revisionsリヴィジョンズは渋谷の中心地が300年以上先の未来へとタイムトラベルし、そこに存在する敵『リヴィジョンズ』との闘争とパニック映画さながらの群像劇を扱った「青春"災害"群像劇(ジュブナイルパニックアンサンブル)」です。コードギアスや無限のリヴァイアスなどの作品を手掛けた谷口悟朗監督の作品で、無限のリヴァイアスを彷彿とさせる内容もあります。今回は主人公たちの戦う力であるパワードスーツ『ストリングパペット』を紹介していきます。
目次
【revisionsリヴィジョンズ】ストリングパペットの概要
ストリングパペット(string puppet)はアーヴが開発した対リヴィジョンズ用の人型起動兵器です。搭乗者は「パペット・マスター」と呼ばれ、本領発揮にはどこかで見たようなカラーリングの「ニューロスーツ」の着用が必要となります。近接戦闘用の白い機体は基本的に大介のみが使用し、中距離用の黄色と遠距離用の赤の2機は他の4人が交代で乗り込んでいます。
【revisionsリヴィジョンズ】ストリングパペットの機体紹介
ストリングパペット(白)
主に堂島大介が搭乗する機体で刀身を爆発させることで打突力を向上させる格闘武器ERK(イーク Explosive Recoil Katana)や専用ハンドガン(ノーマル、誘導、散弾、バーストの4種の弾丸を選択可能)等、主に近接戦闘に優れた武装を備えたパペットです。
ストリングパペット(黄)
黄色いカラーリングの機体はアサルトライフルを備える中距離戦仕様です。作中では大介以外の4人が交代で搭乗しますが、原作途中で消滅することになります。
ストリングパペット(赤)
遠距離戦闘用機で、武装は大型スナイパーライフルと両肩部のミサイルポッド。この機体も大介以外の4人が交代で搭乗します。
【revisions リヴィジョンズ】何故5人の高校生だけがパペットを使えるのか?
ストリングパペットはアーヴがリヴィジョンズに対抗するために作られた兵器であり、リヴィジョンズ側に使われることを防ぐために、5人の専用機となっています。アーヴは事前にリヴィジョンズが渋谷転送を引き起こすことを予知しており、その渋谷転送をストリングパペットのデータ収集に利用するために5人の高校生を選出しました。
ストリングパペットの原料は?
渋谷転送後の未来には資源が殆どなく、使えるものはリヴィジョンズの戦闘兵器、シビリアンの残骸程度しかありません。パペットのパーツの殆どはシビリアンから作られています。そしてシビリアンは元々人間であるため、パペットの原料も人間ということになります。パペットが損傷した場合にはシビリアンの残骸をナノレベルまで分解することで材料として使うことが出来ます。
【revisions リヴィジョンズ】何でストリングパペットは3体しかないのかを考察
登場する主要キャラクターは5人ですが、それに対してアーヴから支給されたストリングパペットは3機のみ。アニメ的にも普通なら5人で5機必要な気がしないでもありませんが、何故パペットは3つしかなかったのかを考察したいと思います。
考察①予算がないから
世知辛い理由ですが、未来におけるアーヴの構成員はおよそ10万人のみであり、資源や設備が限られている中では3機が限界だったことは理由の一つとして挙げられると思います。また、パペットを動かすために使用する電力も有限であり、漂流した渋谷が最低限機能する電力の確保も考えればさらに必要な電力はかさむ一方であり、電気料金が払えなかったことが影響していると考えられます。
考察②試験用の機体なんて3機もあれば十分だから
ストリングパペットは漂流した渋谷を守るために運用されましたが、アーヴはリヴィジョンズに対して有効な兵器であるかを試験するために渋谷漂流を利用した節があります。そんな状況では駄目だった場合のリスクを考慮した可能性があります。また、未来予測によって3機で危機を回避できるという予測に基づいたものだったのかもしれません。
考察③使えるパイロットは3人の予定だったから
アーヴの
アーヴの未来予測では本来一番最初にストリングパペットに登場する人物は浅野慶作であり、堂島大介は適性も低く後方支援に回される予定でした。つまり、予定ではパペットの操縦は慶作、ガイ、ルウの三人の予定で大介とマリマリがバックアップ兼リザーバーの予定だったために3機しか用意しなかったと考えられます。
【revisionsリヴィジョンズ】何故アーヴは渋谷の人々にストリングパペットを与えたのか?
アーヴの目的は?
ストリングパペットは敵に奪取されて利用されることを防ぐために、5人の高校生にしか動かせない仕組みになっています。しかし、ぶっちゃけた話アーヴには渋谷に転送した人々を救う義理も理由もありません。そもそも、そんな兵器があるなら自分たちが使えばいいだけの話です。それにも関わらずアーヴはストリングパペットを渋谷の人々に与えます。
稼働実験のために利用
リヴィジョンズは常に正常な人間の細胞を必要としていることが、渋谷を転送させた一因なのですが、アーヴはその渋谷転送計画(リヴィジョン計画)を知りながら、放置します。渋谷の人々が戦わざるをえない状況になれば、試作品であるストリングパペットの性能実験を行えると考えたからです。もし仮にパペットの操縦者が死んだとしても、アーヴの人的被害はナシ。リヴィジョンズは当然相いれない敵でしたが、アーヴもそれなりに外道だったのです。生きるためだからね、しょうがないね。
真の意図
リヴィジョンズが正常な人間の細胞を必要としている時点で、リヴィジョンズと相いれないことを見越したアーヴは、間接的に『助けてやるからストリングパペットの性能試験に協力しろよ』と言っているわけです。ただし、実際は『リヴィジョンズの計画を阻止するのは、成功率が低く多大な犠牲を出す可能性があった』ことも考えられるため、実際のところは何とも言えませんね。
【revisionsリヴィジョンズ】ストリングパペットまとめ
今回は主人公たちだけが扱える戦力である『ストリングパペット』を紹介しました。この作品は機動兵器を使って敵をドンパチして倒す作品というよりは、組織の対立や思惑が交差するような展開に重きを置いています。それでもラストの戦闘シーンには目を見張るものがあるので、やっぱり最初から最後まで見てほしい作品です。是非、最後まで見ることをお勧めします!