『薔薇王の葬列』は「月刊プリンセス」で連載されているファンタジー漫画で、ウィリアム・シェイクスピアの史劇を原案とした作品です。2つの名家の王位を巡る戦いを描く物語で、2022年の1月にはアニメが放送されることで注目されています。今回は、主人公とその一族や関係者を含む、主要な登場人物を紹介していきたいと思います!
はじめに:どんな物語?
舞台は中世のイングランドです。王位のため、ヨーク家とランカスター家は争奪戦を繰り返していました。ヨーク家の三男として生まれたリチャードは、両性具有であることが原因で、母からは「悪魔の子」と呼ばれました。一方で父・ヨーク公からは愛情を受けて育ちます。父に王位に就いて欲しいリチャードですが、彼の願いはイングランドに戦乱を巻き起こすことになります。さらに、リチャードは自身が両性具有であることを秘密にしており、秘密を抱えながらリチャード自身も戦いに巻き込まれることになります。この記事では、主人公リチャードの出身であるヨーク家のキャラクターと、ヨーク家と関わりのあるキャラクターを紹介していきたいと思います!
リチャード
物語の主人公です。ヨーク家の三男として生まれました。男性女性両方の性質を持つ両性具有として生まれました。比較的男性に近い見た目ですが、女装をすれば女性にしか見えないため、女装を活かして危機を乗り越えたりすることもあります。両性具有という性質から、母親であるセシリーからは「悪魔の子」呼ばわりされてしまいます。両性具有であることは秘密にしており、兄弟にも知られていません。心を固くを閉ざしており、ジャンヌダルクの幻影を見てしまう程ですが、父のヨーク公は愛情を注いでくれました。自分のことを大事にしてくれる父が王位に就くことを、誰よりも強く願っています。オッドアイの持ち主ですが、髪で隠しています。
エドワード
ヨーク家の長男で、リチャードの長兄にあたる人物です。明るく朗らかな性格です。類まれなる美貌の持ち主で、周囲を魅了しています。女性が好きで、女性に目がありません。その一方で、ランカスター家との戦いにおいてヨーク家の長男としての自覚に目覚める等、長男としての役割を果たそうと奮闘する場面もあります。
ジョージ
ヨーク家の次男で、リチャードの次兄にあたる人物です。母のセシリーがリチャードを冷たく扱う一方で、兄としてリチャードに対して優しく接しています。しかし、用心深さが足りないなど思慮が浅いと思われる言動があります。ヨーク家とランカスター家の戦いにおいて、ジョージ自身も予想していなかった運命を歩むことになります。
ヨーク公リチャード
エドワード、ジョージ、リチャードの三兄弟の父で、優しく威厳のある人物です。リチャードにとっては、母とは違い愛情を持って接してくれた人物なので「闇を照らす光」のような存在です。ランカスター家によって王座を奪われ、奪還すべくウォリック伯爵と共に戦うことを決意します。
ウォリック伯
ヨーク公リチャードの参謀とも言える存在で、ランカスター家との戦いを支える重要な役割を担っています。その後、長男のエドワードを王にすべく奔走し、キングメイカー(最高権力者の選出や退陣に大きな影響力を持つ人物のこと)としてヨーク家とランカスター家の戦いに深く関わっていきます。アンとイザベルという二人の娘がいます。
ケイツビー
リチャードが生まれた頃からヨーク家に仕える世話係で、リチャードのことを陰で見守りながら働いています。リチャードは、自分の兄弟にすら男女両方の性質を持った身体であることを知られていません。しかし、ケイツビーはリチャードの身体の秘密を知っている数少ない人物の一人です。
セシリー
ヨーク公リチャードの妻で、エドワード、ジョージ、リチャードの三兄弟の母です。末っ子のリチャードに対しては「悪魔の子」と呼び、忌み嫌っています。嫌悪感を示されていることに対してリチャードは精神的に病み、心を閉ざして壁を作るようになってしまいます。
『薔薇王の葬列』主要な登場人物紹介まとめ
『薔薇王の葬列』の主人公と、ヨーク家の人物、そしてヨーク家に関わりのある人物を紹介しました。王位を巡る戦いの渦中に主人公が巻き込まれて翻弄されていくストーリーは、ドラマチックでとも魅力的です。歴史をテーマにした演劇がベースになっているだけあって、壮大です。アニメが今から楽しみですね!それでは今回はここまでです。読んで頂きありがとうございました。