがランクインしました。にーくらは前述の通り18歳の女子大生で、南雲とは高校時代からの縁で知り合った間柄です。一見地味めなポジションにも思えますが、ファンからの支持は絶大でした。その理由は、視聴者目線に最も近いキャラとして物語を引き締めているからです。

南雲やわこのボケ倒しに的確かつ豪快なツッコミを入れるにーくらの存在なくして、『CITY』の笑いは成立しません。彼女自身「作品唯一のツッコミキャラ」と称されるほど常識人ポジションですが、時にはノリ良くボケ側に回って暴走してしまう愛嬌も持ち合わせています。根は優しく面倒見が良いのに少し腹黒い――そんな人間らしいバランス感が、ファンにとって共感しやすく映るのでしょう。南雲にお金を貸してあげたり、ダメな所はビシッと叱ったりする姿は、「こんな親友が欲しい!」と思わせる魅力があります。

また、声優・豊崎愛生さんの熱演も人気の一因です。豊崎さんは「けいおん!」の平沢唯役などで知られる実力派ですが、本作では声を張り上げ怒涛のツッコミを入れる新境地に挑戦しています。周りに振り回されて調子に乗ったり落ち込んだりと、にーくらの激しい喜怒哀楽を全力で表現しており、その振り切れた演技は視聴者を唸らせました。「豊崎愛生がこんなに叫ぶなんて!」「にーくらのツッコミ芸がクセになる」といった声が上がり、放送開始直後から早くも彼女のファンになる視聴者も続出しました。

ストーリー上でも、南雲美鳥がピンチになると誰よりも心配して駆けつけるのがにーくらです。どんな無茶苦茶な状況でも決してめげず、最後には「もう南雲ったら!」と笑って済ませる懐の深さは彼女の大きな魅力でしょう。主人公を陰で支える相棒キャラとして、そしてツッコミ担当の笑いの立役者として、にーくらがランク3位に選ばれたのも頷けます。

第2位:真壁鶴菱

第2位に輝いたのは意外や意外、洋食屋「マカベ」の店長にしてCITYの名物オヤジである真壁 鶴菱(まかべ つるびし)です。メインヒロインたちを差し置いて中年男性キャラが上位に入るのは驚きかもしれませんが、鶴菱は原作ファンから根強い人気を誇るキャラクターであり、アニメから入った視聴者にも強烈な印象を残しました。

真壁鶴菱は南雲美鳥がアルバイトをする洋食屋「洋食マカベ」の店主で、年齢は不詳ながら妻子持ちの父親です。顔に傷があり強面ですが人情に厚く、娘のまつりや息子の立涌には甘い愛すべきお父さんでもあります。彼が人気を集める理由の一つは、作品世界の要となる懐の深さでしょう。学生中心のドタバタ劇の中にあって、大人の余裕と包容力を持ちながら時にボケ役にも回る鶴菱の存在が、物語に安定感と笑いをもたらしています。

劇中では、鶴菱は街の有力者的ポジションでもあります。彼と安達太良家の父、そして週刊CITY編集長の3人は「CITY三羽ガラス」と呼ばれる名物おじさんトリオで、鶴菱はその豪傑ポジションです。義理の母であるオババからは頭が上がらないものの、持ち前の人脈と度量で数々の騒動を解決してきました。例えば彼の店には街中の人々が集まり情報交換をしたり、トラブルに見舞われれば鶴菱の一声で団結したりと、CITYにおける兄貴分的な存在感があります。「困ったときの鶴菱頼み」という言葉が似合う人物です。

しかし硬派なだけではなく、ギャグキャラとしての魅力も忘れてはいけません。洋食店の店長でありながら「修行の成果で蕎麦も冷やし中華も作れる」と豪語するシーンでは、その器用貧乏ぶりにクスリとさせられます。娘のまつりからは「お父さんまた変なもの作ってる…」と呆れられることもしばしば。CVを担当する川原慶久さんの渋い声も手伝って、生真面目なのにどこかズレている鶴菱のキャラクターが際立っています。

ファンからは「鶴菱さんみたいな頼れる大人が好き」「ダンディーなのにボケもいけるギャップが最高」といった声が上がっています。若いキャラが多い作品の中で異色の“渋カッコいい&面白い”ポジションを確立した鶴菱が、第2位に選ばれたのも納得できる結果でしょう。

第1位:南雲美鳥

栄えある第1位に輝いたのは、もちろん主人公の南雲 美鳥(なぐも みどり)です。主人公が人気投票1位というのはある意味順当ですが、本作の場合それが決して予定調和ではなく、南雲美鳥自身が持つ圧倒的なキャラクター性によるものだと言えます。

南雲美鳥は20歳の大学生にして万年金欠のトラブルメーカー。常にお金に目がなく、一攫千金を夢見ては空回りし、家賃を取り立てに来るオババから全力で逃げ回る――そんなコミカルな日常を送っています。男勝りでガサツ、嘘をついてでも金を借りようとする小悪党ぶりと、バイトに遅刻して怒られてもケロッとしている図太さで周囲を呆れさせます。しかし一方で、友人想いで情に厚く、根っこの部分では非常に純粋な心を持っています。怖がりな一面やドッキリに引っかかって涙目になる姿などを見ると、「本当はピュアで憎めない奴なんだな」と視聴者に感じさせる絶妙なバランスが魅力です。

また、南雲は抜群の運動神経を誇り、高校時代には各運動部のエースたちを次々打ち負かして“伝説”となった経歴があります。現在もその身体能力は衰えておらず、追い詰められると人間離れしたアクションを繰り広げるため、アニメでも動きのキレが際立っています。京都アニメーションの美麗作画で描かれる南雲のアクロバティックな逃走劇やスポーツ勝負のシーンは見応え満点で、「さすが元・学内最強!」とファンを沸かせました。

南雲美鳥が1位となった決定打は、やはり主人公としてのカリスマ性でしょう。彼女が画面に登場すると、不思議と目が離せなくなる圧があります。笑いの中心に必ず彼女がいて、時にみんなを引っ張り、時に巻き込まれ、泣いて笑って大暴れする。その姿は痛快で爽快、その破天荒さに視聴者はいつの間にか魅了されてしまいます。「南雲が暴れているだけで面白い」「困ったちゃんだけど放っておけない可愛さがある」という声が多く、主人公として期待以上の存在感を発揮しました。声を演じる小松未可子さんも、南雲の男前だけど可愛い性格を絶妙に表現し、「ハマり役!」と好評です。

以上の理由から、南雲美鳥が堂々の第1位となりました。『CITY THE ANIMATION』は彼女なくして語れませんし、彼女がいてこそ他のキャラも生き生きと輝きます。まさにCITY(街)の日常は「彼女が繋ぐ」といったところでしょう。

制作秘話:石立太一監督と声優陣が語る舞台裏

『CITY THE ANIMATION』を語る上で欠かせないのが、そのユニークな制作舞台裏です。監督を務めた石立太一氏(『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』監督などで知られる)は、本作の演出にあたり「ギャグではなくコメディー」であることを意識したと語っています。石立監督は「頭を空っぽにして腹を抱えて笑うというより、クスッと知的好奇心をくすぐられるような笑いにしたい。年齢を重ねてチャップリンの無声映画の良さが分かるようになったが、あらゐ先生の作品にもそれに通じるものがある」と述べておりただドタバタするだけでなくインテリジェンスを漂わせる笑いを目指したと言います。その言葉通り、アニメ版『CITY』はシュールでナンセンスな中にもどこか上品さや洒落っ気が感じられる仕上がりになっています。

さらに石立監督は原作漫画の魅力を映像に落とし込むために、細部にまで徹底したこだわりを見せました。例えば「背景の線はキャラクターの線よりも必ず細くする」というルールを設け、原作の絵柄の雰囲気を忠実に再現するよう努めたそうです。このように一見伝わりにくい部分にまで緻密な工夫を重ねることで、原作ファンも唸る完成度を実現しています。「まるで漫画のコマがそのまま動き出したようだ」と評された映像表現の裏には、こうしたスタッフ陣の努力がありました。

一方、アフレコ現場でも興味深いエピソードがあります。メインキャストの小松未可子さん(南雲役)、豊崎愛生さん(にーくら役)、石川由依さん(泉わこ役)らによれば、本作の収録ではキャスト同士のリアルタイムの掛け合いを重視していたとのこと。これは、ギャグシーンにおいて間(タイミング)が命であるため、できるだけ実際の会話に近いテンポ感を出す狙いがあったようです。キャスト陣は皆同世代ということもあり息も合っていて、アドリブを交えたやり取りで現場は常に笑いに包まれていたそうです。「掛け合いを大事にしたおかげで、本当にその場にキャラたちが生きているような臨場感が出せた」と豊崎さんも語っており、作品の軽妙なテンポはこうした現場の工夫によって生み出されました。

さらに声優陣は口を揃えて、本作の根底に流れる「優しさ」について言及しています。小松未可子さんは「めちゃくちゃカオスでギャグも狂気的だけど、どこにも悪意がない。ポップさの中に少しシニカルやダークな部分もあるけれど、それすら含めて優しさでできている作品」と評し、石川由依さんも「誰もがどこか愛おしい存在で、見終わった後に自分もこの街に住みたくなる」とコメントしています。監督自身も「優しいフィクションが持つパワー」を大事にしたと別のインタビューで語っており、笑いあり涙ありの中にも人への愛情を感じる作風が『CITY THE ANIMATION』の特徴と言えるでしょう。こうした制作側の想いを知ると、作品を見る目もまた変わってくるのではないでしょうか。

まとめ:『CITY THE ANIMATION』をさらに楽しむために

以上、『CITY THE ANIMATION』の作品概要からキャラクター解説、そして人気ランキングTOP5と制作秘話まで一挙にご紹介しました。CITY(街)の日常を舞台に繰り広げられる本作は、主要キャラからサブキャラに至るまで徹底的に作り込まれた個性の宝庫であり、それぞれが物語に欠かせないスパイスとなっています。ランキング結果では南雲美鳥をはじめとするお馴染みの顔ぶれが上位を占めましたが、実際には今回紹介しきれなかったキャラクターにも魅力が満載です。

この記事を読んで気になった方は、ぜひ改めてアニメ本編をチェックしてみてください。各キャラクターの言動や背景に注目すると、また違った面白さが発見できるはずです。原作漫画を手に取ってみるのもおすすめです。「笑いあり、ラブあり、ホロリあり」のCITYライフを存分に味わいながら、自分だけのお気に入りキャラを見つけてみてください。『CITY THE ANIMATION』というユニークな街の物語が、あなたの日常にもほんの少しの「楽しい」を連鎖させてくれることでしょう。ぜひCITYの住人たちとともに、予測不能な平凡ライフをこれからも満喫してください!

 

Amazon コミック・ラノベ売れ筋ランキング

  • この記事を書いた人

yuri

おすすめ記事

1

平素から、このサイトを使用している皆さまには、大変にお世話になっております。普段よりも丁寧な書き出しですが、実はこの度!!新機能である掲示板を作成しました!(まだまだリリースしたてなので、至らない部分 ...

dアニメのおすすめ 2

アニメ好きの皆さん、アニメをいっぱい見たい!って考えた時に、様々な有料の動画配信サービスがありますよね。そんな中で、どのサービスを選ぶのが得なのかって比較したことありませんか?もし、あなたがアニメをメ ...

モテるために 3

ふとした時に、オタクな私はどうやったらモテるのだろうかと考え、男性のモテる趣味ランキングを紹介したサイトにたどりつき、愕然とした。男性のモテる趣味をTop15形式で、色々と紹介していたものだったのだが ...

-CITY THE ANIMATION
-, , , , , , , , , , , ,

Copyright© アニメミル , 2025 All Rights Reserved.