賢者の孫は、元々小説掲載サイト、小説家になろうに投稿された作品。そこから人気を博し、小説化、漫画化、そして2019年4月からアニメ化が決定した人気作品。物語は、いわゆる転生モノで、異世界へと転生した主人公シン=ウォルフォードと魔人との戦いを描いた作品となっております。今回はそんな本作品の主人公、シン=ウォルフォードについて紹介させていただきます。
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文字通り賢者の孫 シン=ウォルフォード
出典: 賢者の孫 ©2019 吉岡 剛・菊池政治/KADOKAWA/賢者の孫製作委員会
現世で交通事故に遭い死亡した主人公は、違う世界へと転生を遂げます。彼がまだ赤ん坊だった頃、魔物に襲われたらしき馬車の中で唯一生き残っていた赤ん坊。その時に本当の両親はなくなってしまっています。そこにたまたま通りかかった、マーリン=ウォルフォードに育てられたシン。この育ての親であるマーリンこそ、実は若かりし頃、メリダ=ポーウェンとともに魔人を倒した、賢者とされる人物。そんな彼に拾われて育ってられたシンはまさしくタイトル通り、賢者の孫なのでした。
常識を教わらずに育った シン=ウォルフォード
出典: 賢者の孫 ©2019 吉岡 剛・菊池政治/KADOKAWA/賢者の孫製作委員会
実はシンは、馬車での事故の際に、前世の記憶を蘇らせています。小さい頃からマーリンに魔法を教わり、ミッシェル=コーリングに武術を教わ理、なおかつメリダには付与魔法を。そして自分自身のもつ前世での記憶を生かし、どんどん強くなっていきます。そんな彼が15歳になった時のこと。今後のやりたいことを話している中で、大変な事に気がつきます。なんと、賢者マーリンはシンに全く常識を教えることをしていなかったのでした。その時すでにシンは異常なまでの強さを誇っており、それに気がつけば各国が取り込もうとするのは明白。そこで、ディスおじさん(実は国王)から、高等魔法学校への入学を進められます。これは、自分の非常識っぷりを知ること、同世代の友達を作ること、そして常識を学ぶことを目的とされた提案でした。ここからシンは学校へと入学するのでした。
シン=ウォルフォードの強さの秘密は前世の記憶
出典: 賢者の孫 ©2019 吉岡 剛・菊池政治/KADOKAWA/賢者の孫製作委員会
物語の開始当初からぶっちぎりの強さを見せるシン。彼の強さの秘密はもちろん賢者マーリンたちの周りの教えとシンの努力にありますが、前世の記憶が一役かっている事は明白。付与魔法の際に描かれる文字は、漢字。この世界では付与できる魔法は文字数にて縛られているようで、彼の作る魔道具には非常に優秀な機能を漢字で書き込んでいます。そして、知識も必須でしょう。魔法で光を反射させて行う光学迷彩による姿を消す魔法なんていうのは、完全に前世の知識を応用した魔法ですね。そしてシンの魔法は結果ではなく、過程を意識しています。どのように火は燃えるのかという原理を考える事により、さらに威力を高めることができているのです。
シン=ウォルフォードがキレる時
出典: 賢者の孫 ©2019 吉岡 剛・菊池政治/KADOKAWA/賢者の孫製作委員会
すでに異様な強さを他っているシン。基本的には温厚なキャラクターなのですが、シシリー絡みのことでは感情をあらわにすることがあります。騎士養成士官学院との合同訓練では、騎士見習いの学生たちがシシリーに色目を使ったことに腹を立てて、魔物に八つ当たりしていましたし、魔人との戦いでは、シシリーを意図的に狙っている事に気がついた際は、町の小麦畑をダメにするほどの特大魔法を打ち込んでいました。絶対にシシリーに手を出すのはまずいようですね。
シン=ウォルフォードとシシリー
出典: 賢者の孫 ©2019 吉岡 剛・菊池政治/KADOKAWA/賢者の孫製作委員会
2人の出会いは、魔法学校に入学する前。冒険者に絡まれていた、シシリーを助けたことがきっかけ。その時かどうもお互いに一目惚れだったようですね。そこからあれよあれよという間にお互いの気持ちが強くなっていったようで、人目を憚らずイチャイチャすることもしばしば。そんな2人の関係性が変わったのが、合宿の時。2人は無事おつきあいをすることとなり、後日、シシリーの両親の所に結婚を前提にというご挨拶をしています。今後の2人の動向も気になるところですね。ちなみに彼女になったシシリーは徐々に、束縛キャラへとなっていきます。結婚とか、彼女とかという立場を得ると人間変わってしまうのものなんですね。
シン=ウォルフォードの物語
出典: 賢者の孫 ©2019 吉岡 剛・菊池政治/KADOKAWA/賢者の孫製作委員会
魔人討伐を行った人間は、マーリンとメリダ以来。そんな新英雄の誕生に活気立つ町の人々。叙勲を与えられたシンはそれこそ、賢者であるマーリンたちのような英雄扱いを受けることとなります。実は、魔法学校の試験のために街をうろついていたシンは当時、マーリンとメリダの話のお芝居があることを知り、赤面するという場面がありました。自分の名前が売れるにつれてそんな物語ができてしまうのは恥ずかしい、とどうにか手を打とうとしたシンでしたが、時すでに遅し。すでにシンの物語の本は、出版に向けて計画段階にあるのでした。
シン=ウォルフォード まとめ
出典: 賢者の孫 ©2019 吉岡 剛・菊池政治/KADOKAWA/賢者の孫製作委員会
武術も魔法も常識外の強さを誇るシン。そんな彼が元々やってきた常識を知るためという目的は果たして果たされているのでしょうか。常に非常識な行動をして、非常識な魔法を作っているシン。そんな彼の今後の活躍と、シシリーとの関係性、魔人との戦いもまだまだ注目ですね!