『幻日のヨハネ-SUNSHINE in the MIRROR-』は『ラブライブ!サンシャイン!!』の公式スピンオフ作品として発表されました。津島善子をモデルにした主人公が活躍する物語で、7月のアニメの放送に先駆けてマンガが連載されています。雰囲気としては異世界転生に似ている世界観です。Aquorsのメンバー全員が作中に登場しますが、スクールアイドルという言葉は登場せず、原作とは別の世界となっています。津島善子、もといヨハネを主人公とした独自の世界観を持つこの作品は、どうやってアニメ化に至ったのでしょうか?その経緯を紹介したいと思います!
どんな物語?
舞台は海と山に囲まれた港町、ヌマヅです。子どものころから周りに馴染めなかったヨハネは、周囲の人間と関わることを避けて暮らしていました。しかし、彼女には夢や希望がありました。彼女のやりたいこととは何なのか、彼女の居場所とはどこなのか・・・素直になれないヨハネが、不器用ながらも自分らしく進んでいくヨハネの冒険が今、始まります。
作品の概要について
物語は『ラブライブ!サンシャイン!!』の舞台である沼津市とよく似た異世界、「ヌマヅ」が舞台となっている作品です。前述の通り主人公のヨハネは津島善子がモデルとなっており、他のキャラクターもAquorsのメンバーがモチーフになっています。また、キャラクターの紹介順はAquorsで紹介されている物とは異なります。原作での主人公は高海千歌ですが、この作品では中盤あたりで紹介されています。また、スクールアイドルではないので学年という概念は無く、紹介の順番は学年ごとにまとまってはいません。ただし、ヨハネの次にハナマル(原作では同学年)が紹介されているので、スクールアイドル時代の設定を多少は引き継いでいる可能性があります。「スクールアイドル」を主題としないスピンオフ作品ということもあり、シリーズ史上初めて「ラブライブ!」がタイトルに付かない作品となっています。世界線が全く異なるのに公式のスピンオフという、斬新な物語となっています。
存在の公表、そしてマンガ化へ
『幻日のヨハネ』という作品の存在が初めて公表されたのは、2020年10月30日のことです。この日に発売された雑誌で予告編が掲載されました。その後12月15日に発売された雑誌において、イラストでの連載がスタートしました。2021年2月22日に配信された生配信番組で、同作品をマルチ展開することが発表されました。2021年6月30日に配信された生放送番組において、コミカライズすることが発表され、2022年2月28日に発売された雑誌から、マンガ版「幻日のヨハネ -Unpolarized Reflexion-」の連載が開始されました。主人公以外のキャラクターをスクールアイドルとは違う世界で主役にするという、とても斬新な試みが行われたのです。
エイプリルフール企画?と思いきや・・・
マンガの連載が始まってから約1ヵ月経った2022年4月1日、アニメ化決定を発表するPVが一日限定で公開されました。このPVを観た人からすれば、当然エイプリルフールの嘘だと信じて疑わなかったはずです。実際、その当時は運営側がエイプリルフールの嘘企画だと公言していました。しかしその後、事態が大きく動き始めます。同年の6月26日にAquorsのライブがあったのですが、その時にシリーズアニメ化されることが正式に発表されました。これにはライブに来ていたファンも驚いたことでしょう。噓から出た実、とは正にこのことでしょうか。その後2023年2月12日に行われたライブで、同年7月にテレビアニメが放送されることが発表されました。『ラブライブ!サンシャイン!!』としては劇場版以来の新作となります。
他にもこんな嘘企画も!
2023年4月1日には1日限定公開で、幻日のヨハネがゲーム化という旨の動画がアップされました。当然これはエイプリルフールの嘘企画です。動画のゲーム紹介の内容はとても本格的で、実際にプレイしてみたくなりました。もしかしたら、アニメ化のパターンと同様にいつか本当にゲーム化する日が来るかも知れませんね。
アニメ化の経緯紹介まとめ
ラブライブシリーズの公式スピンオフということで、制作発表から現在に至るまでとても手が込んでいます。今まではメンバーの1人だったのに主人公として活躍できるなんて、善子ちゃん(本人に訂正されそうですが)も喜んでいるに違いありません。担当声優の小林愛香さんにとっても、非常に嬉しいことなのではないかと思います。アニメの放送が今から楽しみですね!それでは今回はここまでです。読んで頂きありがとうございました。