『薔薇王の葬列』は、中世のイングランドを舞台に、ヨーク家とランカスター家の王位を巡る争奪戦である「薔薇戦争」を描いた作品です。ウィリアムシェイクスピアの史劇がモチーフになっていることでも有名です。アニメ化もされますが、アニメ化にあたって、担当声優は誰なんだろうと気になる方も多いと思います。今回はメインキャラクターたちの担当声優を、声優のプロフィールや他の出演作品なども併せて紹介したいと思います!
目次
リチャード役:斉賀 みつき
リチャード役を担当するのは、斉賀みつき氏です。埼玉県出身の女性声優で、賢プロダクションに所属しています。少年や青年役を演じることが多く、男性役を演じる女性声優たちの中でも、特に男性に近い声色を出すことが可能な低音ボイスを持つ声優です。ゲームへの出演も多く、特に著名なのが『英雄伝説・空の軌跡』シリーズのヨシュアです。約10年続いた人気シリーズで、初期の作品では声の出演はバトルシーンでのセリフのみでした。しかし後にPS Vitaに移植された際には、全編フルボイスで聴くことが可能になりました。ラジオで斉賀氏の声を聞いた時に、男性だと勘違いしてしまうリスナーもいるようで、共演した声優たちの間で話題になっているようです。女性役を演じることもあり、演技の幅を広げています。
リチャードってどんなキャラ?
主人公で、ヨーク家の三男として生まれます。生まれつき男性と女性両方の性質を持っている「両性具有」でした。母のセシリーはリチャードを「悪魔の子」と呼んで蔑み、リチャードは心を病んでいきました。一方で自身に愛情を注いでくれた父ヨーク公のことは尊敬しており、父に王位に就いて欲しいと願っています。両方の性を持っていることから「男」と「女」の魅力をどちらも有しており、周りの多くの人間を魅了しています。基本的には画像のような男性の恰好をしていますが、女装をすれば女性にしか見えず、女装を活かして危機を乗り越えたこともあります。
ヘンリー六世役:緑川 光
ヘンリー六世役を担当するのは、緑川光氏です。埼玉県出身で、青二プロダクションに所属しています。20年以上前から多くの作品に登場している人気声優で、美形の青年役などを担当することが多いです。アニメ以外にもゲームのキャラクターに声を当てることも多く、代表作としては『ファイアーエムブレム』シリーズのマルスや『戦国無双』シリーズの明智光秀などがあります。緑川氏に憧れている声優も多く、島崎信長氏と古川慎氏は、緑川氏に影響を受けて声優を目指したことを公言しています。
ヘンリー六世ってどんなキャラ?
ヨーク家と敵対するランカスター家の王子です。ヨーク公に頼まれて王位を譲ってしまったため、息子のエドワード王太子に王位を継承させることができませんでした。妻のマーガレット王妃は夫に対して絶望し、不甲斐ないと思っています。夫婦間は冷え切っており、マーガレットとの仲は良くありません。ヨーク家の人間と知らない段階でリチャードと出会い、リチャードのことを女性だと思って意識するようになり、惚れ込んでいきます。リチャードが父のヨーク公と抱擁しているのを見て、嫉妬から怒りを募らせることもあります。
ヨーク公リチャード役:速水 奨
ヨーク公リチャード役を担当するのは、速水奨氏です。デビューしてから40年以上経つベテラン声優の一人で、多くの作品に出演しています。低音で魅惑的な声が特徴で、声優の間では「華があり、艶があり、秘密がある」と評されています。速水氏が出演している数多くの作品の中で、『戦国BASARA』シリーズの明智光秀役が浮かぶ人も多いと思います。光秀の狂気的なキャラクターはプレイヤーの印象に残り、誰が声優をやっているんだろうと気になった人もいるのではないでしょうか。
ヨーク公リチャードってどんなキャラ?
主人公リチャードと、エドワード、ジョージの父親です。威厳がありますが優しい人物で、母から蔑まれていたリチャードに対しても愛情を注いで接しました。王位を巡り、ランカスター家との激しい争奪戦を繰り広げましたが、結果的にはランカスター家に敗れ、処刑されてしまいます。
エドワード役:鳥海 浩輔
エドワード役を担当するのは、鳥海浩輔氏です。神奈川県出身で、アーツビジョンに所属しています。20年以上第一線で活躍している声優で、『NARUTO』では犬塚キバ役、『薄桜鬼』では斎藤一役、伝説的なサッカー漫画『キャプテン翼』では主人公の盟友である岬太郎を演じていたこともある等、著名な作品に数多く出演しています。『テニスの王子様』ではお調子者ですがどこか憎めないキャラクターである、千石清純を演じていました。
エドワードってどんなキャラ?
ヨーク家の長男で、ジョージとリチャードの兄です。朗らかな性格ですが、女性好きで女性に目が無いという一面もあります。ランカスター家との戦いを通じて長男としての自覚に目覚めるようになり、キングメイカーであるウォリック伯との絆を深めていきます。フランスの姫君との婚約が決まっていましたが、エリザベスという女性に魅了されて恋に落ち、彼女と密かに結婚してしまいます。しかし、エリザベスの目的は結婚では無く、亡くなった自身の夫の復讐のためでした。
ジョージ役:内匠 靖明
ジョージ役を担当するのは、内匠靖明氏です。愛知県出身で、東京俳優生活協同組合に所属しています。2000年代後半から様々な作品に出演しています。愛知県出身ということもあり、名古屋のボイスサンプルを披露したり、名古屋弁を喋るキャラクターを担当することがあります。2014年に放送されたアニメ『人生』では主人公の赤松勇樹を演じました。俳優として活動することもあり、織田裕二さんとタイヤのCMで共演したこともあります。
ジョージってどんなキャラ?
リチャードの兄で、エドワードの弟です。思慮が浅いと思われる言動もありがますが、明るい性格で、母から差別的な目を向けられているリチャードに対しても優しく接しています。薔薇戦争においては、ジョージ自身も戦いに巻き込まれ、思わぬ運命を歩むことになります。
セシリー役:久川 綾
セシリー役を担当するのは、久川綾氏です。大阪府出身で、青二プロダクションに所属しています。『美少女戦士セーラームーン』や『ハートキャッチプリキュア!』など著名な作品に数多く出演している女性声優で、清楚なキャラや大人な女性など幅広く演じています。大阪府出身であることを活かして、『カードキャプターさくら』のケルベロス(仮の姿)や『AIR』の神尾晴子を演じた際に、バリバリの関西弁を披露しています。ちなみに「大きなお友達」という表現を広めた人物であると言われていますが、久川氏本人はよく覚えていないようです。
セシリーってどんなキャラ?
リチャードの母で、ヨーク公リチャードの妻です。リチャードが男女両方の性質を持った両性具有として生まれてきたことを忌み嫌い、リチャードを「悪魔の子」と呼んで軽蔑するようになります。セシリーの言動は、リチャードの心を深く傷つけることになります。
エリザベス役:伊藤 静
エリザベス役を担当するのは、伊藤静氏です。東京都出身で、賢プロダクションに所属しています。『ハヤテのごとく!』『咲-Saki-』『べるぜバブ』など様々な作品に出演していますが、生徒会長や委員長、部長など肩書を持つキャラクターを演じることも多いです。また『スーパーロボット大戦』シリーズに出演することを熱望しており、2009年には『スーパーロボット大戦NEO』でオリジナルキャラクターの声を担当しました。
エリザベスってどんなキャラ?
ヨーク家の長男エドワードに近づいて、寵愛を得ようとする女性です。エドワード自身もエリザベスに惹かれており、既に他の姫君との結婚が決まっていたにも関わらず、エリザベスと結婚します。しかし、彼女の目的は結婚して普通に家庭を築くことでは無く、戦争で亡くなった夫の復讐でした。
メインキャラクターの担当声優の紹介まとめ
主要なキャラクターの担当声優を紹介しました。声優のことを知れば、同一声優の他のキャラクターと声を比較するなど様々な楽しみ方が出来るといます。興味がある方は是非他の作品もチェックしてみてください!それでは今回はここまでです。読んで頂きありがとうございました。