「おジャ魔女どれみ」はある魔女との出会いにより、魔女見習いとなった小学生のどれみと、同じく魔女見習いとなった仲間たちとの、成長物語です。可愛らしいキャラクターたちのドタバタな日常が、子どもたちに大人気でしたが、子ども向けのアニメにしては、割とシビアな一面も…?そんな、おジャ魔女どれみの世界を通して、魔女として生きることのリスクをまとめてみました!
魔女だとバレると魔女ガエルになる
ある意味、最大のリスクと言えるかもしれません。魔法を使っている姿を人間に見られてしまうと、魔女はカエルへと姿を変えられてしまいます。カエルとはいえ普通のカエルとは違い、魔女ガエルのため、言葉を喋ったり人と同じ物を食べたりすることはできるようです。また例え魔女ガエルになったとしても、自身の正体を暴いた人間を立派な魔女に育て上げることで、元の姿に戻ることもできます。しかし人間に、魔女見習いとなることを拒否されることも…。二度と元の姿に戻ることのできない、見放された魔女ガエルたちが身を寄せ合って生活する、魔女ガエルの村の存在は、衝撃的でした。
禁断の魔法を使うと…
魔法の中には、使うと身に危険が及ぶ禁断の魔法もあります。それは、人の考えや、気持ちを変える魔法です。そうとは知りながらも、どれみのクラスメイトであるおんぷは、面倒ごとや思い通りにいかないことがあると、すぐに禁断の魔法に頼って、解決をしていきました。しかし自由気ままな生活はそう長くは続かず、おんぷは徐々に体調を崩していきます。そしてついには、魔法により完全に体を蝕まれてしまうのです。どれみたちの協力の甲斐もあり、なんとかおんぷは助かりますが、しばらくの間目を閉じたままピクリとも動かなくなったおんぷ、そして目を覚まさない我が娘を見て涙するおんぷの母親の姿は、恐怖でした。
突然子持ちになる
魔女界に咲く魔法の花「ウィッチークイーンローズ」から生まれる赤ん坊を、一番はじめに見つけた魔女には、なんと一年間親になることを命じられます。もちろん全く子育ての経験がない小学生のどれみたちも例外ではなく、強制的に赤ん坊の「ハナ」の育児を任されます。魔女とはいえ人間の赤ん坊と変わりはなく、夜泣きもあれば食べ物の好き嫌いもあります。むしろ魔法が使える分、ワガママやイタズラに付き合うのも命がけです。それでも本当の親のように、懸命に愛情を注いでハナを育てたどれみは、より一層仲間たちとの絆を深めていました。
人間との恋は悲劇に
元々人間だったどれみたちとは違い、生まれながらの魔女に限った問題ですが、魔女にとって人間との恋愛は悲劇的です。なぜなら、人間と魔女とは、圧倒的に寿命や流れる時間の感じ方が違うからです。先々代の女王である、マジョトゥルビヨンは人間と結婚をして辛い思いをした魔女であり、悲劇を引き起こさないため、人間と魔女の世界を断絶しようとしました。そんなマジョトゥルビヨンが過去を回想するシーンでは、人間である夫を早くに亡くしてしまう悲しみだけでなく、夫との間に生まれた最愛の息子さえも、自分よりも早くに老いて死んでしまうという、胸が詰まるような悲しい経験をしていたことがわかりました。
まとめ
魔法があれば無敵だ!と考えがちですが、魔女になれば様々な制限やリスクもあるのだとわかりました。それでも懸命に一人前の魔女を目指すどれみたちの姿には、子どもたちだけでなく、老若男女全ての人たちを勇気づけてくれます。