カイジには、主人公の伊藤開司がギャンブルに巻き込まれていく中で、様々な人間が登場します。その中には、優秀な人物もいればダメ人間もいます。そういった一人一人が魅力的に見えてしまうのが、カイジの不思議な所ですが、今回はそんなカイジの主要登場人物をまとめて紹介します。
目次
- 1.無類の博徒、もしくは狂人 伊藤 開司(いとう かいじ)
- 2.帝愛グループのトップ 非道なサディスト 兵藤 和尊(ひょうどう かずたか)
- 3.帝愛グループのナンバー2 利根川 幸雄(とねがわ ゆきお)
- 4.悪徳消費者金融 遠藤 勇次(えんどう ゆうじ)
- 5.やさしく勇気のあるダメ人間石田 光司(いしだ こうじ)
- 6.キング・オブ・クズ 安藤 守(あんどう まもる)
- 7.あと一歩のところで大金を逃す 佐原(さはら)
- 8.イカサマで積み上げた貯金を吐き出す 大槻(おおつき)
- 9.帝愛グループの大幹部 黒崎 義裕(くろさき よしひろ)
- 10.カイジと共に戦う汚いおっさん 坂崎 孝太郎(さかざき こうたろう)
- 11.裏カジノのオーナー 一条 聖也(いちじょう せいや)
- まとめ
1.無類の博徒、もしくは狂人 伊藤 開司(いとう かいじ)
本作の主人公。東京に上京後、まともな職につかずフリーターで食いつなぐ青年。毎日のようにしょぼい酒としょぼい博打に明け暮れ、ストレス発散に違法駐車をしている高級車を狙ったイタズラをしています。ある日、カイジが保証人になっている借金の返済を肩代わりすることになり、借金を返すためエスポワール号でギャンブルをすることになる。その後も、破滅と大金を賭けたギャンブルを常識外れの戦略と常人離れしたひらめきによって切り抜けてきました。
2.帝愛グループのトップ 非道なサディスト 兵藤 和尊(ひょうどう かずたか)
カイジが借金を抱えることとなった消費者金融の帝愛グループの会長を務める男。金への異常な執着を持ち、莫大な資産を蓄えた現在でも金を集めることにこだわっています。人が苦しむ姿を見ることに快感を覚える極悪非道なサディストな一面も持っており、債務者たちを集めた非常識なギャンブルを主催したり、ギャンブルで負けた利根川に焼き土下座をさせるなど容赦がありません。しかし、こと勝負に関してはフェアな一面を持ち合わせており、同じ土俵でも勝ち切る自信の表れとも評されています。
3.帝愛グループのナンバー2 利根川 幸雄(とねがわ ゆきお)
帝愛グループのナンバー2で、エスポワール号に乗船したカイジたちの前でギャンブルの説明を行いました。債務者に対して人間とも思わない態度で厳しく接する中で、カイジたちの敵として立ちはだかります。鉄骨渡りを潜り抜けたカイジとはEカードで対決しました。「金は命よりも重い…!」などの名言も残しています。また、スピンオフ作品の「中間管理職トネガワ」の主人公としても活躍中。
4.悪徳消費者金融 遠藤 勇次(えんどう ゆうじ)
カイジの借金を取りたてに来た闇金業者の社長。カイジに対して、借金を帳消しにする代わりに、エスポワール号に乗ることを提案しました。カイジをギャンブルの世界に引き込んだきっかけを作った人物です。パチンコ沼編ではカイジと手を組んで、沼攻略に挑みました。
5.やさしく勇気のあるダメ人間石田 光司(いしだ こうじ)
多額の借金を背負いエスポワール号に乗船した中年男性。お人好しの性格が災いし、協力を持ちかけてきたプレイヤーに騙され別室送りになってしまいます。その後、カイジの善意によって救済されます。次の、鉄骨渡りにも参加し、借金返済をかけて高層ビルの間に架けられた鉄骨を渡ることに挑戦します。しかし、死への恐怖から足がすくんでしまい、動けなくなってしまったため、カイジに賞金の引換券を託して、自ら落下する決意をします。落下時には、カイジに動揺を与えないために、叫び声を押し殺して無言のまま落下しました。その姿にカイジは勇気ある行動と評しています。その後、石田の息子とカイジが地下で再開し、カイジの沼での勝利によって、息子が救済されました。
6.キング・オブ・クズ 安藤 守(あんどう まもる)
エスポワール号で行われた限定じゃんけんにて、カイジと手を組んで戦った人物。カイジの考えた戦略がうまくハマり、生還することに成功しました。約束では、ゲーム終了後、カイジを助けることになっていたのですが、カイジを助けるのにかかる費用と、自らの借金を見比べて、欲が出てしまったために、カイジを裏切って見捨ててしまいます。カイジはその後、自力で生還を果たし、安藤は制裁を受けました。カイジ曰く「人間として救いようのないクズ」と評価されています。
7.あと一歩のところで大金を逃す 佐原(さはら)
エスポワール号から生還したカイジが、その後アルバイトをしていたコンビニの同僚。地道に働くことよりも、一発当てて浮かびあげることを夢見ており、カイジの前に現れた遠藤に頼み込んで、鉄骨渡りの参加を決めます。高層ビルを使った鉄骨渡りでは、もちまえの運動神経で渡り切ることに成功しましたが、最後の最後で主催者側が仕掛けたトラップによって転落してしまいます。
8.イカサマで積み上げた貯金を吐き出す 大槻(おおつき)
カイジが落ちた地下強制労働施設で班長を務める男。給料をもらったカイジに対して、酒をすすめ豪遊させてしまいます。その後、金に困ったカイジにチンチロリンというギャンブルへの参加を持ちかけるのですが、そこでも四五六賽を使ったイカサマでカイジたちをハメていきます。普段はニコニコと笑顔でいますが、その裏には凶悪かつ狡猾な本性が隠れています。スピンオフ作品「1日外出録ハンチョウ」では、1日外出権を使った大槻の1日の過ごし方が描かれています。
9.帝愛グループの大幹部 黒崎 義裕(くろさき よしひろ)
Eカード勝負でカイジに敗北を喫した利根川が帝愛の幹部から失脚し、その後帝愛ナンバー2の地位を不動のものにした男。カイジに対しては、これまでの並々ならぬギャンブルの才覚を見抜いており警戒を怠りません。「中間管理職トネガワ」では、兵藤に対するコミュニケーションがうまく、言いにくいことをいつも躊躇なく指摘でき、そして常に好反応に繋がる」人物として利根川とライバル関係にありました。
10.カイジと共に戦う汚いおっさん 坂崎 孝太郎(さかざき こうたろう)
地下チンチロで大勝を収め、地上への外出権を得たカイジの前に現れ、帝愛主催の裏カジノへ誘い込んだ人物。最初は、パチンコ沼に対して、磁石の入った缶ビールを使った攻略法で挑みますが、あえなく敗北してしまいます。その後、カイジと組みリベンジを果たします。昔は有名なゼネコンで働いていましたが、不況によってリストラ、離婚を経験し、夜警の仕事で食いつないでいます。沼での大勝後は、得た金を使って一軒家を購入、家族ともヨリを戻すことに成功しました。
11.裏カジノのオーナー 一条 聖也(いちじょう せいや)
帝愛の幹部候補の一人で、帝愛が所有する裏カジノのオーナーも務めます。難攻不落のモンスターマシン「沼」の考案者でもあり、沼攻略をもくろむカイジたちの前に立ちはだかります。学生時代、成績は優秀だったものの、大学へは行かず帝愛に就職、過酷な下働きの期間を得て、今の地位を確立した苦労人でもあります。
まとめ
カイジには個性的なキャラクターが何人も登場します。そして、ストーリーに関わる部分だけではなく、人物を中心に焦点を当てて作品を見てみると、また違った面白さがありますよね。カイジを見るときには、このようなキャラクターに注目してみてはいかがでしょうか。