「とある科学の超電磁砲(レールガン)」は「とある魔術の禁書目録(インデックス)」のスピンオフ作品として2007年から電撃コミック大王にて連載されている漫画です。正式名称は「とある魔術の禁書目録外伝、とある科学の超電磁砲」。2009年に第一期がアニメ放送され、2013年には第二期が放送されました。1期2期ともに2クールとなっています。
目次
超電磁砲のあらすじ紹介
出典: とある科学の超電磁砲 ©鎌池和馬/冬川基/アスキー・メディアワークス/PROJECT-RAILGUN S
総人口230万人がいて、そのうちの8割を学生が占める街「学園都市」。その街の学生はカリキュラムとして超能力の開発を学んでいて、学生は主にレベルで区分されます。レベルはレベル0(無能力者)からレベル5(超能力者)まであり、学生は常に上のレベルを目指して日々学んでいます。とある科学の超電磁砲はそんな学園都市に7人しかいないと言われるレベル5(ファイブ)のうちの一人、超電磁砲(レールガン)の御坂美琴を中心に、様々な都市の闇に関わる事件に挑んでいく物語です。
幻想御手事件の概要
出典: とある科学の超電磁砲 ©鎌池和馬/冬川基/アスキー・メディアワークス/PROJECT-RAILGUN S
事件は頻発する爆破事件から始まります。爆破犯は風紀委員(ジャッジメント)にも深手を負わせるなど回を追うごとに被害を拡大させて行きました。そして犯人が次に犯行現場に選んだ場所にたまたま居合わせた御坂美琴と風紀委員の初春飾利によって捕縛されますが、その犯人は病院で原因不明の昏睡状態に陥ります。そして、その犯人は爆破の規模からレベル3以上と思われていましたが、実際はそのレベルには全く到達していない人物でした。その事により、にわかに噂されていたレベルを強制的に上昇させる幻想御手(レベルアッパー)の存在が信憑性を増していきました。そして、御坂と初春の友人でもある佐天涙子も幻想御手(レベルアッパー)に手を染めてしまい、昏睡状態となってしまうのでした。
幻想御手(レベルアッパー)編の主要人物
御坂美琴 CV:佐藤利奈
出典: とある科学の超電磁砲 ©鎌池和馬/冬川基/アスキー・メディアワークス/PROJECT-RAILGUN S
言わずと知れた超電磁砲の主人公で、常盤台中学に通う学園都市7人しかいないレベル5の一人、電撃使い(エレクトロマスター)の最上位で学園都市第3位、超電磁砲(レールガン)の異名を持つ最強の電撃姫。
白井黒子 CV:新井里美
出典: とある科学の超電磁砲 ©鎌池和馬/冬川基/アスキー・メディアワークス/PROJECT-RAILGUN S
御坂と同じ常盤台中学に通う1年生。治安維持活動を行う風紀委員(ジャッジメント)に所属していて、能力は空間移動(テレポーター)のレベル4。御坂美琴のことを狂気なまでに崇拝していて溺愛している。仲は良好で結構良いパートナー。
初春飾利 CV:豊崎愛生
出典: とある科学の超電磁砲 ©鎌池和馬/冬川基/アスキー・メディアワークス/PROJECT-RAILGUN S
柵川中学に通う白井と同じく風紀委員に所属する中学1年生。能力はレベル1とかなり低い部類で身体能力も平均より低いが、類まれなパソコンの技術に優れていて情報処理の天才。一部で都市伝説として語られている天才ハッカー「守護神(ゴールキーパー)」と呼ばれているのは初春のことである。佐天さんとはとても仲がよく良好な関係。
佐天涙子 CV:伊藤かな恵
出典: とある科学の超電磁砲 ©鎌池和馬/冬川基/アスキー・メディアワークス/PROJECT-RAILGUN S
初春と同じ柵川中学に通う1年生で、レベル0の無能力者。初期は高レベルの存在に嫉妬や妬みを感じる発言をしていましたが、御坂や白井と知り合い、高位能力者にもいい人はいると自身の見解を改めます。レベル0ながらに非常に正義感が強く、トラブルにも巻き込まれやすい体質で、比較的問題が起きれば中心にいることも多いです。初春のスカートめくりが日課となっています。
木山春生 CV:田中敦子
出典: とある科学の超電磁砲 ©鎌池和馬/冬川基/アスキー・メディアワークス/PROJECT-RAILGUN S
学園都市にいる著名な科学者の一人で、脳科学の専門の科学者。元々は置き去り(チャイルドエラー)呼ばれる孤児を集めた施設で教鞭を振るっていた教師。しかしその子どもたちが非人道的な実験の被害者となり、昏睡状態に陥ってしまう。その子どもたちを助けるために研究を続けていて、とある研究に行き着いてしまいます。悪くない容姿とプロポーションをしているが、本人にその自覚はなく、自身の肢体を見て欲情するものなどいないとどこでも軽い気持ちで脱衣する脱ぎグセの持ち主。
介旅 初矢(かいたび はつや)CV:野島健児
出典: とある科学の超電磁砲 ©鎌池和馬/冬川基/アスキー・メディアワークス/PROJECT-RAILGUN S
幻想御手事件の始まりとも言える爆破事件の犯人であり、レベル2程度の能力であったにも関わらず幻想御手の仕様でレベル4相当にまで上がり、レベルが低い時に受けた今までの恨みから能力を使い恨みを晴らしている。御坂の手によって捕縛された。
枝先 絆理(えださき ばんり)CV:佐藤聡美
出典: とある科学の超電磁砲 ©鎌池和馬/冬川基/アスキー・メディアワークス/PROJECT-RAILGUN S
木山が強弁を振るっていた頃の生徒であり、とても明るく、木山は子供の相手など面倒だと思っていたが、彼女の存在によりその気持ちを改めるきっかけとなった人物。
幻想御手(レベルアッパー)の形態から副作用
出典: とある科学の超電磁砲 ©鎌池和馬/冬川基/アスキー・メディアワークス/PROJECT-RAILGUN S
サイトから音楽をダウンロードして、それを聞くだけでレベルが上がるという仕組みでとても簡単に誰でもレベルを上げることが出来ます。脳に対して共感覚と呼ばれる特殊な演算方法を用いて、それによってレベルを上げるという仕組みなのですが、使用者は脳に強力な負荷を与えることとなり、本来は不可能な演算をする事による後遺症も発生して昏睡状態へと陥ってしまいます。
佐天涙子の葛藤
出典: とある科学の超電磁砲 ©鎌池和馬/冬川基/アスキー・メディアワークス/PROJECT-RAILGUN S
佐天涙子は残念ながらレベル0の無能力者で、レベル5の御坂美琴とレベル4の白井黒子と接するようになり、レベル0な事に対し、少しづつ劣等感を抱いてしまいます。そんな中で偶然にも幻想御手のインストール用の隠しサイトにアクセスしてしまいます。インストールはしたものの使用はしないで踏みとどまっていたのですが、超能力に対する憧れに負けてしまい、友人を巻き込み手を出してしまい、後に後遺症で昏睡状態となってしまいます。
初春と佐天の友情
出典: とある科学の超電磁砲 ©鎌池和馬/冬川基/アスキー・メディアワークス/PROJECT-RAILGUN S
自身のレベルアッパーを使用させてしまったせいで友人が先に昏睡状態に陥ってしまった佐天は自責の念から涙ながらに初春へと連絡します。幻想御手の手を出してしまった事を悔み、泣き続け、レベル0である自分に対して、自分は欠陥品などと自虐的な発言をする佐天に対し初春が叱咤します。そして佐天の元へ急いで向かった初春でしたが、そこに居たのは意識を失い倒れていた佐天さんでした。このシーンの二人の互いに泣きながら電話での掛け合いはとてもぐっと来るシーンでした。
事件の経過
出典: とある科学の超電磁砲 ©鎌池和馬/冬川基/アスキー・メディアワークス/PROJECT-RAILGUN S
幻想御手について調査していた風紀委員の初春と黒子、そして御坂は、爆破事件の犯人が搬送された病院で木山春生と出会います、木山はAIM拡散力場と呼ばれる能力者が無自覚に発している微弱な能力の地場について研究していて、幻想御手の話を聞き、自分なりに調査をしてくれると協力を申し出てくれました。
事件の真相
出典: とある科学の超電磁砲 ©鎌池和馬/冬川基/アスキー・メディアワークス/PROJECT-RAILGUN S
調査を依頼していた木山の元へ初春が向かうと、そこで木山の実験のデータを発見します。音楽を使用した脳へ干渉するシステムの研究、そして発案者及び開発者の名前は木山春生。幻想御手の開発者であり、それを世間にばら撒いていたのは木山だったのです。なぜそんな事をしたのか問う初春に対し木山は、幻想御手を使用した人物は脳波などでネットワーク的につながることが出来、それらが集まると膨大な演算力となり、一時的に能力者たちの演算能力を借りてやりたいことがあるからと、終わり次第即開放すると良い、幻想御手のアンインストール用のソフトを初春に渡しました。
事件の結末
出典: とある科学の超電磁砲 ©鎌池和馬/冬川基/アスキー・メディアワークス/PROJECT-RAILGUN S
事件の最後は自身も幻想御手の力によって数多の能力者と意識的に繋がり、複数の能力を使用できるようになった木山と、超電磁砲の御坂が対峙します。様々な能力に対し、苦戦を強いられる御坂でしたが、核の違いを見せつけ圧倒します。そして、その後に幻想御手の暴走によって生まれた1万人の能力者の能力と悲しみから作り出された化物、AIMバーストと戦います。しかし、レベルを上げることを物や他人の力に頼った人たちの力なんかに負けるわけがないと御坂は必殺技の超電磁砲で一蹴します。
事件のその後
出典: とある科学の超電磁砲 ©鎌池和馬/冬川基/アスキー・メディアワークス/PROJECT-RAILGUN S
木山は過去に教えていた生徒たちを救うために、学園都市の上層部は手を貸してくれなかったので自らの力だけで幻想御手を開発しました。しかし、それによって起こる暴走までは計算できていなく、意気消沈としていましたが、初春と御坂の励ましにより罪を償うことにします。被害者たちもアンインストールソフトによって目を覚まし、事件は幕を閉じました。
幻想御手(レベルアッパー)事件まとめ
出典: とある科学の超電磁砲 ©鎌池和馬/冬川基/アスキー・メディアワークス/PROJECT-RAILGUN S
簡単に能力が上がるといううまい話には裏がある、そして、それは本気で努力して手に入れたレベルには勝てない、そんなようなお話ですね。木山春生もある種被害者ですし、力になってくれる人が居ないなら自分だけでやるしかない、その結果が悲惨な事になってしまうという、なんというか禁書らしいというか、超電磁砲らしい話でしたね。禁書シリーズは話が結構深くて難しいので、ぜひ漫画やアニメで見て頂いてほしいです。それでは最後までお付き合いいただきありがとうございました。