異世界転生系の作品が数多く世に出るようになった昨今ですが、OLが異世界に転生してしまうという作品は本作『聖女の魔力は万能です』のほかにないのではないでしょうか?タイトルの目新しさだけでなく、女性が主人公になることで異世界の料理や恋愛文化などに焦点があたるようになり、これまでにない異世界ラノベとなりました。そのため本作は男性だけでなく、女性も楽しめる作品となっています。今回はそんな幅広い読者層に愛されている本作の大まかな流れをまとめて、ネタバレしていきたいと思います。
OLがまさかの異世界転生!?
上記した通り、本作の最大の特徴は異世界転生したのがニートでも社畜でもなくOLであるという点です。これまでの転生系の作品は主人公が男性である場合がほとんどでしたが、今作では主人公は女性であり、この女性であるという点が本作を他の作品とは一味違った作品に仕立てている要素であると言えるでしょう。
二人の転生者
異世界に転生してきたのは主人公セイだけではありません。OLのセイの他に、ゆるふわという感じの女子(セイ曰く)であるアイラという人物も異世界転生させられています。セイとアイラは転生先の聖女召喚の儀式で召喚された聖女たちだったのです。
王宮での生活とその後
聖女として格別の待遇を受けるセイですが、もう一人の聖女であるアイラは召喚した国の王子の元で更なる高待遇を受けることとなります。その落差に腹を立てたセイは国から一時は脱出することを考える程になってしまいます。
研究所に所属する
その後、セイは王宮から研究所に所属することとなります。女性というと王宮での生活に憧れを持つというのが定番なようですが、本作の主人公のセイに関してはどうやらそうではないようです。ストーリーを通してセイは研究所のような自分の趣味に没頭できるような場所に居続けることとなります。
ポーションを作る能力が開花
研究所での活動を通して次第にセイはポーションを作成する能力が開花していきます。セイの圧倒的なスキルを前にストーリーが進むにつれて聖女の噂が広がってしまい、次第にセイが多くの事件へと巻き込まれていくことの元凶となっていきます。
数々の仲間たち
ポーション作成の能力に加えて、回復魔法の能力も急激に高まったセイは数々の地方や戦場へと赴くこととなります。そのような活動を通してセイは多くの仲間たちと接し、知見を深めていくこととなるのです。
騎士団との交流
そのような数多くの人物との交流の中でも特に騎士団との交流はセイに多くの影響を与えました。セイと一緒に活動することの多い騎士団のメンバーはセイの回復魔法で命を救われたメンバーも多くおり、いわゆる逆ハーレムのような状態となっています。
アルベルト・ホークとの交流
騎士団の中でも、重症の傷を負っていたところをセイに救われた騎士団団長のアルベルト・ホークとセイは親密な関係を築くこととなります。騎士団長ホークとの交流は本作のエピソードの中でも特に注目のエピソードと言えるので、ぜひ注目してみてください。
最強ステータスの持ち主だった
そのような活動や交流を通してセイの能力は次第に覚醒していきます。日本から聖女として召喚されたということもあり、セイの能力は異世界での平均的な能力値を遥かに上回っていたようです。異世界転生系の作品ではよくあるパターンなのですが、セイのように補助回復の能力に特化している主人公は少ないのではないでしょうか?
ほのぼのとストーリーは進行
そのような「異世界系あるある」を踏襲しながらも他の異世界転生系作品とは異なり、非常にほのぼのとしたストーリー展開となっています。このような読んでいてストレスのない展開というのも本作の一つの特徴と言えるでしょう。
お菓子作りや料理にも焦点があたる
本作では異世界での食文化やセイが元々住んでいた日本との食文化の共通点など、数多くの料理にも焦点があたっています。このような着眼点も主人公が女性の異世界転生作品ならではの面白さであると言えるでしょう。
異国との交流
上記で説明したように、本作にはセイが召喚された国の外にも多くの国が存在しており、それらの国の中にはセイが住んでいた世界と共通している文化や異なる部分などが登場し、それらをセイ自身が考察するというのも一つの作品としての流れとなっています。
聖女として浸透し始める
そのような活動を通して、回復魔法やポーション作成技術のみだけでなく、化粧品や食品などの生産の面でも注目を集めるようになります。このような戦闘のみの描写を描かないというのも本作の一つの特徴である言えるでしょう。
討伐にも参加する
もちろん本作ではセイが討伐に参加することになるため、討伐シーンも描かれています。基本的にはセイの周りにいる騎士団のメンバーの戦闘描写が描かれていますが、いざというときのセイの活躍も細かく描かれており、戦闘シーンが好きな人でも十分楽しめるようになっています。
もう一人の聖女との交流
初期に登場したっきり忘れられていたアイラですが、しばらくしてからようやく登場するようになります。セイとは対照的に王子からの保護を手厚く受けているアイラですが、セイとは同郷ということもあり仲良く交流をしています。
研究の成果と世界の発展
本作の一つの目玉として、セイが自らの持っている知識や故郷の知恵を頼りにして、異世界に存在している問題を解決するというものがあります。
日本食文化と異世界
特に本作では異世界の料理があまり発達をしていないということもあり、セイの料理が高く評価されることとなります。セイが考案した料理は次第に異世界中に広がり、世界を変えていくこととなります。
料理で世界を変えろ!
本作ではこのように料理が重要な立ち位置を占めており、多くの問題が料理に通じていると言っても過言ではありません。そのため、料理に興味があるという読者の皆さんには非常に親しみやすい異世界転生系ラノベとなっています。
美容と異世界
本作では料理のみならず、美容に関する話題もかなり多く登場します。現代の日本のように美容用品が発達した世界ではないため、セイが知恵を振り絞って新しい商品を作りだすという過程も本作の肝となっています。
女性異世界転生の最適解
このような本作の工夫によって、本作は多くの女性読者に触れやすい作品となっています。めでたくアニメ化されて放送されておりますので、ぜひ興味のある女性の方は小説版から入ってみてはいかがでしょうか?
戦闘が少ない
戦闘描写が少ないということも女性読者から多くの支持を得ている要素の一つなのではないでしょうか?戦闘描写がある場合も主人公を活躍させるのではなく、周りの騎士に主人公を守らせるという演出が多くの女性読者に刺さるのかもしれません。
筋肉隆々の騎士団
このような護衛としての騎士団が登場することで、一部の女性ファンからの需要に応えているという側面もあるようです。筋肉好きの女性読者の皆さんも本作を楽しんでいただけると思います。
お見合いとお茶会
料理や化粧用品の他にも、お見合いやお茶会などのエピソードも数多く登場しており、とにかく女性向けの要素が多いのが本作の特徴です。
戦闘魔力もほぼなし!?
戦闘シーンもほぼないので、女性読者の皆さんはほとんどストレスを感じることなく本作を楽しむことができると思います。まさに何もかもが女性のために設計された作品であると言えますね。
とにかく何もかもが新しい!
このように、本作は従来からある異世界転生系の前例をうまく踏襲しつつ「女性でも楽しめる」という要素を織り交ぜることで全く新しい作品として描かれています。これまでにありそうでなかった組み合わせですよね。
まとめ
いかがでしたか?今回は『聖女の魔力は万能です』の内容と要素についてネタバレを含めながら解説していきました。今までにありそうでなかった女性向けの異世界転生系作品のアニメ化ということで多くのファンの方が喜ばれたのではないでしょうか?是非みてみてください!