ハンターハンターは週刊少年ジャンプで連載している冨樫義博のハンターをテーマとした漫画です。2018年の2月の時点では暗黒大陸編に突入しており、暗黒大陸につくまでに次のカキン王国の王子を決めるための継承戦という名のサバイバルが描かれています。王位継承戦では今までのハンターハンター以上の深い駆け引きや心理戦、さらには念能力による暗殺などいろいろな思惑があり、奥深いストーリーとなっています。今回はそんなハンターハンターで王位継承戦に参加している王子達のそれぞれの性格や特徴。さらには王子達の守護霊獣について紹介していきます。
王位継承戦とは
王位継承戦は暗黒大陸に向けて出発すると意志表明したカキン王国の現国王であるナスビ=ホイコーロによって決められた戦いです。ナスビ=ホイコーロを父に持つ母がそれぞれ違う王子14人による子供たちによる殺し合いであり、生き残った最後の1人のみがカキンの王になります。
王位継承戦のルール
王位継承戦は暗黒大陸に向かうまでのブラック・ホエール号の中で行われますが、しっかりとしたルールも存在します。
– 1.後継者の資格は14人の王子だけに与えられる
– 2.暗黒大陸に向かうための出港セレモニーに参加せねば王位継承戦に不参加とみなされる。
– 3.出港セレモニー前に死亡者が出れば中止。
– 4.開始したら最後の1人になるまで継承戦は終わらない。
– 5.王族を殺害した者は家族全員死罪となり王族同士でも有罪となる。
壺中卵(こちゅうらん)の儀とは
王位継承戦に参加する14人の王子達はカキン王家に代々伝わる儀式の壺中卵の儀を行います。壺中卵の儀はカキン初代国王が蟲毒より発想を得て具現化した壺であり、王位を継承する資格がある者の証である本人の血を壺に入れた後、王即位への思いを念じて壺の口に入れるだけです。壺中卵の儀をやることで、それぞれの王子達に守護霊獣と呼ばれる念獣が付きます。
守護霊獣とは
王位継承戦に参加する王族の者は壺中卵の儀をやることで守護霊獣を身につけます。この守護霊獣は寄生型の念であり、本人の性格や考え方に影響を受けた形態や能力になります。しかし、守護霊獣の姿は本人には見ることができず、念能力者にしか見えません。霊獣の性質として、霊獣同士は殺しあいません。また、守護霊獣の憑いた人間を直接攻撃できないようにもなっています。
王位継承戦に参加している王子達
王位継承戦に参加する王子は全部で14人います。中には老人から女性、赤ん坊まで年齢や性別も様々です。カキン王国では女性であっても王子として呼ばれます。さらに王子達の中には同じ母を持つ兄弟や双子も数人います。第1王子から位が高く、下位のものほど権限がありません。
第1王子 ベンジャミン
第1王子のベンジャミンは逆立った髪の毛と体格の良い体が特徴の男性です。非常にプライドが高く、絶対的な自信があり、自分を差し置いて王子になろうとする者は極刑に値すると断言しています。ウンマを母としており、第四王子であるツェリードニヒを弟に持ちます。ベンジャミンは軍事最高副顧問としての地位もあることから、軍を指揮する事も許されています。
ベンジャミンの能力
ベンジャミンは念能力の使い手でもあり、「星を継ぐ者(ベンジャミンバトン)」という能力を持っています。この能力は自分の私設兵の能力を死んだときにそのまま受け継ぐことが可能で、3つまで能力を持てます。
### ベンジャミンの守護霊獣
ベンジャミンの守護霊獣はエイリアンのような姿をした口の大きな怪物です。見るからに強そうで、凶悪そうな見た目であることからも能力もかなり強いと思われますが、今のところ判明していません。
第2王子 カミーラ
第2王子のカミーラは女性王子です。髪が長くて細くスラリとした姿が特徴であり、願っただけで実現しないことが理不尽だと思うほどの高慢な性格をしています。ベンジャミンにも負けないプライドの高さが特徴です。さらにすぐにベンジャミンを殺しに向かうなど短絡的な部分もあります。カミーラの母親はドゥアズルであり、兄弟には第5王子のツべッパ、第7王子のルズールス、第9王子のハルケンブルグがいます。
カミーラの能力
カミーラも念能力者であり、百万回生きた猫(ネコノナマエ)という念能力を使います。死んだ後に発動する念能力であり、死ぬことで大きな黒猫が出現して相手を殺した後に尻尾から液体を出してカミーラを復活させます。
カミーラの守護霊獣
カミーラの守護霊獣は全体はハッキリしていませんが、植物のような生き物に乳房なのかなにかの実なのかが無数についています。能力は判明していませんが、パワーよりも毒や能力で殺しそうな見た目をしています。
第3王子 チョウライ
第3王子のチョウライは坊主頭のおじさんの王子です。念については全くもって知らなかったことから、クラピカと接触することで学ぼうとしています。性格は比較的温厚であり、賢く冷静です。母はトウチョウレイという人物です。
チョウライの守護霊獣
チョウライの守護霊獣は大きな盾のようなものです。口からコインを吐き出すということは2018年2月現在でわかっていますが詳しい能力は判明していません。
第4王子 ツェリードニヒ
第4王子のツェリードニヒは長髪の30代くらいの男性です。残虐かつ非道な性格であり、女性を数人虐殺しています。さらに人体収集家でもあることから、クルタ族の緋の目をいくつも持っています。母はウンマであり、兄に第1王子 のベンジャミンがいます。
ツェリードニヒの念能力
ツェリードニヒは念能力について知りませんでしたが、王位継承戦にて念を習得し始めものすごい速さで身に着けています。念能力の天才であり、覚えてはいけない存在と言われてもいます。今のところは念の基礎しか身に着けていません。
ツェリードニヒの守護霊獣
ツェリードニヒの守護霊獣は馬のような体と顔は凶悪な人間の顔をしています。口が大きく開いて威嚇するなど凶暴さも見せていることから非常に恐ろしい能力を持っていると思われます。
第5王子 ツベッバ
第5王子のツベッバはおかっぱあたまの男性です。母はドゥアズルであり、兄弟には第2王子 カミーラ、第7王子 ルズールス、第9王子 ハルケンブルグがいます。ツベッバは知的で論理的であり、クラピカにも友好的ですが、オネエのようなキャラクターでもあります。
ツベッバの守護霊獣
ツベッバの守護霊獣は軽自動車くらいの大きさのカエルに車輪がついた生物です。能力はまだ判明していません。
第6王子 タイソン
第6王子のタイソンは40代くらいの小柄な女性です。プライドが高く男性好きであり、若い男性の護衛を多くつけています。タイソン教団という教団を設立していて愛を大切にしています。カットローノという母を持ちます。
タイソンの守護霊獣
タイソンの守護霊獣はイモリのような姿をした小さい何匹もいる生物です。護衛しているハンターなどについています。能力は判明していません。
第7王子 ルズールス
第7王子のルズールスはひげの濃い、アフロを二つに結んだのが特徴の男性であり、ドラックの常習者です。母はドゥアズルであり、兄弟には第2王子のカミーラ、第5王子のツべッパ、第9王子のハルケンブルグがいます。性格などはほとんど描かれていないのでわかっていません。
ルズールスの守護霊獣
ルズールスの守護霊獣は大きなムカデの様な虫の姿をしています。能力などは判明していません。
第8王子 サレサレ
第8王子のサレサレは太った中年の男性です。女性好きであり、王位継承戦に興味を持たずベッドで女性といちゃついています。母はスィンコスィンコであり、心配されています。
サレサレの守護霊獣
サレサレの守護霊獣はガスを無数の口から出す球体の生物です。ガスを一定量吸うことでサレサレに忠誠を誓うようになったり、好意を持つようになります。
第9王子 ハルケンブルグ
ハルケンブルグは鼻が大きな30代くらいの男性です。学力に優れており、人格者でもあります。しかし、あまり王位継承戦に対して関心がないようでハルケンブルグは王子としてツェリードニヒを認めています。そして、作中では王位継承戦から離脱することを父のナスビに伝えています。
ハルケンブルグの守護霊獣
ハルケンブルグの守護霊獣は一つ目の角の生えた猛獣のような生物です。パワーが強そうですが、今のところ能力などは判明していません。
第10王子 カチョウ
第10王子のカチョウは女性であり、フウゲツが双子の妹にあたります。母はセイコであり、念能力者でもあります。気が強いふるまいを見せていますが、何かを隠しているとセンリツに見破られています。
カチョウの守護霊獣
カチョウの守護霊獣は未だ姿も判明していません。
第11王子 フウゲツ
フウゲツは黒髪のおかっぱ頭が特徴の女性であり、カチョウの双子の妹です。性格は大人しいです。
フウゲツの守護霊獣
フウゲツの守護霊獣の姿は確認できていませんが、フウゲツの護衛の者に全員羽のようなマークが手に着いていたことが能力と関係あると思われます。
第12王子 モモゼ
第12王子のモモゼは巻いた髪が特徴の物静かな女性でよく編み物をしています。
作中ではすでに殺されています。母はセヴァンチであり、弟に幼い第13王子のマラヤームがいます。
モモゼの守護霊獣
モモゼの守護霊獣は2メートル近い大きさのネズミのような生物です。護衛のハンターなどに暇かどうか話かかけていますが、どういう能力かは判明していません。
第13王子 マラヤーム
第13王子のマラヤームは小学生くらいの髪の短いふっくらした男の子です。
母のセヴァンチに溺愛されています。姉のモモゼが死亡したことで現在は少なからず怯えています。
マラヤームの守護霊獣
マラヤームの守護霊獣はドラゴンのような凶暴なものであり、マラヤームの精神状態によって大きさが変動しています。能力は今のところわかっていません。
第14王子 ワブル
第14王子のワブルは生まれたての赤ん坊です。オイトを母に持ち、クラピカに護衛されています。
ワブルの守護霊獣
ワブルの守護霊獣は未だ姿も判明していません。
まとめ
今回はハンターハンターでの王位継承戦に参加している全ての王子について紹介しました。
まだ始まったばかりであることと、休載が多いことから完結するまでにはかなりの時間がかかることと思いますが、今までのシリーズ以上に壮絶な戦いになることは間違いないと思われるので注目です。