『上野さんは不器用』は月2回刊行される漫画雑誌『ヤングアニマル』にて、短期集中連載されていたtugenekoの漫画作品です。2019年の1月にはテレビアニメ化され、TOKYO MXを中心に放送予定とのこと。主人公は、中学生の上野。上野は様々な方法で意中の相手である田中に告白を試みるも、いつも失敗してしまうといったストーリーになっています。今回は『上野さんは不器用』の主人公である上野の恋を応援する後輩・山下の魅力について紹介していきたいと思います。
目次
①科学部所属の中学1年生
出典: 上野さんは不器用 ©tugeneko・白泉社/上野さんは不器用製作委員会
『上野さんは不器用』の主人公である上野と同じく科学部に所属する中学1年生女子。四角いメガネをかけており、目はジト目気味。髪の上部分は動物の耳のようにはねています。
②お金に目がない?
出典: 上野さんは不器用 ©tugeneko・白泉社/上野さんは不器用製作委員会
中学生ということもあってアルバイトなどが基本的にはできないため、山下はお金には目がないようす。科学部部長の上野が携帯型ろ過装置“ロッカくん”を作り、上野自身の尿をろ過したときのこと。上野は意中の相手である田中にそのろ過した水を飲んでほしいと迫りますが、断固拒否しているようす。そこで仕方ないからと、上野は山下に飲むように命令します。最初は「部長それセクハラです。訴えます。」と言っていた山下ですが、上野が「それ飲んだら百円やろう」と言うとすぐさま飲んでいる場面もありました。
③上野に理解を示す山下
出典: 上野さんは不器用 ©tugeneko・白泉社/上野さんは不器用製作委員会
科学部の部長である上野が後輩の田中に片想いをしており、それを陰ながら見守っているのが1番年下の山下です。上野が携帯型ろ過装置“ロッカくん”を作り、自らの尿をろ過したものを田中に飲んでほしいと迫っていたときのこと。どんなに頼み込んでも断固として拒否し続ける田中に対し、上野はついに泣き出してしまいます。そこでも山下は、上野のその少し変わった愛情表現にも理解を示しているようす。「本当は部長だって素直に伝えたいと思っているはずです。でもそれ以上に不安なんです。まっすぐ気持ちを伝えて、もしも駄目だったら・・・って。だからこんな方法を取ったんだと思います。」と言う場面も。
④読書家
出典: 上野さんは不器用 ©tugeneko・白泉社/上野さんは不器用製作委員会
科学部に所属する山下は、いつも本を読んでおり、読書家のようです。読む本は小説などではなく、実用的なものが多いようです。過去には『カッパの分布図』や『メロンソーダの作り方』、『楽しい三角木馬』『仏具入門』『塩分ダイアリー』『急な幽体離脱と向き合う14のルール』『来世から始める貯水管理』などの本を読んでいました。
⑤中間的立場を守り抜く姿
出典: 上野さんは不器用 ©tugeneko・白泉社/上野さんは不器用製作委員会
田中に気持ちを伝えようと時には理屈の通らないことも頑固に押し通す上野と、おかしいことやものはおかしいとハッキリ貫く田中。そんな中で山下は上野の恋の応援はしつつ、時と場合によっては上野の味方につきますが、できるだけ中間的な立場に立ち続けているようです。上野が瞬間脱臭装置“ダッシュたん”を発明したときのこと。実験をするためには最も強力な臭い発生源が必要であり、対象として田中のパンツが選ばれました。しかし田中は嫌がる様子を見せ、「3人がそれぞれ何か持ち寄ればいいじゃないですか」と言います。どこで上野に「どうだ山下」と問われたときには「言い分は筋が通ってます」と意見を述べることも。1番年下ではありますが、しっかりと自分の意見を言える、頼れるキャラクターです。
⑥人思いな優しさも?
出典: 上野さんは不器用 ©tugeneko・白泉社/上野さんは不器用製作委員会
上野が瞬間脱臭装置“ダッシュたん”を作ったときのこと。この発明品は、対象へ謎の電磁波を照射することで、あらゆるニオイ物質を瞬時に天界へと導くという代物。実験の対象として、上野はタイツ、山下は靴下、田中は上履きを使うことに。そこでまず実験を行う前に、各々が違う人物の対象の臭いを確認することになりました。上野は山下の靴下を嗅ぐも「放課後まで履いてた女子の靴下って感じ」とのこと。次に田中が上野のタイツを嗅ぐ番に。上野は、女子のタイツを本人の前で嗅いで感想を述べなければいけない恥辱を田中に受けさせられるとニヤニヤしているのですが、そんなことをよそに、上野のタイツを嗅いだ田中は驚いた顔で「くっさ」と一言。それに対して上野は「臭くないと検証にならないからな」と言うも、田中は「いやそりゃそですけどこれは・・・くっさ」「ちょっ・・・えー・・・・・・こんなことになるんですか?」と驚きを隠せないようす。そう言われた上野は冷や汗をかきながら固まってしまいます。それに気づいた山下は上野のタイツを嗅ぎ、「いや普通こんなもんですよ。私の靴下もこんなですよ」とフォローを入れます。しかし田中は山下の靴下を嗅ぐも「いや部長のタイツの方が臭いよ」と言い「部長のは8靴下分くらい臭いよ」と言います。そんな田中はもう脱臭しようと言い始めるのですが、山下は「脱臭しない!」と声を挙げます。「臭くないから脱臭もしない!」「これは女の子特有の良い匂いです!」と言い張る姿も。気まずくなってしまった上野を思った上でのこの行動から、山下の優しさが伺えます。
⑦黙々と見守る山下
出典: 上野さんは不器用 ©tugeneko・白泉社/上野さんは不器用製作委員会
科学部は『上野さんは不器用』の主人公であり部長の上野、中学2年生男子の田中、そして中学1年生の山下の3人で成り立っています。そんな科学部で次々と展開されるのは、部長である上野から後輩の田中への猛アタック。山下はそれを黙々と見守るような役目をしています。全員で実験をするときには参加し、2人で実験しているときには静かに見守り、時には上野の話を聞いたり、背中を押したりとしているようす。さらに、上野の変わった愛情表現に戸惑うことはありますが、協力することも。1番年下でありながら、1番大人な雰囲気が漂っているキャラクターです。
⑧時には暴言を吐くことも?!
出典: 上野さんは不器用 ©tugeneko・白泉社/上野さんは不器用製作委員会
落ち着きがあり、大人な山下ですが、時には暴言を吐くときもあります。“II傘(アイアイがさ)”を発明したときのこと。この装置は上方に向けて反重力場を展開し、対象を受け流す微力な重力壁を発生させるというもの。これを頭につけることで、手ぶらな状態で雨に濡れずにすむという発明品です。この“II傘”について説明するために机の上にのぼった上野が床へ降りようとしたとき。滑って机にお尻を打ってしまうのですが、その下には“II傘”が。田中に「部長大丈夫ですか?」と聞かれるも、「は?なにが?」といいながら壁際に下がっていく上野。さらに壁へ壁へと下がっていきますが、机がお尻にぶつかって“II傘”が作動してしまいます。それによってスカートがおかしいことになってしまい、困り果てる上野。そこで山下は上野のお尻の状況を確かめようと上野の後ろへ回り込みます。状況を確認した山下は「これパンツにめり込んでるだけですよ!!」と発言。それに対して田中は「何が!?」「ねぇ何がめり込んでるの!?」としつこく聞いてきました。そこで山下は先輩である田中に対して「うるせぇんだよ田中は!!」と暴言を吐く場面も。時と場合によっては暴言を吐くこともありますが、悪い人ではないようです。
⑨空気が読めて、察するのが上手
出典: 上野さんは不器用 ©tugeneko・白泉社/上野さんは不器用製作委員会
上野が田中にパンツを食べさせるための計画が実行される日のこと。この日のために上野は、田中宅にある食器を半年かけて徐々に小さい物へとすり替えたり、田中のクラスの給食配給量を20%抑えるなどの準備をしていたようす。さらに、もち粉由来の特殊繊維で構築された、見た目は変の変哲もないパンツも作り出していたのでした。それを聞かされた山下はその成り行きを見守ることに。部室へとやってきた田中。そこへすかさず上野が「まぁこれでも食べて一息つけ」とパンツをお皿に乗せた状態で差し出すと、戸惑うことなく田中は食べ始めます。上野はそれが意外だったのか驚いているようす。食べ終えた田中は「あー美味しかった。これもう無いんですか?」と聞くと、上野は「いやーどうだったかなぁ」「あったかなぁ」とどっちつかずな回答をしていました。しかし山下は、食べさせるパンツとは別にネタばらし用のパンツを仕込んでいること、上野の反応から内心はホントに食べると思っていなかったことなどに気づいていました。それに気づいた上で、上野が覚悟を決めて今食べたのは“上野パンツ”だと言うことを期待して、静かに見守るのでした。言葉を発することが少ない山下ですが、何も考えていないのではなく、その後の展開について察しながらも空気を読んで黙っているようです。
⑩アニメ版の声優は、影山灯!
出典: 上野さんは不器用 ©tugeneko・白泉社/上野さんは不器用製作委員会
アニメ版『上野さんは不器用』にて、山下の声優を務めるのは影山灯さんです。過去には『干物妹!うまるちゃん』の海老名菜々役や『プリンセス・プリンシパル』のベアトリス役などを務めています。
山下の魅力・まとめ!
出典: 上野さんは不器用 ©tugeneko・白泉社/上野さんは不器用製作委員会
いかがでしたか?今回は『上野さんは不器用』の主人公である上野の恋を応援する後輩・山下について紹介しました。上野の恋の行方を静かに見守るようすは、最年少とは思えない落ち着きが見られます。そんなところも魅力のキャラクターです。ぜひ、山下にも注目して見てくださいね。最後まで読んでいただき、ありがとうございました。