名探偵コナン 犯人の犯沢さんは、週刊少年サンデーの看板人気作品名探偵コナンの公式スピンオフです。人気作&長期連載の名探偵コナンは探偵ものというジャンルである以上、連載が進むにつれ犠牲者は増える一方、作中の時間がほぼ経過していないことから、1日1回以上殺人事件が起きている計算になるという誰もが一度は思ったことがある設定上の矛盾をネタにした作品です。本編での登場人物は出てきますが、その扱いも変わっています。今回は原作と対比してキャラクターがどのような扱いになっているかを解説していきたいと思います!
目次
原作でのキャラクターの扱いその① 江戸川コナン
本作の主人公、その正体は高校生探偵の工藤新一。幼馴染の毛利蘭とともにトロピカルアイランドで謎の組織の取引現場を目撃してしまい、口封じのために薬物を飲まされた結果、頭脳はそのままに身体が縮んでしまいます。科学者、阿笠博士の計らいで身内に危険が及ばないように正体を隠すことにした新一は、蘭との会話でとっさに江戸川コナンと名乗り、以後そのままコナンとして蘭の父親の探偵、毛利小五郎の探偵事務所に転がり込みます。ありとあらゆる場所で事件に巻き込まれ、その都度真っ先に真相にたどり着きますが、子供が推理を披露するわけにもいかないので博士の発明した時計型麻酔銃で小五郎を昏睡させ、蝶ネクタイ型変声機で小五郎のふりをして事件を解決しています。
犯沢さんでの扱い
事件があるといつの間にか現れ、いつの間にか事件を解決してしまう小学生。都合が悪くなると小学生のふりをしてごまかす部分が強調されています。何故か警察関係者の信頼が厚く、知り合いの刑事は何故か重要な情報をペラペラ喋ります。事件が起きる場所に現れるだけでなく、ゆく先々で殺人事件が起こるので、こいつ自体が事件を呼ぶ死神みたいな扱いになっています。
原作でのキャラクターの扱いその② 毛利蘭
本作のヒロイン。工藤新一のガールフレンドで、突如として失踪した新一を一途に待ち続ける健気なヒロイン。空手をたしなんでおり、関東大会の優勝経験もある実力者で拳銃の弾くらいなら避けられる。ヒロインなので人質になることも多いですが、前述の通り強者なのでむしろ犯人の方が心配されるほど。
犯沢さんでの扱い
髪型の角がやたらと強調されている。殺人事件蔓延る米花町で事件現場に遭遇しても、顔色一つ変えることなく、犯人たちに銃で撃たれても素手で銃弾をキャッチし、圧倒的すぎる強さで犯人たちを倒し去っていく最強のキャラクター。もはや出る作品を間違えているとしか思えないほど。米花町で常に死神と帯同しながら殺されずに暮らしていくにはこれだけの強さが必要なのかもしれない。
原作でのキャラクターの扱いその③ 毛利小五郎
元刑事の私立探偵。毛利蘭の父親で、世間からは眠っているかのように事件を解決する「眠りの小五郎」として有名ですが、実際はコナン君が麻酔銃で眠らせたあと、小五郎のフリをして事件を解決しているだけ。ギャンブルに酒好きと典型的な駄目親父であり、肝心の推理力もガバガバで殆どかすりもせず、コナン君を現場から追い出そうとしたりととにかく足を引っ張ります。しかし、娘同様腕っぷしは強く、刑事であった頃の経験を活かして事件を解決することもたまにあります。
犯沢さんでの扱い
何故か首筋に針が刺さっていることが多いが、本人は気にもとめず針を抜いてはそこら辺にポイ捨てしています。ここ最近では麻酔に対する抵抗が出来ているらしく、効果が薄れてきているらしい。事件現場をウロチョロするコナン君に対する扱いは相変わらずですが、そもそもコナン君が事件現場でウロチョロする方がおかしいため、犯沢さんからは常識人として見られています。
原作でのキャラクターの扱いその④ 阿笠博士
薬物によって身体が縮んでしまった新一が最初に正体を明かした人物。彼の助言により新一はコナン君として正体を隠すこととなった。発明家であり、コナン君が愛用する道具の数々は彼の発明品であり、様々な場面で活躍しています。発明家としての知名度はあったりなかったりするようですが、豪邸住まいだったりと特に生活に困った様子はありません。現在は灰原哀と同居しています。
犯沢さんでの扱い
完全にマッドサイエンティストとして扱われており、最初の登場では小五郎に効きづらくなってしまった麻酔銃の改良と安全性の追求として犯沢さんを高額なバイト代で釣った挙句3週間物間昏睡状態に陥らせた。その後もたびたびヘンな発明品を作ったり、犯沢さんを実験台にしようとしています。
原作でのキャラクターの扱いその⑤ 灰原哀
黒の組織の元メンバーで本名は宮野志保。優秀な科学者であり、コナン君を幼児化させた「APTX(アポトキシン)4869」 を開発した人物。ある理由から組織から離反し消されそうになりますが、自ら「APTX(アポトキシン)4869」 を服用することで命からがら組織から抜け出すことに成功します。その後は阿笠博士の元に身を寄せることとなります。
犯沢さんでの扱い
マッドサイエンティスト阿笠博士の住まいに居候しながらも自身も怪しい研究を続けています。作中ではかなり因縁の深い「APTX(アポトキシン)4869」を応用しさらなる新薬を開発しているようです。阿笠博士のこともこき使っているみたい。
原作でのキャラクターの扱いその⑥ 怪盗キッド
コナンのライバル的存在であり、青山剛晶原作の『まじっく快斗』の主人公。白いタキシードにマント、シルクハット姿で現れて厳重な警備の中でターゲットを盗み出す神出鬼没の怪盗。変装の達人で高い身体能力、頭脳を誇る怪盗ですが、金銭的を目的として怪盗をしているわけではなく基本的に盗んだものは返すため、世間では犯罪者というよりヒーロー的、パフォーマー的に見られています。
犯沢さんでの扱い
怪盗キッドが登場する回は死者が出にくいというジンクスから、常日頃から死の恐怖に怯える米花町の住人たちからは救世主的に扱われています。盗みはやらないと言っておきながら犯沢さんの飼い犬を気に入ってしまったことから本当に盗んでしまいます。
【名探偵コナン 犯人の犯沢さん】原作キャラ比較まとめ
犯沢さんに登場する原作キャラクターの、原作と本作での扱いの差をまとめてみました!長期連載されている推理ものということで累計するとあまりにも短期間に死者が出すぎていることをネタにした本作は原作の雰囲気とは全く違うギャグマンガに仕上がっています。まさかのアニメ化で原作の登場人物がどんな感じに演じるのかも楽しみですね!