普通の生活を謳歌していた普通の高校生5人組の友一、天智、志法、誠、ゆとりはある日突然無くなったクラスの修学旅行費のいざこざが拗れ、友達を疑い、互いに貶め合う究極の人間不信ゲーム「トモダチゲーム」に参加することとなります。冒頭までそこら辺にいるようなありきたりな高校生たちであった主人公友一たちは、トモダチゲームが進むにつれ誰も知らなかったようなくらい過去や腹黒い感情が露呈していき、互いの関係が大きく崩れていきます。今回はそんな究極の人間不信漫画作品である『トモダチゲーム』に登場するキャラクターたちを紹介していこうと思います。冒頭で思いっきり言ってしまいますが、本作にはクズしか出てきません。というのもトモダチゲームでは性格がよく他人を信じることができる人間ほどすぐに脱落してしまうのです。だからこそ、本作の登場人物には全て裏があり、悲しい過去が潜んでいたりするのです。ある意味全員最低な人間であるからこそ、悲しい過去や何かを捨ててでも守りたいものがあるなどの人間性が描かれているのです。ということで、今回はそんな本作に登場する最低なキャラクターたちを紹介していこうと思います!
片切 友一
本作の主人公です。冒頭では友達を心の底から信じて行動しているように見える彼ですが、トモダチゲームが進むにつれて奥底にこれまで隠していた残忍で目的のためには手段を選ばない性格が顕になっていきます。数多くの難敵が登場するトモダチゲームにおいて終始余裕の勝利を飾っており、本作の中でも特に実力のある人物であると言えるでしょう。
二面性
そんな、残忍な性格を持つ本作の主人公の友一ですが、冒頭から描かれている通り仲間思いの性格を見せることも多く、残忍で手段を選ばない友一と仲間思いな性格の友一のどちらが彼の本性かわからないようになっています。もしかしたら彼に本当の感情というのはなく、時には残忍な性格、時には仲間思いの性格と二つの性格が共存しているというのが彼の特殊性であると言えるのではないしょうか?
家族関係とキャラクター
上記で解説したように全く本性が見えない友一ですが、なぜここまで彼の性格が読めないのかというと、それは彼の出自があまりにも謎に包まれているからなのです。というのも、通常のキャラクターはある程度出自がわかっており、どのような環境で育ってきたのかが明らかになっています。
出自がわからない
だからこそ我々はそのキャラクターたちが育ってきた出立から、そのキャラクターがどのような人物なのか考えることができるのです。そういう意味では友一は出自が伏せられており、彼がどのような環境で育ったのか我々は知ることができないのです。どのような環境で彼が育ったのかという謎については本作の最大のテーマになるのではないでしょうか?
トモダチゲーム運営を倒す
ただ一つだけ彼について確かに言える情報は「彼がトモダチゲームの運営を倒そうとしている」という点で、本作で行う彼の非情な行動も全てはトモダチゲームを潰すための行動です。そのように考えると本作に登場する彼の仲間たちの多くはトモダチゲームが存在したことによって不幸になっている人物が多くいますから、間接的に彼は友達思いの人物であるとも言えるのかもしれません。
沢良宜 志法
本作のヒロイン枠(?)のキャラクターです。長い黒髪と清楚な見た目が特徴な人物でクラスでは学級委員をしており、クラスメイトからの人望もあつい人物です。また、作中の冒頭から友一に好意を抱いていることを友一に明言しており、本作の中でも特に友一と関係の深い人物であると言えます。
白か黒か
そんな、他作品では間違いなく味方側のスペックをしており、黒髪清楚、主人公に好意という圧倒的なヒロインスペックを誇る彼女ですら、本作では白か黒かわからない存在なのです。作中では味方を疑心暗鬼にするような行動を多々見せており、最後の最後まで敵か味方かわからないキャラクターとなっています。
四部 誠
政治家の息子です。作中では冒頭からお金に対してやや楽観的な考え方をしているシーンが多くあり、それゆえに周りから顰蹙を買うことも多々あるようです。
多くのキャラクターに慕われている
しかし、お金に無頓着であることを除けば性格は優しい人物のため、多くの人間から慕われているキャラクターでもあります。
逮捕!?
そんな人生楽勝ルートを歩んでいた四部でしたが、トモダチゲームに参加したことがきっかけとなり、父親が殺害されることとなってしまいます。政治家である父親が殺害されてしまうわけですから、トモダチゲームの主催側の権力の高さが窺えますね。その際に彼は父親殺しの濡れ衣を背負わされており、警察に逮捕されてしまうのです。警察に逮捕された後、彼がどのような道を辿るのか是非、注目してみてください。
三笠 天智
クラスでも随一の頭脳を誇る人物です。作中では最も早く自身の本性を顕にした人物でもあり、てっきり彼が本作の黒幕であると考えた読者も多いのではないでしょうか?しかし、実際には彼には裏の目的があったものの、それは自身の父親の死の真相を突き止める為だったということが判明します。
父の死を追い続ける
そんな、やむをえない理由があって一度はチームに亀裂を入らせた三笠の行動ですが、友一を初め多くの仲間たちが彼の行動を許すこととなります。この辺りの彼の行動をすんなりと仲間たちが許したというのも、彼の日頃の行い故の人望の高さが窺えるシーンですよね。
心木 ゆとり
本作の第二のヒロイン枠(?)です。すぐに行動に矛盾が出た志法と異なり、トモダチゲームでの不審な行動がみられないキャラクターです。
安定のキャラクター?
志法をはじめとして次々と仲間の暗い過去が言及される本作において、彼女の過去からは暗い過去が露骨に出ることもなく、トモダチゲームにおいても特に敵対行動を取ったりしないなど、その圧倒的な安心感から、彼女だけは信用できると思うことのできる読者の方も多いのではないでしょうか?
裏が「しばらく」描かれない
そんな圧倒的な安心感を誇る彼女ですが、安心できるからこそ心のどこかで「何か企んでいるのではないか?」と疑ってしまうのが本作の面白いところですよね。本作に登場するキャラクターには必ず何か裏がありますので、その法則はゆとりであっても同様であると考えるのが普通でしょう。果たしてゆとりの闇はなんなのか?物語が進めば明らかになりますので、ぜひ興味があるという読者の方は原作で確認してみてくださいね。
マナブくん
トモダチゲームの主催者側の人物で、主に執り行われるゲームのルール説明などを行う人物です。ゆとり曰く「昔の深夜番組のキャラクター」らしいのですが、実際にそのようなキャラクターが存在し彼がそれを真似ているのかは明らかになっていません。
正体は?
本当の顔だけでなく、マナブというキャラクターが一体どこから生まれているのかも全くわからない謎多きキャラクターであると言えます。会話の内容からも彼には明確に感情があると考えられますので、おそらく中には人が入っているのでしょう。だとすればかなり身長のひくい人物であることは間違いないのですが、それ以外はどんな人物なのか全く掴めません。
水瀬 マリア
ツインテールが印象的な運営側の人物です。作中ではプレイヤーと称してトモダチゲームに少しの間参戦しており、その際は友一と共闘もしていました。おもしろそうなものに飛びつく短絡的な性格をしており、自分の興味がなくなるとついさっきまで興味津々に構っていた人間を簡単に切り捨てることができます。
利害関係が一致すれば利用も可能
そんな、残忍な性格をしている彼女ですが、逆に言えばしっかりと自信にメリットのある交渉なら受け入れる性格でもあり、作中では数多くの場面で友一からの提案を受け入れたりしています。
月野
片目を隠すほど伸ばした前髪が特徴的な人物です。
友一を評価している
ゲームの主催者らしく冷酷な言動や分析が目立つキャラクターなのですが、それゆえに常人では考えられないゲームの攻略を繰り返す友一を高く買っている人物でもあります。作中では他のキャラクターが「友一はこれでおしまいだ」とニヤけるのに対して「それはどうかな」と嗜める発言をよくしており、彼女の「それはどうかな」が友一が逆転する合図にもなります。
紫宮 京
友一たちの対戦相手として登場したキャラクターです。自らを天才と称しており、実際友一ですら敵わない並はずれた頭脳を使って友一たちを追い詰めています。しかし、ひょんなことがきっかけで友一と共闘することとなり、その後正式に友一たちのチームメンバーとして活躍することとなります。
まとめ
いかがでしたか?今回は本作に登場するキャラクターをざっくりと解説していきました。数多くのキャラクターに闇があり、その闇が暴かれていくごとにストーリーが展開していくという形式の本作ではネタバレを最小限に抑えてキャラクター紹介をするだけでもかなり難しいのですが、今回の記事では重要な情報をしっかりと隠して紹介することができました。このような形でアニメミルではみなさんが最大限楽しめるように解説記事を出して参りますので、ぜひ本記事を読んで本作に興味が出たという方は引き続きアニメミルにて本作について調べてみてくださいね!