「小説家になろう」で人気ジャンルとなった悪役令嬢モノ作品、そのジャンルの中でも正統派といわれている「悪役令嬢なのでラスボスを飼ってみました」の主人公アイリーン。破滅フラグを回避するために奮闘する悪役令嬢とはどんなキャラクターなのかご紹介していきたいと思います。魅力的で応援したくなる悪役令嬢ですので皆さんぜひチェックしてくださいね。
「悪役令嬢もの」の定番設定とは
「悪役令嬢モノ」って何?.....という方もいらっしゃると思いますのでまず定番の設定をご紹介いたします。まず主人公は前世にて何らかの理由で死亡し転生してしまいます、その転生先が前世でプレイしていた乙女ゲーム『聖と魔と乙女のレガリア』の世界、そして転生する相手がゲームでヒロインを虐める悪役令嬢というわけです。主人公は前世の記憶を取り戻し(記憶の戻るタイミングは各作品で色々と違っており作品全体の設定に大きく影響しています)ゲームの知識を活用し破滅エンドへ向かうシナリオを変えるべく奮闘します。そしてその前には正ヒロインや破滅へのイベントなどが立ちふさがっていく.....というのが定番パターンですね。
最近は定番から派生していくパターンも
人気ジャンルになるとたくさんの作品がでてきます、その中には定番設定にとらわれない作品もでてきます。その中から今回は2作品をご紹介したいと思います。
「転生した悪役令嬢は復讐を望まない」
地方男爵の娘マリーは首に縄がからんだのをきっかけに前世で悪女の濡れ衣を着せられ悪役令嬢として絞首刑にされた公爵令嬢・ローズマリーの記憶を取り戻す、平和に暮らしていたローズマリーは突然王宮侍女として招聘されてしまう、そこで見たものはかつてローズマリーを陥れた者たちと腐りきった王宮だった。ローズマリーは自分の意志とはうらはらに巻き込まれてしまいます。ローズマリーはどうやって腐った王宮を改造していくのか.....
「悪役令嬢、ブラコンにジョブチェンジします」
ブラック企業で働く雪村利奈の癒しは乙女ゲームに夢中になる事だった、その中でも妹エカテリーナを溺愛する兄アレクセイにはまってしまう。やがて利奈は過労死をしてしまうが、夢中だった乙女ゲームの悪役令嬢エカテリーナに転生してしまう。ゲームシナリオ通りならアレクセイは過労死する運命に、その破滅フラグを回避する為に転生した利奈は動きだす.....
アイリーンの記憶が戻るタイミングって?
「悪役令嬢モノ」では記憶が戻るタイミングで物語が動きだします、アイリーンはどんな記憶の戻り方だったのでしょうか。それは学園の冬期終了の夜会で婚約者の皇太子から婚約破棄を言い渡された瞬間でした、急に前世の記憶が蘇りはじめ半端な上に最悪のタイミングだという事も。そして3ヶ月後の卒業式がバッドエンドのゲーム終了だという事を.....しかし彼女は泣いている暇はない、絶対バッドエンドを回避してみせると動きだすのでした。
アイリーンって本当に悪役令嬢?
婚約破棄を言い渡された瞬間に状況を整理把握し次の行動にすぐ移るアイリーンは頭の回転が速くとても頭の良い女性です。そして彼女が悪役令嬢と言われるようになった理由は婚約した皇太子が皇帝になった時に頼ってもらえるよう、逞しく強い女性になる為に努力していた結果、周りからは「皇太子婚約令嬢の立場で威張ちらす傲慢なわがまま令嬢」と疎まれてしまった為です。また、素直でおしとやかなヒロインが羨ましく少しトゲのある態度をとってしまったのも周りから誤解された原因かもしれません。しかしアイリーンはポジティブでとても頭が良く芯の強い女性です。そして根っこの部分はやさしく可愛いお嬢様なのです。ただフラグを回避する為にちょっとした悪だくみを考えている時は悪役令嬢っぽい顔をしてしまいますが。
ポジティブ行動派のアイリーン!
アイリーンの魅力の一つは行動力!ドSな父親の教育により「泣くよりも解決策を、落ち込むよりも戦う事を選ぶ」性格になってしまった為何かあった時はすぐ行動を起こしてしまいます。ただ自分の為だけでなく大切な人や仲間に対しても立ち向かうアイリーンはだんだん周りの人の心を掴んでいきます。そんなアイリーンの行動をいくつかご紹介したいと思います。
バッドエンド回避の為魔王への求婚
夜会で婚約破棄を言い渡されたアイリーンがその後とった行動はこのゲームのラスボス「魔王クロード・ジャンヌ・エルメイア」への求婚でした。自分が破滅しない為にはクロードの愛を手に入れるしかない、そう考えた彼女は魔王の居城に乗り込みいきなり「私と結婚していただきたいの!」と告白?するのでした。もちろん追い返されてしまいましたが。
手段を選ばず魔王への二度目のアタック
クロードへのアプローチを練り直したアイリーンがとった行動は「媚薬入りクッキーを食べさせる!」でした。魔物を人質にとって魔王を脅し媚薬を盛り既成事実を先に作ってしまおうとしたんですね。しかし、残念ながら毒に耐性のあるクロードには効きませんでした。
魔王の居城の修理を民間業者で
アイリーンは婚約中に薬の開発と販売、販路の為の運送業、道路整備などの事業を立ち上げようとしていましたが全て婚約破棄後皇太子が横取りしてしまいます。アイリーンは庶民の雇用を増やす為に事業を進めていたのですが皇太子が全て切り捨ててしまった為仕事が無くなり困る人が溢れました。そこでアイリーンは仕事が無くなった人達をどうにかしたいと魔王城の修繕の仕事を民間業者でとクロードに提案します。クロードに理由を聞かれたアイリーンの答えは「人助けですわ」でした。
まとめです
主人公アイリーンについて紹介しました。「悪役令嬢モノ」の主人公は基本的に、前世の記憶が戻った後は破滅フラグを回避する為に奔走する全然悪役令嬢でない魅力的なキャラクターが定番です。アイリーンも自分のバッドエンドを回避する為に魔王クロードに求婚しますが、最初は打算の求婚だったはずなのにだんだんクロードに惹かれていきます。クロードも最初は相手にもしてなかったはずなのに周りを巻き込みながら奮闘するアイリーンが気になってきてしまいます。2人の関係はどうなっていくのかとても気になりますよね、是非アニメを見てご自分で確かめて見てください。最後までお読みくださりありがとうございました。