アニメ版が放送されることが決定した「ひげを剃る。そして女子高生を拾う。」ですが、 アニメ版が放送するにあたって、原作を読み返してみようという気持ちになった方も多いかと思います。 しかし、アニメが始まるまでに膨大な量の原作を読みきることは大変ですよね、そこで、今回はアニメが始まるまでにさらっと内容を確認しておきたいという方に向けて、アニメで描かれるであろう重要なシーンをピックアップして紹介していこうと思います。 ネタバレをされることなく純粋にアニメを楽しみたいという方は見ないことをお勧めします。それでは早速いってみましょう!
ある日、女子高生を拾う
本作で1番初めに起こる事件であると同時に、本作で起こる事件の中で最も大きなものが「主人公の吉田がある日突然、女子高生を拾った」というものでしょう。酒に酔った社会人が女子高生を家に連れ込むという時点で、かなり危ない空気の漂う作品冒頭となりましたが、このような「あり得ないけど、そんな展開があったら!!」と誰もが思ってしまうような、設定を正直にぶち込んできた!というのが本作の最大の工夫点なのではないでしょうか。
後藤先輩に振られる
そもそも、主人公吉田が女子高生を持って帰ってしまった要因は後藤先輩に振られたショックのあまりにやけ酒をしていたからです。 主人公の出演からストーリーが始まる作品は多々ありますが、その後にやけ酒をして女子高生を持って帰ってしまうというのは唯一無二の展開なのではないでしょうか?
「味噌汁が飲みたい」
酔っ払って女子高生を家に連れ込んだところから、もはや危ない匂いしかしないのですが、吉田は沙優に何か迫るわけでもなく「女の作った味噌汁が飲みたい」という一言だけ残して眠ってしまいました。この初夜が何事もなく終わったというのが後の展開に大きな意味を与えることとなります。
吉田の要求
5年間想いを寄せた人に振られ、やけ酒をした挙句に女子高生を家に連れて帰ってしまった吉田ですが、初夜は何も間違いを起こすことなく過ごしました。 その後も吉田は沙優に「家事をする」という条件を課すのみで、他に何も強いることなく家出をしてきた沙優を家に居候させることとなります。
2人の奇妙な共同生活が始まる
このようないくつかの奇妙な事件を経て、本作の物語が始まることとなります。女子高生と同棲しながらも、決して沙優に手を出すことなく沙優の自立を見守る吉田と、 吉田と出会う前は自らの体を使って寝床を得ていた沙優との奇妙な共同生活が描かれることとなります。
沙優への接し方に苦悩する日々
上記で解説したような事情があったものの、成人男性の家に女子高生が1人上がり込み続けるというのはかなり危ない状況であるということに変わりありません。2人がそれを良しとしていても、社会がそれを許してくれるはずもないからです。吉田は常にそのような沙優との不安定な関係性に頭を悩ますこととなります。
男と女という危うさ
いくら女子高生と成人男性とはいえ2人は男と女、いくら吉田が理性の化け物だからといってこのような関係がいつまでも続くとは限りません。物語を通して2人の感情は複雑に変化していきます。
沙優の不安
しかしこれまで自身の体という見返りを差し出して多くの男性の家に泊めてもらっていた沙優は、 逆に見返りを求めない吉田に「申し訳なさ」を覚えるようになります。 吉田はそのような沙優の子供らしくない感情を長い時間をかけて解きほぐしていくこととなります。
吉田のメリット
しかし沙優が気づいていないだけで、吉田にも多くのメリットがあります。自身が会社をに行ってる間に家事が一通り終わっているというのはもちろん、他にも後藤先輩に振られたばかりの吉田にとって、沙優というのは色々な意味で特別な存在となっているというのも1つの理由でしょう。
後藤先輩からまさかの告白!?
憧れの後藤先輩に振られてへこんでいた吉田ですが、その後「実は後藤先輩は吉田に好意を持っていた」ということが明らかになります。 好きだった相手からの告白を却下するなんてなんてめんどくさい女性なんだろうと思ってしまいますが、どうやらこの行動には後藤先輩なりの理由があったようです。
突然夕食を誘われる
これまで仕事一筋で、出張にも嫌な顔1つせず赴いていた吉田が急に出張を渋るようになったことで、吉田に彼女ができたのではないかと不安を持った後藤先輩は吉田に突然夕食へ誘いました。
後藤先輩の好意
以前振られた相手にもう一度呼び出されて何を言われるのかヒヤヒヤしながら、後藤先輩との食事に望んだ吉田ですが、そこで伝えられたのは叱りの言葉でも何でもなく後藤先輩からの告白でした。あまりの唐突の出来事に吉田はしばらく、その事実を受け入れることができませんでした。
後藤先輩の感
実は前回の後藤先輩が吉田のことを振ったのは「今付き合ってもうまくいかない気がする」という後藤先輩の感があってのことだったのです。正直「なんだそりゃ」とツッコミたくなってしまうところですが、そういった複雑な感を張り巡らすというのも女性ならではの思考法であり、ストーリ展開の中に女性特有の感性が非常によく再現されているシーンであるといえるでしょう。
第3の女性キャラクター登場!!
さらに本作には後藤先輩と沙優の他に、もう1人キーとなる女性キャラクターが登場します。吉田の後輩として登場する三島というキャラクターです。三島は物語が少し進んだところから登場し、次第に吉田と交流するようになります。
手の掛かる後輩
三島が登場したばかりの頃は吉田に迷惑をかけることしかしない、少しうざったいキャラクターとして描かれていました。 しかし物語が進むにつれて三島のイメージは大きく変化することとなります。
映画と三島
三島を語る上ではずせない要素なのが「大の映画好き」であるという点でしょう。 ひょんな事から三島と映画鑑賞に行くことになった吉田は三島がプライベートでは真面目に映画鑑賞をするような人物であるという事に気づきます。
実は真面目!?
三島は会社では一見、不真面目なような振る舞いをしていながらも、プライベートでは映画鑑賞が趣味であったりと意外と知性的キャラクターなようです。 本作では、そのような「3人目の女性キャラクター」である三島と吉田の交流についても細かく描かれています。
吉田の過去
さらに本作では吉田の過去についても触れられており、こちらもアニメ版で描かれる可能性が高いです。
神田先輩
原作で語られた吉田の過去がアニメ版でも描かれる可能性の高い理由の1つとして、吉田の過去と大きく関わっている神田先輩が後々のストーリーに大きな役割を果たすこととなるということが挙げられます。 過去に吉田と付き合っていた神田との交流は、吉田と沙優の関係へも大きな影響を与える要素ですので細かく把握しておきたいです。
吉田の重さ
吉田と神田とのエピソードでは、恋愛に対してサバサバした態度をとり続ける神田と、神田のことを想いすぎるがあまり神田に対して重たい対応をしてしまう吉田のすれ違いが描かれています。
沙優が救われる話だけじゃない
神田先輩に対して真剣に考えるあまり「重く」なってしまった吉田はその後も、自身の「重さ」について悩み続けます。しかし、居場所のない少女の沙優を受け止めることで、吉田自身が自身の重さを肯定されることができたのではないでしょうか?本作は決して沙優だけが吉田に救われるという一方的な話ではないのです。
沙優の将来
本作は、家出したヒロイン沙優が自身の将来について向き合い、もう一度前に進み出すという物語です。アニメではラストまで描かれる事はないと思いますが、早い段階からこのテーマに目を向けて沙優の心境の変化について深く考察してみるのも面白いかもしれません。
後藤先輩と向き合う
沙優が「いつまでもこのままではいけない」という自覚を持つようになったターニングポイントは、後藤先輩が初めて吉田の家に来た時でしょう。沙優と同じ女性であるからこそ、吉田では沙優に言う事のできない現実を沙優に投げかけることができたのです。
いつか出ていかなくてはならない
後藤先輩との話合いを経て沙優は「このまま吉田の元に居続けてはいけない、いつかは吉田の元を去らなくてはならない」という意識を持つようになります。 社会人と女子高生の共同生活という、あまりにも奇妙な関係はいつか終わらなくてはならないもの、不自然なものとして描かれているのです。
さあ、アニメでどう描くか?
以上の内容が今回のアニメ化によって映像化されるのではないでしょうか? もしかしたらもう少し後までアニメ化されるかもしれませんが、 見る前に押さえておきたいアニメ版「ひげを剃る。そして女子高生を拾う。」の重要なシーンは概ね今回紹介したシーンで間違いないはずです。 アニメ版でこれらのシーンがどのように描かれるのか今から楽しみですね。
まとめ
いかがでしたか?今回は今年アニメ化する「ひげを剃る。そして女子高生を拾う。」で描かれるであろう重要なシーンについて簡単にまとめ、もといネタバレをしていきました。もともと小説作品だったということもあり、複雑な心理描写が多く用いられており、非常にマニアックなファンが多いのが本作の特徴です。 そのようなファンの期待に応えられるようなアニメとなることを祈りつつ、放送を楽しみに待ちたいですね。