メイドインアビスのアニメ2期が2022年7月から放送される予定です。2期の内容は1期と劇場版の後のエピソードで、深界六層での冒険がメインとなっています。ただ、新作の劇場版の内容をはさんでいるので、アニメ1期しか見ていない人は1期の続きのエピソードである劇場版メイドインアビス深き魂の黎明を見てから2期を見ることが推奨されます。今回はその劇場版メイドインアビス深き魂の黎明を振り返ってみたいと思います!
目次
深き魂の黎明までのエピソードについて
深き魂の黎明は1期の続編からのエピソードであり、リコとレグの出会いと旅立ちのエピソードからナナチとの出会いまでとなっています。ナナチはメイドインアビスの人気キャラクターで、1期のラストではナナチと同居人のミーティが人間だったころのエピソードとナナチが成れ果てになってしまった経緯が描かれました。そのあまりに衝撃的な過去とその元凶とも言える人物、黎明卿ボンドルドのことが明かされ、劇場版ではそのボンドルドとの対決が描かれます。
前線基地(イドフロント)の最深部に行かなきゃいけない
深き魂の黎明の舞台は深界五層、なきがらの海。ここには白笛の一人である黎明卿ボンドルドが設立した前線基地(イドフロント)があり、さらに先に進むにはその前線基地の最深部にある絶海の祭壇に行く必要があります。ナナチにとって仇敵とも言えるボンドルドと会うことは避けられないことでした。
白笛『黎明卿』新しきボンドルドとの再会
前線基地にたどり着いた三人はついに白笛の一人、黎明卿新しきボンドルドとの対面を果たします。ナナチにとっては顔も見たくない嫌悪と恐怖の対象で、オーゼンからは筋金入りのろくでなしと称されるほどのボンドルドですが、三人に対して敵意は感じられず紳士的に三人を歓迎します。特に苦労もなく五層を超えられるかと思いきや、実は絶海の祭壇は自分の白笛が無ければ起動しない代物だったのです。
リコの大切な友達、プルシュカとの出会い
前線基地ではもう一つ出会いがありました。それはボンドルドの娘のプルシュカです。天真爛漫で冒険に憧れるプルシュカはリコと意気投合し、前線基地の案内を担当します。リコはプルシュカと仲良くなり、大切な友達となります。ボンドルドはプルシュカを愛し、プルシュカもボンドルドを尊敬し父親だと慕っていました。オーゼンから筋金入りのろくでなしと称されたボンドルドは慈愛に溢れた聖人だったのです……ここまでは。
やっぱりボンドルドはボンドルドだった!ついに始まる黎明卿との対決
ナナチはボンドルドに対して、ここで働くから二人には手を出さず、先に進ませてやってあげてと頼みます。しかし、ボンドルドはその提案を受けることは出来ませんでした。なぜなら、レグの機械の身体が気になって仕方がなかったから、拘束して解剖しようとしていたのです。すでにレグの片腕は切り離されていました。やっぱりボンドルドはボンドルドでした。ボンドルドに倫理観は存在しない!ナナチはレグを救出しに行き、騒ぎを聞きつけたリコとプルシュカも駆けつけます。ボンドルドとの対立は決定的なものとなりました。
黎明卿 新しきボンドルドの功績と実態
ボンドルドは孤児たちを集め、愛情を注ぎ大切に育てながら、それらを人体実験の材料としていました。ボンドルドに悪いことをしているという意識はありません。正真正銘のサイコパスで、見た目や第一印象は怖いけどとってもやさしいオーゼンとは対照的に、第一印象は紳士的で好感の持てる人物でありながら、その実態は「得体の知れない何かが仮面被ってヒトの真似事をしている」と称される人物でした。ボンドルドは数々の偉業を成しているも、それらは過激な人体実験や目的のためなら手段を選ばない手段によって達成されたものだったのです。
死闘の果てについにボンドルドを倒す?
リコたちは一度は逃げたものの、追いかけてきたボンドルドと部下の祈手たちを迎撃します。リコたちはボンドルドたちを危険な原生生物、カッショウガシラの巣に誘いこむことで殲滅しようとしたのです。一緒にいた祈手たちは全滅したものの、ボンドルドは遺物の力で逆にカッショウガシラを殲滅し、リコたちの策略を褒め称えます。ボンドルドはナナチの目を通して、彼らを監視しており、ナナチはそれを逆手にとった作戦でボンドルドを圧倒し、計算されつくした策略でボンドルドに上昇負荷をかけさせ、ついにボンドルドを倒します。
ボンドルド卿!新しい身体よ!!
ボンドルドの死を嘆き悲しむプルシュカでしたが、そんなプルシュカの前に一人の祈手が現れ、あろうことか自分の首をもいで、ボンドルドの首を挿げ替えます。そうするとなんとボンドルドは復活します。アンパンマンの顔と頭逆バージョンで復活を遂げたボンドルドに一同は戦慄します。ボンドルドの助手だと思っていた祈手たちは、実は全員がボンドルド自身だったのです。ボンドルドは遺物により精神を祈手の植え付けて、自分自身を増殖されていたのです。ボンドルドはいわば無限にストックのある精神体なのでした。結局、ボンドルドはプルシュカを連れて撤退し、三人にいつでも来てくださいと言い残します。
恐るべき発明品、カートリッジ!
ボンドルドの発明品の中には、上昇負荷を軽減させる画期的な発明品がありました。その名はカートリッジ。これさえあればアビスの探索もリスクを大幅に軽減できる発明ですが、そのカートリッジの正体は、いわば人間を生きたまま箱詰めにしたものでした。ぎりぎり生きられる機能を残しただけの人間の箱詰めに呪いを肩代わりさせる狂気の産物だったのです。かつてナナチはその製造をやらされていました。
ついに始まる第2ラウンド!
カートリッジの加工場でリコとナナチはボンドルドと遭遇し、下層へ行くための白笛の材料が人間であること、そして白笛はそのものと強い繋がりがある人物にしか使えないことや、ボンドルドが持つ白笛はボンドルド自身が白笛になったものだと聞かされます。そこに、基地内の電気を喰らいつくしたレグが現れます。そして、ボンドルドとの2回目の戦いが幕を開けます。
ボンドルドとの最後の決戦
特大の火葬砲を撃ったことで意識を取り戻したレグは、ボンドルドに大穴へと引きずりこまれ、そこで最後の戦いが始まります。穴を上昇しながら戦うレグを追いかけながら戦うボンドルドは、次々とカートリッジを消費していきます。ボンドルドは祝福の力を受け、最後のカートリッジを吐き出します。ボンドルドは全ての子供たちを愛し、全ての子供たちの名前を覚えていました。そして、最後のカートリッジにした子供の名前は、プルシュカでした。プルシュカはカートリッジの中で激痛に耐えながら、悲惨な境遇から助けてくれたボンドルドと、前線基地で育った楽しい記憶を思い出していました。カートリッジになっても、プルシュカは父を愛していました。そして、リコたちと一緒に冒険がしたいと願っていたのです。
命を響く石になったプルシュカ
最後の戦いで、ボンドルドはリコが持っていたレグの片腕から放たれた火葬砲で吹き飛ばされました。そして、プルシュカのカートリッジからは白笛の原料となる命を響く石が見つかります。これによってリコたちは六層へと進む資格を手に入れました。ボンドルドには一応代わりがいたようですが、再びリコたちを襲うこともなく、リコたちもボンドルドの息の根を止めることはしませんでした。ボンドルドに見送られながら、リコたちは六層へと進むのでした。
【メインインアビス 烈日の黄金郷】劇場版メイドインアビス深き魂の黎明まとめ
2期につながる劇場版メイドインアビス深き魂の黎明についてまとめてみました。ボンドルドというキャラクターはメイドインアビスを象徴するキャラクターであり、人気も高いキャラです。そんなボンドルドとのエピソードは、確実に心に残る作品でした。なんだかんだでリコたちが六層へ行っても、ボンドルドは彼らを見守ってくれているような気がしてなりません。というか、ナナチの目を通して確実に見て興奮していると思います。劇場版は完璧と言っていいくらいの名作だったので、2期を見るならその前に絶対に見てほしいです!