これまで主人公黒崎一護は様々な相手と戦ってきました。尸魂界篇では護廷十三隊隊員達と、破面篇では藍染惣右介率いる破面・十刃(エスパーダ)達と、死神代行消失篇では銀城空吾率いる「XCUTION」と死闘を繰り広げてきました。そして、最終章となる「BLEACH千年血戦篇」で黒崎一護の前に敵として現れたのはユーハバッハ率いる「見えざる帝国(ヴァンデンライヒ)」です。そこで今回は見えざる帝国についてご紹介していきたいと思います。
目次
「見えざる帝国(ヴァンデンライヒ)」が生まれたきっかけは!?
指導者ユーハバッハが率いる滅却師の帝国。1000年以上前にユーハバッハは「光の帝国(リヒト・ライヒ)」を制圧し陛下として君臨していました。ユーハバッハは光の帝国の次に尸魂界に狙いをつけ1000年前に侵攻しましたが山本元柳斎と護廷十三隊に敗れてしまいます。その時山本元柳斎はユーハバッハを仕留めきれませんでした。
敗れたユーハバッハがとった手段とは
戦いに敗れたユーハバッハは荒業をつかい、尸魂界の瀞霊廷の影の中に霊子による空間を作りだし、そこでなんとか命をつないでいたのでした。そして名前を「見えざる帝国」に変更し999年もの間、戦力の増強と自身の完全な復活に力を注ぎました。
指導者ユーハバッハとはどんな人物?
全ての滅却師の祖と言われています。部下の前では「私の前で争うな、私は争いを好まない」「平和のための話しを聞こう」とか一見穏やかな感じの姿を見せるが自身への不届きや敗北に対しては躊躇なく処刑をする冷徹で非情な独裁者です。
生まれもった力「魂を分け与える力」
ユーハバッハは生まれつき視力・聴覚が無く口もきけず動く事さえもできなかった、しかし赤ん坊の時宝物の様に扱われました。それは赤ん坊に触れた者は彼の魂を分け与えられ自身の欠けているもの、心の傷・体の傷・病などが癒えていったからです。そして魂を与えられた者が死ぬと同時にその人が持っている知識・能力・才能と共に魂が還っていきました。魂が還ってくる度に赤ん坊の体は動くようになり、その頃には人々が彼を神の名で呼ぶようになっていました。
ユーハバッハの能力は・・・
ユーハバッハが持つ能力は聖文字「A」で始まる能力「全知全能(ジ・オールマイティ)」です。それは、ただ未来を視る力ではなく未来を改変する力で、眼に映る未来の全てに干渉し思うままに改変できてしまうのです。しかし藍染惣右介の「鏡花水月」で見せる幻覚などには夢や幻覚と予知の見極め難しくなり能力を阻害されてしまう事があります。
尸魂界侵攻へのために使った力
1000年前の千年血戦篇侵攻に失敗したユーハバッハが再侵攻する9年前に使った技が「聖別(アウスヴェーレン)」です。この時は純血血統以外の滅却師の力を全て奪い取り力を取り戻しました。本来はユーハバッハ自身が不要と判断すれば全ての滅却師から力を奪う事ができ、自身の力にする事や死亡した者に与え復活させる事もできます。奪われたものは能力が無くなりダメージを受けるだけではなく、最悪の場合命を落とす事もあります。
見えざる帝国の組織構成は!?
ユーハバッハが率いる主力部隊は星十字騎士団(シュテルンリッター)があり、その下に狩猟部隊(ヤークトアルメー)があり占拠の後処理などを行う部隊です。一般兵は全身白の服を着ており黒いマスクが特徴で全員同じ格好をしています。
星十字騎士団(シュテルンリッター)とはどんな部隊!
見えざる帝国の精鋭部隊で、ユーハバッハにより聖文字(シュリフト)と呼ばれるアルファベットの1文字を与えられており、アルファベットの意味はその1文字から連想される能力を表していて、ユーハバッハの魂に刻み込まれて分け与えられます。死んでしまうと与えられた能力がユーハバッハの元に還り彼の糧となります。個々の戦闘能力は非常に高く護廷十三隊の隊長格すら圧倒する程です。それではこの後、星十字騎士団のメンバーを少しご紹介します。
聖文字は「B」ユーグラム・ハッシュヴァルト
幼い頃ユーハバッハが光の帝国を治めていた頃に星十字騎士団を結成する為人材を集めていた時にユーハバッハの右腕として側近となります。現在は星十字騎士団最高位(シュテルンリッター・グランドマスター)であり星十字騎士団団長を務めています。
後継者候補で皇帝補佐
ユーハバッハの傍に仕えており後継者候補と言われています。ユーハバッハが眠りについている間ユーハバッハと自身の能力が入れ替わり、「全知全能」の能力のうち未来を見通す力が使えるようになります。しかし、その力は限定的でユーハバッハほど完全には使う事ができません。
聖文字「B」の能力は!
能力「世界調和(ザ・バランス)」です。範囲世界に起こる不運を幸運な者に分け与える力。事象の反転の様な現象を起こす、ハッシュバルトの攻撃を防いだ場合それは幸運とされ次の攻撃は不運に見舞われ対処不能になってしまいます。また、「身代わりの盾(フロイントシルト)」という逆五芒星の意匠がある盾を持ち、自身が受けた不運を盾に移し変えて相手に跳ね返し、さらに「世界調和」の力で相手に2倍の不運を与える事ができます。
ユーハバッハと同じ力・・・
ハッシュバルトは幼い頃から滅却師の力を使う事ができませんでした。それはユーハバッハと同じく「分け与える力」持つ稀有な存在だったからです。ユーハバッハの生まれた後、初めて「分け与える力」の力を持つ滅却師がハッシュバルトでした。
聖文字は「D」アスキン・ナックルヴァール
態度や話し方でノリが軽くマイペースな様に見えるが実は常に冷静かつ慎重に行動をし、相手を良く観察しています。尸魂界への二回目の際、技術開発局に現れた時涅マユリと対峙したが「時間がかかりそうだからやめとこ」と言って戦いませんでした。理由としては涅マユリを倒すには自身の能力を色々使わなければという事でした、今能力を明かすのは得策ではないと判断したんだと思います。
聖文字「D」の能力は!
能力「致死量(ザ・デスディーリング)」です。標的が100%死に至る「完全致死量」を正確に計測し、その量を操作できる。致死量を下げれば100g必要な場合でも1gで殺す事もできます。この能力の恐ろしいところは相手の体内にある物質も全てこの能力の対象にできることで、対象物を決定するのはナックルヴァールだという事です。例えば対象を「血液」にして失血死に至る量まで致死量を変えると相手はそのままでも、致死量以下に血を抜いても死んでしまうという事です。
ナックルヴァールの忠誠心
ナックルヴァール曰くユーハバッハに対する忠誠心はポメラニアンの倍ほどもあるそうで、彼は忠誠心ではなくユーハバッハへの興味が強く、「尸魂界・虚圏・現世」3つの世界を潰した後に何を創るのかそれを見てみたいという興味がイコール忠誠心なんだと思います。
聖文字は「E」バンビエッタ・バスターバイン
黒髪ロングでミニスカ風の白い軍服を着ており愛称は「バンピ」。バンピーズと呼ばれる女性滅却師5人からなるチームのリーダーをしています。バンビエッタはバンビーズの他のメンバーを見下していますが実際はバンビエッタが他の4人から仲間外れにされてますが本人は気が付いていません。
バンビエッタの性格は?
自信満々の顔や強気な言動から一見明朗に見えますが、実際はかなり好戦的で短気かつ癇癪もちです。欲求不満解消の為に部下の中からイケメンを選び、殺害しストレス解消をするという残忍な一面も持っています。
聖文字「E」の能力は!
能力「爆撃(ジ・エクスプロード)」です。バンビエッタの霊子に触れた物を爆弾に変質させる能力です。小規模のものから大規模な爆発まで自在に起こす事ができる。この力はバンビエッタの発する霊子に触れさせさえすれば爆弾に変える事ができるため防御自体が不可能という能力です。
聖文字は「H」バズビー
赤毛のモヒカン頭が特徴的な滅却師です。左耳にはナット、右耳にはボルトをピアスのようにつけている。阿散井恋次の眉毛を「かっこいい」と言っている事から美的センスは恋次と似ているのでしょう、ただ恋次に赤毛モヒカンを馬鹿にされ激怒していました。ハッシュバルトとは子供の頃からの友達でユーゴーと呼んでいました、そして今もハッシュバルトの事をユーゴーと呼んでいます。
幼少期でのユーハバッハとの因縁
領主の息子だったバズビーはユーハバッハに一族を殺されてしまい、ユーゴー(ハッシュバルト)も住んでた森を燃やされ叔父を失いました。2人はユーハバッハに復讐を誓い腕を磨いていたのですがユーゴーはユーハバッハの半身として認められ、側近としてついていってしまいます。3年後バズビーも星十字騎士団に入団し、そしてユーゴーを挑発し続けました。それは自分ではなくユーゴーが選ばれた事への嫉妬だったのかもしれません。
聖文字「H」の能力は!
能力「灼熱(ザ・ヒート)」です。炎を自在に操る力。山本総隊長の始解「流刃若火」の炎を相殺したり、日番谷冬獅郎の氷壁を溶かしてしまいます。
聖文字は「T」キャンディス・キャットニップ
星十字騎士団の中でも一番露出度が高い恰好をしているギャル風の女性滅却師、通称は「キャンディ」でバンビーズに所属しています。バンビエッタ以上に口が悪く、短気で好戦的な性格です。美形の兵士に手を出すのが趣味で、イケメンを殺すバンビエッタとは仲が悪い様です。
聖文字「T」の能力は!
能力「雷霆(ザ・サンダーボルト)」です。雷を操る能力で空や掌雷撃を出す事ができます。自身を雷にする事もでき、機動力が高く雷と同じ速度で動く事ができる能力です。
聖文字は「V」グレミィ・トゥミュー
ロングコートでフードを被った姿の少年。更木剣八と対峙した時に「星十字騎士団で一番強いのは僕だと思うから」と言う程星十字騎士団最強を自負しているようです。
星十字騎士団随一の危険人物
グレミィは仲間という感覚が欠如しており、仲間意識が希薄な星十字騎士団の中でも一番危険な人物と周りから見られています。主であるユーハバッハを攻撃に巻き込む事もなんとも思っておらず、星十字騎士団の仲間すら虐殺しかねない。その危うい性格が原因で長い間幽閉されていました。
聖文字「V」の能力は!
能力「夢想家(ザ・ヴィジョナリィ)」です。文字通り、自身が想像した事が現実になる能力です。相手の骨を脆くしたり、自身の傷の回復や硬度を上げる事や、自然物・人工物はもちろん生命も創造できます。ただし、自分自身に不利益な想像すると自身にも効果が表れるという諸刃の力でもあります。
聖文字は「X」リジェ・バロ
ノースリーブの軍服を着た褐色の滅却師、左目にXを丸で囲んだマークが特徴的です。ユーハバッハから最初に力を与えられたらしく「ユーハバッハの最高傑作」と自称しています。傲岸不遜で自信過剰な性格で「神の使い」を自称している程です。
聖文字「X」の能力は!
能力「万物貫通(ジ・イグザクシス)」です。巨大なライフル、霊子兵装「ディアグラム」の射線上にあるもの全て等しく貫通する能力です。射程内であればどんな防護壁や斬魄刀でも防ぐ事はできません。ディアグラムは自身の霊子で造られている「弓」なので破壊されても何度でも再構成できてしまいます。
まとめです
「見えざる帝国」についてまとめてみました。1000年前の光の帝国の尸魂界への侵攻から千年血戦篇に突入するまでを考えるとユーハバッハの野望への執念は凄まじいですね。今回全員はご紹介できませんでしたが、ユーハバッハだけでなく星十字騎士団には個性的で強烈な登場人物が多数登場します、黒崎一護達や護廷十三隊の面々との戦いが楽しみです。その他にも意外なキャラクター達が物語に絡んできますのでその辺りも楽しみしていて下さい。最後まで読んで頂きありがとうございました。