原作GAINAX、監督は庵野秀明によるSFアニメ作品。
1995年10月4日~1996年3月27日にかけて全26話がテレビ東京系列(TNX)で放送されています。漫画版はアニメに先行する形で「月刊少年エース」にて1995年2月号から連載されています。漫画の方が先に始まっている為、原作が漫画と思っている人も多いですが、原作はアニメとなっています。2007年~2009年にかけてはリメイク版が「エヴァンゲリヲン新劇場版」と題して放映されており、全4部作を予定しています。
本作品は、エヴァンゲリオンのパイロットとなった14歳の少年少女たちと「使徒」との戦いを描いたもので、その中での人間関係や様々な葛藤など、心情描写に重点を置いた作品となっております。本作品内では非常に多くの名言が残されており、全てを紹介するのは難しいですが、その中でも特に印象深いものを抜粋して紹介していきたいと思います。
目次
突然の非現実に戸惑うシンジ
「逃げちゃダメだ、逃げちゃダメだ、逃げちゃダメだ、逃げちゃダメだ・・・・・」
第壱話『使徒、襲来』で、シンジがエヴァ初号機に乗る前のエリフです。
臆病なシンジは躊躇しますが、傷ついたレイの姿を見て腹を括りました。
感情を表現出来ないレイに対してシンジは・・・
「笑えばいいと思うよ」
第六話『決戦、第三新東京市』で、シンジがレイにかけた言葉です。
レイが作中で初めて笑顔を見せるシーンとなっています。とてもシンプルな言葉ですが、
ストレートに感情が伝わり、レイが素直にニコッとするシーンは感動的でしたね。
決意を固めた男らしい一言
「僕は、エヴァンゲリオン初号機のパイロット、碇シンジです!」
第拾九話『男の戦い』で、EVAへの搭乗を拒否していたシンジが決心したときのセリフ。
シンジは仲間が使徒戦っている姿を見て、自分がやらなければいけないと強く思います。
ゲンドウに強くものを言う男らしいシンジが見られるシーンとなっています。
自分自身に言い聞かせているのか・・・
「あなたは死なないわ・・・。私が守るもの」
第六話『決戦、第三新東京市』で、ヤシマ作戦決行前にレイがシンジに言ったセリフ。
エヴァに乗る以外他に何もないと思っている彼女は、任務を遂行することが自分の存在意義だと思っています。
その任務を必ず成功させるという責任感から出たセリフとなっています。
気付かぬうちに育った綾波レイの感情
「これが涙。泣いているのは私?」
第弐拾参話『涙』でのレイのセリフ。第16使徒アルミサエルに侵食されている際に、自分の目からこぼれているものに気付くレイ。
タイトルにもあるように、レイをクローズアップした回となっていました。
シンジを守ったことを覚えていないレイ
「多分、私は3人目だと思うから」
第弐拾参話『涙』で、レイが病院内でシンジに言ったセリフ。レイの無事を確認したシンジは安堵するが、
何も覚えていないことにショックを受ける。2人目でも驚きなのに、まさか3人目とは・・・(笑)
アスカがシンジに言うお約束のセリフ
「あんたバカぁ?」
TVアニメ版では、第8話、第9話、第11話(3回)、第12話、第15話、第19話、第20話、第25話、第26話(2回)で言っており、
軽12回となっています。
アスカのモノマネの際の定型文となっており、また、「救急戦隊ゴーゴーファイブ」では宮村優子さん演じる速瀬京子がこのセリフを発して、ファンを喜ばせたという話もあります。
プライドが死ぬほど高いアスカ
「傷つけられたプライドは、10倍にして返してやるのよ!」
第9話『瞬間、心、重ねて』でのセリフ。第7使徒イスラフェルに惨敗し、リベンジするために特訓に励むシンジとアスカ。アスカはシンジに合わせてレベルを下げることを拒むので、ミサトが「やめとく?」と聞くと、他にやる人がいないから仕方なくやるといった高飛車な態度を取ります。代わりにレイとシンジでやってみると・・・なんと息がぴったり。それを見たアスカは一瞬取り乱しますが、すぐにこのセリフを吐いてやる気を出します。
暇つぶし?それとも本気?
「ねぇ、シンジ。キスしようか」
第15話『嘘と沈黙』でのアスカのセリフ。結婚式の三次会で帰宅が遅くなることを伝えたミサト。それを聞いたシンジとアスカは食事が終わった後、暇を持て余します。アスカは唐突にシンジにキスをしようと切り出し、戸惑うシンジだが、「怖い?」と聞かれ「怖かないよ!キスくらい」と強がり、二人は長いキスをするのでした。
大人な対応をするシンジに対して
「風呂は命の洗濯よ」
第弐話『見知らぬ、天井』でのミサトのセリフ。これはことわざにある「命の洗濯」をアレンジしたもので、風呂は日常の苦労から解放されて、命が伸びるほど思う存分に楽しむものという意味で使われています。
次回予告の決まり文句!
「サービス、サービス」
次回予告の最後にミサトが言うセリフ。多数のカットと軽快なBGMで構成された予告の最後の一言なので印象に残っている人も多いのではないでしょうか?ちなみに、第拾七話『四人目の適格者』を最後にこのセリフは言わなくなっています。
自分の身に置き換えた人も多いのでは?
「奇跡を待つより捨て身の努力よ!」
第七話『人の造りしもの』でのミサトのセリフ。ジェットアローンの暴走に対し、自動停止を待つしかないという職員に対して言い放ちます。ミサトの、受け身ではなく自分から行動すべきという主張は、現実社会にも言えることだと思いました。
多くの経験を積んだ人生の先輩からの名言
「今の自分が絶対じゃないわ。後で間違いに気付き、後悔する。私はその繰り返しだった。
ぬか喜びと自己嫌悪を重ねるだけ・・・。でも、その度に前に進めた気がする」
旧劇場版『Air/まごころを、君に』でミサトが最後にシンジに残す言葉。
ミサトの言葉は20代、30代と歳を重ねるごとに心に刺さるものが多いですね。
死を悟ったミサト
「大人のキスよ。 帰ってきたら続きをしましょ。 」
帰ってくる気ないくせに・・・。涙が込み上げてくるシーンでしたね。
元とはいえ、恋人。ミサトのことを常に考えていた加地
「葛城、真実は君と共にある。迷わず進んでくれ」
第弐拾参話『涙』で、加持がミサトに残した留守電のメッセージ。ミサトの様子を見ると、何度もこの留守電を聞いているのが覗えます。
心に響く、加持リョウジの名言
「シンジ君。俺はここで水を撒くことしか出来ない。だが君には君にしか出来ない、君になら出来ることがあるはずだ。誰も君に強要はしない。自分で考え、自分で決めろ。自分が今何をすべきなのか。まぁ、後悔のないようにな」
第拾九話『男の戦い』で、最強の使徒ゼルエルの襲来により、弐号機がやられ立ち尽くすシンジ。そこに偶然居合わせた加持がシンジに送った言葉。人にはやれること、やれないことがある。自分で考え、やれることならば、後悔しない為にもやれという加持からの激励でした。
敵は使徒だけではなかった・・・?!
「所詮、人間の敵は人間だよ」
第拾壱話『静止した闇の中で』でのゲンドウのセリフ。第三新東京市が原因不明の停電になり、予備電源にも切り替わらないという非常事態が起こり、故意による事故と判断したゲンドウ。使徒より何より人間同士の争いが一番醜く、酷いのはアニメも現実も変わらないところでしょうか。ちなみに、旧劇場版『Air/まごころを、君に』の「やはり、最後の敵は同じ人間だったな」という冬月のセリフにも繋がってくる名言となっています。
渚カヲルの正体・・・最後のシ者?!
「さぁ行くよ、おいで、アダムの分身、そしてリリンのしもべ」
第弐拾四話『最後のシ者』で、セントラルドグマに向かう為、渚カヲルがエヴァ弐号機にかけた言葉。アダムの分身とは弐号機のことで、それがリリン(=人類)の支配下にあることから、しもべという表現しています。
数多くある名言を厳選して紹介まとめ
エヴァの名言は他にも数えきれない程多くあります。
シンジやアスカなど子供のセリフはストレートなものが多く、ミサトや加持などのセリフは哲学的なものが多い印象ですね。
自分の中のお気に入りのセリフを見つけてみてはいかがでしょうか?