最近ジワジワと話題を集めている、「織田シナモン信長」という漫画作品をご存知ですか?目黒川うな先生が描くギャグコメディ漫画です。かつての戦国時代の名将たちが、現代日本に犬として転生している……という斬新な設定になっているのですが、おもわずほっこりしてしまう犬たちの掛け合いや、歴史の豆知識、くすっと笑ってしまうギャグなどなど、魅力がいっぱいの作品なのです。なんと2020年1月にはテレビアニメ化も決定していて、ますます盛り上がりそうですよね。そこでこちらの記事では、「織田シナモン信長」のあらすじについて紹介します。まだ漫画を見たことがないという方も、この機会にぜひチェックしてみてくださいね!
目次
あらすじ紹介その1☆天正十年 本能寺の変
なんと物語は、かの有名な「本能寺の変」から始まります。「人間五十年 下天の内をくらぶれば 夢幻の如くなり」。燃える本能寺のなかで、織田信長は「もはやこれまで……か」とつぶやきます。志のためならば手段を選ばず、非道を突き通した織田信長は、「おそらく来世は犬畜生まで落ちる……か」と言いながら、歴史の渦に飲まれていきます。
本当に犬に転生してしまう!
そこから場面が切り替わって、信長は日本の一般家庭の犬小屋にいました。本当に犬に転生してしまった信長。ふさふさの眉毛の、かわいい柴犬として、今世を生きているのでした。しかも本人には、かつて信長として生きていたころの記憶がばっちりあるのです。「来世もやっぱり第六天魔王とか言っときゃよかったのである!!」と言いながらゴロゴロ転がっても、ただ犬が遊んでいるようにしか見えません。
あらすじ紹介その2☆現在の名前は「シナモン」。そして女子高生が飼い主!
この物語のタイトルは「織田シナモン信長」ですが、現在日本に犬として転生して、現在の名前は「シナモン」になっています。そして彼の飼い主は女子高生の「尾田市子」。いつも恋人がほしいと言っている普通の女子高生です。実は信長(シナモン)はかつてペットショップにいたのですが、反抗的な態度が不評で、なんと処分される寸前にこの子に助けられたのでした。「このふてぶてしいところがカワイイ」という彼女に助けられたシナモンでしたが、恩人とはいえ若い女性に飼われて、面妖なあだ名をつけられたということに、はじめは納得いっていなかったようです。
しかし案外、まんざらでもない様子!?
日課の散歩を楽しむ信長(シナモン)。かつての歴史上での活躍を思い描きながら、落ちぶれたものだとはじめは嘆いていました。しかし現在は犬の姿です。意外に悪くないとのころで、純粋に犬として散歩を楽しんでいたのでした、そのほか水を飲んだり、飼い主との時間を楽しんでいる様子です。
シャンプーハットを見て……
散歩の途中、シャンプーハットが売っているのを発見した信長はハッとします。なんと南蛮人たちの襞襟(シナモンいわく「首のヒラヒラ」)と同じだと思った信長は、シャンプーハットを最先端おしゃれだと勘違いしてしまいます。かっこいいと思った信長は、飼い主にアピールします。なぜか買ってもらえることになった信長は大はしゃぎでしたが、けっきょく苦手なお風呂にいれられ、シャンプーハットにてシャンプーされるはめになったのでした。
あらすじ紹介その3☆かつての名将たちも「犬」の姿に!?
実は犬として転生したのは、織田信長だけではありませんでした。かつての仲間たちも犬として、それぞれ家庭で飼われていたのです!ある日飼い主の市子と信長は、はじめてドッグランにでかけます。ドッグランを知らない信長は、きっとすごくイケてる場所なのだろうと思いこむのですが、着いてみるとただの犬牧場でついついがっかりしてしまいました。
叫ぶ信長、しかし……!
おもわず「ワシは信長ぞーーー!!」とその場で叫びます。とはいっても犬の鳴き声になれば「アオーン!」としかならないため、わかるはずないよな、と肩を落としたのですが、ここで思わぬ名将に出会うのです。「その声信長殿か!?久しいのう!」と言って、信長の前に現れたのは、白いフサフサの犬でした。「貴公も犬に生まれ変わっておったか!」と話しかけられますが、信長は誰なのかわからないようです。森蘭丸や直江兼続と間違えたりしながらも当てられませんでしたが、ついに本人から武田信玄であると告げられました。ふさふさのしっぽが、かろうじて前の面影を残しています。
まだまだ仲間がたくさん!
実はドッグランのなかには、かつて時代をともにした名将たちがたくさんいたのでした。武田信玄のほかにも、伊達政宗、上杉謙信、今川義元、黒田官兵衛などなど……。これにはさすがの信長も「まじかーーー!?である」と驚きの様子です。ここからは、ほかの犬たちも登場し、ますますにぎわいながら物語は進んでいきます。
あらすじ紹介その4☆因縁の相手、明智光秀……!!
ある日犬たちはドッグランにて集まって、「本能寺の変」についての話をしていました。「けっきょく謀反を起こした人物は誰なのか?」という武田信玄の質問に、「明智光秀だろ?」と答える信長。しかし信玄いわく、諸説あるというのです。
明智ではないのか?
明智光秀説が有力なのは、織田信長の側近である森蘭丸が「明智が者と見えし候」と言ったからでしたが、じっさいに信長が明智の姿を直接見たわけではない…というのです。歴史回では「本能寺の変」の本当の黒幕の存在についてよく考察されていますよね。実は明智光秀が反旗を翻した動機というのははっきりとわかっておらず、諸説ありながらも決定的な結論は出ていないのです。「事件の裏で彼を操作していた人物がいたのではないか?」「誰なのか?」とも言われています。
秀吉はどうなのか…
歴史の中でも「豊臣秀吉が黒幕説」というものがあります。作中でも武田信玄は「秀吉はどうじゃ?」と信長に問う場面があります。信長もそのあたりの記憶があいまいということで、結局わからずじまいになってしまったのですが…。しかし信長は、謀反を起こしたかどうかはわからずとも、明智のことは嫌いだといいます。自分よりもイケメンで女性にもてていたことから嫌がっていますが、ほとんど私怨ですよね。しかし信長はこのあと、明智光秀の転生後のような人物に出会うのです……。
アニメ版は声優さんがとっても豪華!?
実は2020年1月から放送スタートするアニメ版は、声優さんがとっても豪華なのです!主役の「織田シナモン信長」役をつとめるのは、堀内 賢雄さん(公式サイトでの紹介は堀内犬雄さん)です。さらに「伊達ブー政宗」の役をつとめるのは、古川登志夫さん(紹介は犬川登志夫さん)。さらに「武田ラッキー信玄」は「玄田 哲章」(犬田哲章)さん、そして「上杉ジュリアン謙信」は「杉田智和」さん(杉田直司さん)さんです。「犬」の文字が入っているのにほっこりしてしまいますよね。また最近追加キャストとして、「黒田チャーリー官兵衛」役に「犬上和彦」さんも発表されたばかり。もちろん「井上和彦」さんなのですが……。かなりベテランの声優さんが勢揃いということで、声優ファンの方にとっても必見の作品になるのではないでしょうか。
【織田シナモン信長】あらすじ紹介まとめ!
以上が「織田シナモン信長」のあらすじ紹介でした!かつて時代の名将だった彼らが、かわいい犬に転生してゆったりライフを送っています。途中途中で挿入される歴史ギャグにも思わずくすっとしてしまいますよね。歴史好きの方にも、犬好きの方にも、どちらにも楽しめる作品なのではないでしょうか。また最近では同じ「シナモン」という名前から、サンリオの人気キャラクター「シナモロール」とまでコラボを果たしたのです!これは、ますます人気が出ること間違いありませんね。2020年から放送されるTVアニメでは、豪華声優さんがたくさん起用されているということもあり、今から放送が待ちきれません。楽しみですね!