大介ら5人は幼い頃にミロと出会い、その際にそれぞれのキャラクターに予言めいた言葉を残しています。その言葉によって人生が大きく変わったものもいます。その言葉は後の5人の人格形成に影響を与えていていると考えられますが、実はそのとき言われた言葉は5人それぞれ違う記憶を持っているようです。そのミロが残した言葉とその言葉の意図を考察してみたいと思います。
目次
【revisionsリヴィジョンズ】堂島大介のキャラメイク
主人公の堂島大介は誘拐事件の犯人から、ミロによって救出され「大変な危機が訪れる、そのとき皆を守れるのは貴方」と言葉を残しています。それは後の大介の人生と人格形成に非常に大きな影響を与えています。ミロの言葉が大介に与えた影響は他の4人と比較してとてつもなく大きなものであり、大介はその言葉を盲目的に信じ、周囲から浮いた存在になるも自説を曲げず来るべき日に備えていました。
キャラメイクの結果どうなった?
何の取り柄もない自分がヒーローになって周囲から認められたいがためにミロの言葉を盲目的に信じてきた大介は渋谷転送の際、未曽有の危機であるにも関わらずその状況を喜び、子供っぽく利己的で周囲の輪を乱しに乱しまくってなお自分勝手に行動します。その結果がもたらしたものは周囲の猛反発や甚大な被害でした。一言でいえば最悪の最悪。ミロがあんなこと言わなければ…こんなことにはならなかったのに…。
ミロ(アーヴ)の意図を考察!
ミロの残した言葉によって、大介はこの状況下では迷惑極まりない存在になります。これはミロ(アーヴ)の意図したものだったのかと言えば、絶対にそんなことはありません。そもそもそんな言葉で人一人の人生がここまで大きく変わるものとも思っていなかったはずです。現にミロ(アーヴ)は大介をストリングパペットを積極的に扱う立場として想定していませんでした。
こんな目的があったのでは?
本来の意図として考えられる可能性は『大介を渋谷転送に巻き込むこと』か『性格面の改善で、少しでも役に立つようになってほしかった』事が考えられます。
大介を渋谷転送に巻き込む説
そもそも大介は親の転勤で渋谷から離れるはずでした。しかし、ミロの予言を信じた大介は叔父の家に下宿することを決めます。これによって大介は渋谷転送に巻き込まれることになります。ただし、ミロ(アーヴ)は大介をさして重要視していませんでした。適性や性格面を考慮しても、最悪いなくてよかったのかもしれません。しかし、緊急時にパペットを使える人材はいないよりいたほうがよかったからだという予測が出来ます。
性格面の改善説
大介は適性が低く、後方支援やリザーバーとしての役割を担うはずの寺院仏でした。しかも大介は本来気弱で泣き虫で常に劣等感を抱くような人物でした。そんな大介のネガティブはまた別の意味で不和の原因になった可能性があります。精神的な弱さが多少でも改善され、ちょっとでも役に立つ存在になればよかったと考えていたのではないでしょうか。
アーヴの予測通りのなったのか?
実際には、アーヴの予測は大幅に間違っていたと言わざるを得ません。大介はミロの言葉のせいで自分勝手な行動を繰り返し暴走を重ねる厄介者になります。その一方で適性がないと思われていたストリングパペットの操縦で一定の戦果を挙げ、戦闘面ではそれなりに活躍します。
新たな可能性
しかし、本来主人公足り得る立場ではなかった大介がアーヴの予測を大きく外れ、暴走を繰り返す厄介者になってしまったことは新たな可能性が生みだし、後の展開に大きく関わってくることになります。そして、リヴィジョンズ本編終盤でミロが大介に同じ言葉を残した際にはそれが意図する意味合いも大きく変わることになります。
【revisionsリヴィジョンズ】張・剴・シュタイナーのキャラメイクを考察
張・剴・シュタイナーのキャラメイク
大介誘拐の際に凱がミロに言われた言葉は「すべてを疑え」でした。その影響があったのか、常に冷静沈着で思慮深く行動力にも優れています。そのリーダーとしての資質は渋谷漂流の実質的なリーダーとも呼べる黒岩署長にも認められています。
キャラメイクの結果どうなった?
ガイはミロの予言を覚えてはいましたが、その予言も常識的にありえないものであり忘れようとしていました。しかし、渋谷漂流後は物事を冷静沈着に見極め行動できるリーダー的資質を存分に発揮します。ただ、合理的であるせいか、短絡的に行動する大介の行動に我慢できず度々衝突します。
ミロ(アーヴ)の意図を考察!
ミロのすべてを疑えという言葉は、冷静で思慮深い性格の形成に多少なりとも影響したようです。元々、運動能力やパペットの適性にも優れていたガイは間違いなく5人の中でも衆力になれる逸材であり、リーダーとしての資質も兼ね備えていました。ミロ(アーヴ)
は5人の中心となるリーダーとしての思慮の深さの形成を期待したものだと考えられ、実際に非常に優れた適性を持っていました。
アーヴの予測通りのなったのか?
ガイは作中でもその能力を存分に発揮し、パペットの操縦においても大きな活躍を見せ、リーダーとても高い素質を持っていました、つまり、ガイのキャラメイクは概ね良好な結果を生みだしました。おそらくはミロ(アーヴ)の予測通りだったのではないでしょうか?
【revisionsリヴィジョンズ】張・露・シュタイナーのキャラメイクを考察
張・露・シュタイナーのキャラメイク
ルウはミロの予言を覚えていませんでした。つまりキャラメイクによる人生の変化や性格の変化はなかったと考えられます。これによって考えられることは『ルウには予言によるキャラメイクが必要なかった』か『そもそも予言なんかでは性格が変わらない』か『別の誰かに違うことを言われた』かのどれかが考えられます。
ミロ(アーヴ)の意図を考察!
ルウはミロに特に予言を受けていないor予言では性格が変わらないのどちらかが考えられます。前者であれば、パペットの適正に優れ協調性のある性格で特に問題を起こすこともなく特別な役割を担う訳でもなかったルウは特に予言によるキャラメイクを必要としなかった可能性があります。あるいは、実際に予言は存在したものの、他のメンバーと違って予言なんかでは彼女の人生は何も変わらず性格も変わらなかったのかもしれません。
もう2つの可能性(多分本命)
実は5人のメンバーは予言を受けた状況において、少しづつ異なるようです。これから考えられるのは5人は別々の世界線(のようなもの)からやってきた可能性か『誘拐事件の犯人』によって生み出された全てのパターンを経験したが、思い出せないだけのどちらかだと思います。最後の最後にルウは大介が過去からやってきたことを思い出します。
なんとかシュタイナーさん
リヴィジョンズ本編の世界線では自由に未来過去をに存在できるもの誕生し、その存在によって過去を変えられ事実がねじ曲がります。しかし、ルウは最後の最後のクライマックスで過去を変えられたことに気が付きます。オカリンか何か?そう言えば本名は何とかシュタイナーさんでしたっけ?
【revisionsリヴィジョンズ】浅野慶作のキャラメイクを考察
浅野慶作のキャラメイク
大介誘拐の際に慶作がミロに言われた言葉は「すべてを受け入れろ」でした。その予言は性格形成に少なからず影響したのか、どこか達観しており、周囲から浮いていた大介に対しても変わらず友人であり続けるほどの寛容さを持っています。
キャラメイクの結果どうなった?
慶作はミロの予言をはっきりと覚えていました。渋谷漂流後は何かと問題を起こす大介と他のメンバーとの緩衝材となったり、不安になったメンバーらを励ますムードメーカーとして活躍します。渋谷漂流後のメンバーが曲がりなりにもまとまっていたのは慶作の存在が大きく、彼らの人間関係において間違いなく最重要人物でした。もしも、何らかの形で慶作が離脱することがあれば残ったメンバーの関係は空中分解することになるでしょう。
ミロ(アーヴ)の意図を考察!
実はミロ(アーヴ)の未来予測においても最重要人物でした。適性が高く、対リヴィジョンズの作戦行動における最重要人物であり、当初の計画では作戦行動の中心人物になる予定でした。本来であれば堂島大介が思い描く、『皆を守るヒーロー』は慶作が担う予定だったのです。
こんな目的があったのでは?
慶作に向けられた「全てを受け入れろ」という予言は、寛容な慶作がムードメーカーとしての役割を期待されたこともあるかもしれませんが、本来の意図は『母親がリヴィジョンズに捕獲されて殺害されるけど、暴走して余計な事すんなよ』という意図があったのではないかと思います。しかし、実際には母親を救うため命令違反を犯したり、目の前で母親を殺され暴走します。さすがの慶作も『全てを受け入れるなんて無理』だったようです。
アーヴの予測通りのなったのか?
慶作は基本的に冷静に状況を分析し、問題行動を起こすことも殆どありませんでした。どちらかと言えば縁の下の力持ちのキャラクターでした。しかし、これはミロ(アーヴ)の意図した結果ではありません。そもそも、慶作は5人の中で最も適性が高く、パイロットの中でも中心を担うような人物のはずでした。しかし、その中心の役割を担ったのは適性の低い大介でした。おそらく慶作が中心になれば大介よりもよっぽど戦果を挙げられたと考えられます。
どうしてそうならなかったのか?
それは大介のキャラメイクが意図したものにならなかったからだとと考えることができます。大介があんな性格になったことで慶作はそれを仲裁するような立場になり、性格も親友ポジ向きの性格になったのでは?と思います。慶作は本来、親の死に激高する熱い一面を秘めており、大介が元の気弱で泣き虫な性格であれば慶作も主人公向きの性格になり、ミロ(アーヴ)の意図した結果になったのではと思います。
【revisionsリヴィジョンズ】手真輪愛鈴のキャラメイクを考察
手真輪愛鈴のキャラメイク
大介誘拐の際に愛鈴がミロに言われた言葉は「最後は自分で決めろ」でした。その言葉は優柔不断な性格を指摘するような予言であり、愛鈴はその予言をコンプレックスに感じていました。愛鈴は優しく周囲を癒すマスコットのような存在ですが、優柔不断な一面は相変わらずで気弱な性格です。
キャラメイクの結果どうなった?
渋谷転送後においても気弱な性格は健在で、ストリングパペットに乗ることも怖がっていました。物語中盤である事実が判明した際にはパペットに乗りリヴィジョンズの怪物を倒すことにも躊躇います。しかし、いざという時には行動できる芯の強さを持ち、主に後方支援で活躍します。
ミロ(アーヴ)の意図を考察!
ミロ(アーヴ)はやはり愛鈴の優柔不断な一面がマイナスになるものと考えたのでしょう。愛鈴はパペットの適性は低いように見えましたが、それ以外の形で活躍を見せました。決して何の役にも立たない人物ではなく、彼女なりの役割は想定されていたと思います。
こんな目的があったのでは?
愛鈴はリヴィジョンズや襲ってきた怪物の正体が人間であることが分かるとパペットへの搭乗を拒否し、精神面で不安定になることがありました。「最後は自分で決めろ」というメッセージには「リヴィジョンズの正体は人間だけど、戦うかどうかは自分で決めろ」という意図があったのかもしれません。
アーヴの予測通りのなったのか?
愛鈴は予言をコンプレックスに感じ、優柔不断で気弱な性格は改善されませんでした。そう言う意味では予言によるキャラメイクは効果がなかったと考えることも出来ますが、いざというときに行動できたり、最終的には自分のやれること探し、必死になっていたこともあり、予言の効果はあったのかもしれません。
【revisionsリヴィジョンズ】ミロのキャラメイクまとめ
今回はアーヴのバランサーミロのキャラメイクについて考察してみました。第1話でミロがそれぞれのキャラクターに与えた予言は重要な伏線ですが、実はそれがどのように影響し、どんな意図を持っていたのかはほぼ明言されません。今後何らかの形で明かされるかもしれませんが、こんな考え方もできるという一例を挙げてみました。これ以外にも考えられることは人それぞれあると思うので考察してみてはいかがでしょうか?