見た目ヤンキーな男だらけ+名家のお嬢様…そんなメンバーで『箏』を弾く!その上目指すは全国1位!『この音とまれ!』は前代未聞の『箏曲部』の青春ストーリーです。2019年4月から1期が放送され、すでに10月から2期の放送がスタートすることも決定しています。この記事では作中に出てくるアニメのために作られたオリジナル箏曲を紹介していきます。
「セピアの風に」
この曲はアニメ第2話で、愛が初めて”さとわの音”を聴いたときの曲です。愛が部室に入ろうとしたときに、たまたまさとわがこの曲を弾いていたので立ち聞きしますが、愛は”さとわの音”のすごさに腰を抜かしていました。
音がサラサラと流れていくようなメロディがまさに「風」をイメージさせます。こちらはお箏教室の先生でもある作者のアミュー先生のお母さまが作曲しました。ちなみにあとから作った曲のため、作中にはタイトルは出てきません。
「龍星群(りゅうせいぐん)」
物語序盤で「全校生徒を納得させる演奏ができなければ箏曲部は廃部」という条件のなか、全校朝礼で弾くことになった曲です。強弱がハッキリしていて、”強”の部分では鳥肌が立つほど音が重く響きます。また”弱”のところは、楽器屋のおばあちゃんも言っていたように「孤独な龍の鳴き声」のように寂しそうに音が響きます。聴きごたえのある曲なので、主人公の久遠愛たちが弾いていると思うと、思わず涙が出てきます。響き渡る箏の音に驚き、感動した全校生徒のキモチもわかります。こちらはアミュー先生のお姉さま・橋本みぎわ先生が作曲した曲です。
「久遠(くおん)」
作中では関東邦楽祭の候補曲の1つとして用意され、久遠愛が自分の名前と同じなので「俺のための曲だ!」といって決定しました。関東邦楽祭では久遠愛が手にケガをして、それを部員たちに隠して出場。曲の途中で久遠愛のケガがキッカケで、音が乱れていきますが、水原光太がニガテなところを決めたことで立て直します。そこから時瀬高校の演奏は『心を激しく揺さぶる音』になり、会場に響き渡っていきます。この演奏がキッカケで、顧問の滝浪も本格的に指導することを決意します。
流れるようなメロディが強弱をつけて吹き荒れていくような曲です。こちらはアミュー先生のお母さまが作曲されました!
「天泣(てんきゅう)」
この曲はさとわがコンクールで弾いて失格になった曲です。母親に「もっと自分を見てほしい」というキモチを伝えようと弾いたオリジナル曲ですが、母親には伝わらず「あなたの箏はまるで凶器だわ」とまで言わせました。これがキッカケとなり、さとわは母親と向き合うことをやめ、鳳月会も破門になりました。
『天弓』だと『虹』という意味!
『天泣』はこのときさとわが弾いた曲を『陰』として、『陽』バージョンに滝浪が編曲したオリジナル曲です。最初は『天弓』で虹という意味にしようとしていましたが、滝浪の提案で『天泣』という漢字になりました。たしかに曲の最初はふり出した雨を思わせるような静かなトーンからで、最後に向かって美しくはかなげに盛り上がっていきます。雨上がりの虹と、涙の向こう側をかけているような曲です。
また『天泣』は、アミュー先生の姉・橋本みぎわ先生が作曲したものです。
オリジナル箏曲まとめ!「この音とまれ!~時瀬高等学校箏曲部~」
この記事で紹介したオリジナル箏曲は、CDアルバム『この音とまれ!~時瀬高等学校箏曲部~』にすべて収録されています。このCDは、2017年3月8日にキングレコードから発売され、オリコンランキングで14位も獲得する純邦楽としては異例の売上を記録しました!
インストゥルメンタルとしてもヒット作となり、『日本ゴールドディスク大賞』の純邦楽・アルバム・オブ・ザ・イヤーも受賞するほど!現在もAmazonなどでも購入可能ですので、気になる方はぜひ聴いてみてください。