今年アニメ化されることが決定した本作『明日ちゃんのセーラー服』ですが、本作の作画が少し原作とニュアンスが違うということに気づいた方も多いのではないでしょうか?アニメのPVが公開されているのですが、そのPVを見て「少し原作と違うな」と思う方が多いようです。そこで今回は本作のアニメ版と漫画版ではどのように表現が異なるのか?という点に着目して紹介していきたいと思います。アニメ版との違いを考えていくことで本作の元々持っている原作漫画としての面白さや、逆にアニメ版ではどのような新しい面白さを描いてくれるのかを考えることができますので、もしよろしければ最後まで読んでみてくださいね。
アニメ版の違和感は何か?
それではここからは、なぜ本作のアニメ版に違和感を持つ方が多いのかという点について考察していきたいと思います。
明日ちゃん
多くある違和感の指摘の中で最も意見が多いのは明日ちゃんについての指摘です。明日ちゃんは本作の主人公でありストーリー進行の根幹を担っているキャラクターですので、この明日ちゃんに違和感があるとなると、全体としてかなりの違和感になってしまう可能性がありますね。
瞳の色が違う
では明日ちゃんのどのようなところに違和感があるのでしょうか?明日ちゃんに関しては数多くの指摘があるのですが、その中でも特に気になるという意見が多いのが、明日ちゃんの瞳の色についてです。明日ちゃんは漫画版では黒色の瞳をしており、日本人がもともと持っている目の色をしています。しかし、アニメ版では明日ちゃんの目の色は水色になっており、日本人とはまた少し違った顔立ちとなっています。アニメのキャラクターは瞳の色を変えることによって、見分けやすくすることがあるらしいのですが、どうやら明日ちゃんの瞳の色の変更はこの辺の事情が絡んでそうですね。
背景美
原作通りで非常に期待できる要素もいくつか挙げられています。その中の1つとして挙げられるのが描かれている背景の美しさでしょう。本作の魅力として広大な自然を明日ちゃんが走り回るという演出があるのですが、この辺の本作のもう一つの魅力である点に関しては、非常に期待できるのではないかという意見が多く上がっています。
原作の魅力とは?
上記ではせっかく楽しみにしていたアニメ版が思っていたのと少し違うと言う意見を紹介させていただきました。ここからはそれらの意見をさらに深く考えていくために、そもそも本作とはどういう魅力を持っている漫画なのかという点について注目して紹介していきたいと思います。
本当に動いているかのような描き方
本作の最大の魅力といえば素敵なキャラクターが生き生きと動く様を丁寧に描いているという点でしょう。人物を描くというのはプロの漫画家であってもかなり難しい表現方法です。本作ではこの複雑な人物の全体像を、惜しげもなく何度も何度も描いています。ここまで手の込んだ丁寧な動きの描写がある作品は本作のほかにほとんどありません。このように数多くの動きのあるキャラクターたちを見ることができるという点は本作の数多くある優れた点の一つであると言えるでしょう。
キャラクターの表情に注目
さらに複雑に描かれているのはキャラクターの動きだけではありません。本作に登場する数多くのキャラクター一人一人が細かい表情まで描き分けられており、ストーリー進行を重ねるにつれて絶妙に心情が変わっていくキャラクターたちを見ることもできます。まさにこれらのキャラクター同士のかかわり合いを深く描くというのが本作の最大の魅力なのではないでしょうか?
リアリティのある描写
このように本作は人物の動きだけではなく、キャラクター同士の交流やキャラクターの感情の移り変わりを丁寧に描写しています。このような細かい表現を重ねているからこそ、作品の中に登場するキャラクター一人一人が本当に生きているかのように感じられるのです。
アクアリウムから本作の魅力を考える
本作の魅力について作者のもう一つの作品であるアクアリウムを参考に更に深掘りをしていきたいと思います。同じ作者が描いた作品というのは、作品を分析するにあたって非常に重要な資料となってきますので、皆さんもぜひ自分の興味がある作品については同じ作者の別の作品についても調べてみてくださいね。
本作は水の表現がすごい!
『アクアリウム』の最大の特徴は水の表現がとにかく細かいという点ですこの水の表現と色は『明日ちゃんのセーラー服』でも非常に丁寧に描かれており本作の作者が水の表現や自然などを描き方に力を入れているということがわかります。ですのでアニメ化するにあたっても自然描写は丁寧にしてほしいと言う要望は伝えているのではないでしょうか?
学園モノ
さらにもう一つ共通しているのはアクアリウムも高校を舞台にした学園ものであるという点です。学校の中での学生生活は特に閉鎖的で特殊な環境ですので、描くのには少しコツがいります。あえて学園モノというジャンルを本作と『アクアリウム』で採用しているという事は作者が学園ものに対して非常に自信を持っているということがわかりますね。
アニメで期待したいところ!
これまで本作の魅力とファンがアニメ化に対して違和感を持っているということを紹介してきました。ここからは逆にアニメだからこそ期待したい要素について紹介していきたいと思います。作品にとっては数少ないチャンスであるアニメ化ですので、ぜひ大成功を収めてほしいですよね。
本作の「動き」に迫れるか?
まず、注目して欲しいのはなんといっても本作の動きの表現をどこまで再現できるのかという点です。一枚一枚が絵である漫画であるのにもかかわらず、ここまで動きのある絵を描くことができたというのは本作の最大の特徴であると言えます。ぜひアニメーションではこの漫画版のキャラクターの動きをさらに超えるリアルなキャラクターの動きを追求してもらいたいものです。
キャラクターを忠実に再現できるのか?
一人ひとりのキャラクターが非常にリアルで、人気があるというのも本作の魅力であるといえます。原作で描かれているキャラクターの特徴や性格などをどこまで忠実にアニメで再現できるのかという点にも注目していきたいですね。
アニメ独自の解釈
アニメに期待するのは原作の忠実な再現だけではありません、アニメでしかできないような表現や原作のストーリーをもう一度アニメ化することを思って再解釈し直し、新しいストーリーとして構築してほしいという思いもあります。やはり全く同じ内容を焼き増しというのは面白くないですから、アニメにしかないストーリーや設定を盛り込んで欲しいですね。
自然風景の表現
忘れてはいけないのは自然背景の表現です。PVではすでに自然風景が描かれていましたが、非常に細かく描かれていましたよね。この調子ならば原作のような細く美しい自然風景の描写がされる事は間違いないと思います。自然風景の表現についても引き続き注目していきましょう。
違うからこそ面白い
上記で解説したように、やはりせっかくアニメ化されるわけですから、全く原作と同じと言うのはどこかつまらないですね。原作とアニメ、違うからこそ2つの異なる『明日ちゃんのセーラー服』を楽しむことができるのではないでしょうか?
原作と同じである必要はない
このように考えてみると、やはり原作と少し違うからアニメを見るのをやめようというのは損な気もします。明日ちゃんの目が違うだとか声がイメージ通りじゃないだとか、いろいろ言うことはできますが、まずアニメはアニメとして楽しもうという気持ちで第1話を見てみてはいかがでしょうか?
原作と違うからこそ面白い作品も多くある
現に多くの評価を得ている作品の中でも原作と大きく異なっている作品とは多く存在します。要は面白ければいいのです。原作通りでなくても話さえ面白ければアニメーションは楽しいのです。
アニメならではの明日ちゃんがみたい!
だから私は声高らかに言いたい!「アニメならではの明日ちゃんが見たい」と。原作と違うだとかいろいろ言われるかもしれませんが、原作と違うからこそアニメ『明日ちゃんのセーラー服』が楽しみなんだということを紹介させていただいて今回の記事は締めたいと思います。
まとめ
いかがでしたか?今回は『明日ちゃんのセーラー服』のアニメ化に関して様々な意見を取り上げていきました。もちろん原作の時点で非常に完成度が高い作品ですのでアニメがどこまで原作の素晴らしさに近づけるのかわかりません。しかし、まず見てみないことにはその作品をすることはできませんので、とりあえずは楽しみにしながら本作の放送を待つのがいいと思いますよ。