2023年4月から第2クールが放送される予定の「機動戦士ガンダム 水星の魔女」ですが、第1クールを楽しく視聴した方も多かったのではないでしょうか。放送中から反響も良く第2クールをファンの方々は待っていると思います。今回はその「機動戦士ガンダム 水星の魔女」を制作しているスタッフ陣や、キャラクターを演じているキャストをご紹介します。
目次
企画・制作:サンライズ
オリジナルロボットアニメといえばサンライズと言っても過言ではないと思います。ロボットアニメブームの火付け役でもあり、ロボットアニメ人気が落ちた時期にも造り続けて来たロボットアニメ界の功労者です。もともとは虫プロを前身とする制作会社で立ち上げには元虫プロのスタッフが関わっていました、制作スタイルとしてはアニメータは外注スタッフで虫プロでの失敗を教訓にしている様です。
サンライズの経営方針
サンライズの特徴として自社スタジオは持つが実制作作業は外注スタッフというスタイルを貫いている事です。「クリエイターは経営陣に入ってはいけない」というポリシーを守っています。したがって富野由悠季・高橋良輔監督や、塩山紀生・安彦良和・木村貴宏等の有名アニメーターも全て外注スタッフです。
ガンダムだけではない!
ガンダムシリーズで有名なサンライズですが、ロポットアニメ以外も手掛けています。「ミスター味っ子」「シティーハンター」をはじめ「ケロロ軍曹」「銀魂」や、最近では「アイカツ」「ラブライブ」などを手掛けるなど様々なジャンルで人気作品を制作しています。
やはりガンダムシリーズ
皆さんサンライズといえばやはりガンダムシリーズが一番最初に思い浮かぶと思います。ガンダムのメディアミクス作品群はやはり膨大な数で、映像作品・書籍・ゲーム・ガンプラ等々その影響力は大きく『ガンダム』は既に国民的アニメの一つとなっているのではないでしょうか。
原作:富野由悠季・矢立肇
今回原作は富野由悠季・矢立肇と2人の名前が載っています、しかし「矢立肇」という人物は存在しません。実は「矢立肇」というのはサンライズ企画スタッフが共用で使用しているペンネームなんです。水星の魔女は富野由悠季さんを中心にサンライズの企画部が原作を作ったという事なんですね。
ガンダムの生みの親
富野由悠季さんは皆さんもご存じの通り「機動戦士ガンダム」を作った人です。総監督・原作・脚本・演出・絵コンテ・作詞を手掛けていたのですから本当に生みの親ですね。ガンダム宇宙世紀シリーズや∀ガンダム、Gのレコンギスタなど多くのガンダム作品をこの世に送り出しています。
先を見据えた作品
ロボットアニメというジャンルの中から「リアルロボットアニメ」というジャンルのガンダムを創った富野由悠季さんはロボットアニメの常識を崩してきました。今回の「水星の魔女」は今後のガンダムシリーズがこれからの世代の人達にも受け入れられる事を見据えて企画してきたそうです。50周年、60周年を考えている富野由悠季さんのこれからの活躍が楽しみですね。
監督:小林寛
小林寛さんはYostar Pictures所属の監督・脚本家さんです。今回はプロデューサーの岡本拓也さんが小林さんの作品を観て「作品の核を打ち出せる実力のある人物」と感じて抜擢したそうです。
小林監督の代表作は?
小林さんが本格的にアニメ業界で活動され始めたのは2010年からで、初監督された作品は2016年の「キズナイーバー」です。その後「ひそねそまとたん」やOVAの「君のいる町」、そして2022年にはWEBアニメの「スプリガン」を監督されています。水星の魔女が始動したのが2018年からなので大抜擢といってもいいと思います。
シリーズ構成:大河内一楼
大学在学中に富士見書房ドラゴンマガジン編集部で編集アルバイトをした事がアニメ業界に入るきっかけになりました。フリーライターをしていた時に「少女革命ウテナ」のノベライズを執筆し小説家とデビューします。そして∀ガンダムの脚本の執筆を依頼された事でアニメ脚本家としてのデビューになりました。
影響を受けた脚本家は?
∀ガンダで初めてアニメ脚本を書く際に、同じく∀ガンダムで脚本を書いていた星山博さんの脚本を100回以上読んでアニメのシナリオの書き方を学んだそうです。その後アニメ脚本家として活動され、2003年「プラネテス」、2008年「コードギアス 反逆のルルーシュ」で東京国際アニメフェアで脚本賞を受賞されています。そして今回∀ガンダム以来のガンダム作品「水星の魔女」のシリーズ構成として抜擢されました。
スレッタ・マーキュリー:市ノ瀬加那
市ノ瀬加那さんは2016年から声優活動を始められた期待の新人声優さんです、デビューして2年間は名前のない役での活動でしたが2018年に放送された「ダーリン・イン・ザ・フランキス」でメインキャストのイチゴ役を務められました。2021年には第15回声優アワードにて新人女優賞を受賞を受賞されており今後の活躍が期待されている声優さんです。
水星の魔女を見事にゲット!
ガンダムシリーズで初の女性主人公スレッタ・マーキュリーをオーディションで見事に掴みとった一ノ瀬さんですが、決まった連絡をマネージャーからもらった時は夢ではないかと思ったそうです。7年ぶりのTVシリーズでシリーズ初の女性主人公という凄いタイミングで役を演じられる事が奇跡のような出来事だと思っているそうで、スレッタと出会えた事が嬉しいそうです。
溢れるガンダム愛!
並べてみました☺️
これからもっと増えますね〜✨#水星の魔女 pic.twitter.com/Cj48tZBCWq— 市ノ瀬加那 (@ichinose_1220) November 15, 2022
一ノ瀬さんは今回水星の魔女に出演する事が決ってまず一番最初の作品「機動戦士ガンダム」見たそうです。とても感情移入してしまったそうで「戦争ってなんだろう?」と改めて考えるきっかけにもなったそうです。そんな一ノ瀬さんは水星の魔女のグッズ集めやガンプラを自作しているそうでその写真をツイッターにアップされています、ガンダム愛が溢れていますね。
ミオリネ・レンブラン:Lynn
見た目通りアメリカ人の父親と日本人の母親のハーフですが、生まれも育ちも日本で国籍も日本だそうです。日本ナレーション演技研究所基礎科を卒業後アーツビジョンに所属し声優活動を始めます、最初は外画の吹き替えの仕事だったそうで最初のアニメ出演作品は「NARUTO -ナルト- 疾風伝」です。
いつかはガンダム作品に・・・
有言実行!
自力でGETできました?
#魔女ラジ #水星の魔女
#ヤマザキビスケットエアリアル pic.twitter.com/Sz7DA8wEAR— Lynn (りん) (@Lynn_0601_) December 12, 2022
学生だった頃ガンダム作品はリアルタイムで見ていたそうで「機動戦士ガンダムSEED」「機動戦士ガンダムSEED DESTINY」「機動戦士ガンダム00」を見てガンダムが好きになり、声優になったからにはいつかガンダム作品に出てみたいと思っていたそうです。そして今回「水星の魔女」の制作発表を聞いた時に「オーディションを受けたかったな」と思っていたそうで、その後オーディションの話しが来て見事ミオリネ役が決った日が自身の誕生日で「一生忘れられない誕生日になった」とご本人がインタビューで答えていますね。
自身とは真逆のミオリネ
Lynnさん曰くミオリネ・レンブランは表現するのがかなり難しかったそうです。ご本人とミオリネは似ているところが全くなく個人的にかなりチャレンジングな役柄とおっしゃっています。ただ逆にだからこそ演じるのがとても面白いともおっしゃっており、これからも色々なアプローチをしながら演じられるのだと思います。
グエル・ジェターク:阿座上洋平
青二塾東京校31期卒業生し青二プロダクションに所属しています、声優業だけでなくナレーターも行っており現在「日向坂で会いましょう」のナレーターを務めています。2016年に「クロムクロ」で初主演を務めますが、事務所の特色もあるのか様々なモブキャラクターや脇役を演じています。
グエルの人気がアップ!?
#水星の魔女 #G_Witch
『機動戦士ガンダム 水星の魔女』スペシャル特番
ご覧くださった皆様、ありがとうございました!ナレーションを務めさせて頂きました!?♂️✨
基本原稿通りですが、アドリブも所々入れさせて頂きました?
楽しく振り返って頂けていたら幸いです!引き続きよろしくお願いします!!— 阿座上洋平 (@azakami_youhei) November 13, 2022
第6話の時点で放送されたスペシャル特番で阿座上さんがダイジェストのナレーションを担当されました。グエルがスレッタにお尻を叩かれるシーンが放送された時に「まさかのお尻ぺんぺん、こんなナレーション俺に読ませるとは屈辱だ!!」とユーモアたっぷりなナレーションが好評で、「ガンダム史上最速3連敗」や「グエルパパ」などのワードがトレンド入りするなどファンの間でも大好評だったようです。
他にもこんな事を・・・
#日5ガンプラコンペ #水星の魔女
作品名「よろしくね、花婿さんセット」 https://t.co/qm2YIrt4n1 pic.twitter.com/IHfWOUN5Tu— 阿座上洋平 (@azakami_youhei) December 18, 2022
その他にもBANDAIの公式のガンプラコンペ企画に参加したりもしています。それも第1話でエアリアルに敗れたディランザ(グエル専用機)を再現しています、作中同様にバラバラにされたディランザの周りに羽を散らしエアリアルと指輪を置き「よろしくね、お嫁さんセット」としてコンペに参加しています。色々サービス満点の阿座上さんですね。
エラン・ケレス:花江夏樹
エラン・ケレスを演じるのは花江夏樹さん、大人気声優ですので知っている方は大勢いらっしゃると思います。空前の大ブームとなった「鬼滅の刃」の竈門炭治郎を演じていた事で世間一般に広く知られる事になりますが、「鬼滅の刃」以外にも沢山のヒット作品に主演から脇役まで多数出演されている事はアニメファンの方なら知っていらっしゃると思います。
エラン・ケレスとビスケット・グリフォン
花江さんは「水星の魔女」の前に「機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ」に出演されています。その時はビスケット・グリフォンという役を演じられていました。ビスケットはパイロットではなかったのでモビルスーツには乗りませんでした。その事をラジオで花江さんは「今回はモビルスーツに、しかもガンダムに乗れたという事で、そこは凄く嬉しいですね」と話してます。ただその後で「あぁ、またこんな感じかぁ・・っていう風に、そんな気持ちになりましたけど」と強化人士4号のエランの最後を話しています。ガンダム作品に複数出演している声優さんあるあるなのかもしれませんね。
第2期でのエラン・ケレスは?
強化人士4号のエラン・ケレスは第2クールでは登場しないかと思いますが、5号は既に登場していますし本当のエラン・ケレスも登場していますのでこの後も花江さんの色々なエラン・ケレスが見れると思います。第2クールではエラン・ケレスがスレッタにどう影響を及ぼしていくのか、花江さんがどう演じるのか楽しみですね。
シャディク・ゼネリ:古川慎
グエル・ジェターク、エラン・ケレスに続きベネリットグループの御三家グラスレー社CEOの養子のシャディク・ゼネリを演じるのは古川慎さんです。「新機動戦記ガンダムW」のヒイロ・ユイを演じた緑川光さんに憧れ声優に興味を持った事が声優になるきっかけでした。
鉄血のオルフェンズにも参加
改めまして
『機動戦士ガンダム 水星の魔女』
”シャディク・ゼネリ“を務めさせて頂ける事になりました。
こうして関わらせて頂けて大変嬉しいです!!
放送をお楽しみに!!#水星の魔女 https://t.co/bKjpqNJfoI— 古川慎 (@M_Furukawa929) September 4, 2022
古川さんも「機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ」に参加しています、脇を固める役ながらザック・ロウをはじめビトー、ギャラルホルンオペレーター、マクギリス部下などを務めていました。今回「水星の魔女」に参加する事が決り、重要なキャラクターのシャディク・ゼネリが決った喜びをツイッターで報告していました。
第1クールでの最大の憎まれ役
シャディク・ゼネリは第1クールではファルドの夜明けのテロを計画した人物です、第2クールでは父親を狙われたミオリネ・レンブランや父親を殺してしまったグエル・ジェタークがシャディクに対してどう向き合うのか気になります。そしてスレッタ・マーキュリーはファルドの夜明けやシャディク・ゼネリとどう関わっていくのかが第2クールの鍵になっていくのではないでしょうか。
制作スタッフ・キャストについてのまとめです
「機動戦士ガンダム 水星の魔女」を創った制作スタッフと主要キャラクターを演じた声優についてご紹介しました。7年ぶりのTVシリーズで新しい若いファン層の心を掴む作品にしたいという思いが伝わる制作陣だと思います。監督や主演を務める声優に若手を抜擢しているあたりがその表れではないでしょうか。第2クールでも新しい展開やキャストも登場すると思いますので、期待を込めて4月を待ちたいと思います。最後まで読んで頂きありがとうございました。