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【女王の花】主人公・亜姫について徹底解説!【ネタバレ】

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亜姫

大人気漫画作品である「女王の花」。「そんなんじゃねえよ」などを手掛けたことで知られる人気作家である和泉かねとし先生の歴史マンガです。亜姫と薄星の切ない恋愛に注目が集まり「ベツコミ」連載時にはかなり話題になりました。そこでこちらの記事では「女王の花」の主人公である亜姫について紹介していきます。

「女王の花」の主人公!亜姫とは

亜姫

主人公である亜姫は、亜の国の姫です。聡明ですが性格としては不器用。しかし真っ直ぐな心の持ち主でもあります。薄星との合言葉である「千年の花」をおまじないのように、ピンチの時に発しています。

「千年の花」とは

ここでいう「千年の花」とは、この物語を語る上でかなり重要になってくるキーワードです。大昔、古代の国である亜の女王は、「女王の花」と呼ばれる1000年に1度だけ咲く伝説の花を自分の墓に供えてほしいと思っていました。この花にはどんな望みも叶える力があるという伝説があるのです。

国について

この物語の世界観における国についてです。この時代は紀元前、戦乱の世でした。このときは亜国・土国・黄国・曾国が互いに勢力を争っていたのです。その中でも亜国の姫として生まれたのが、主人公の亜姫(あき)でした。しかし母は黄国の生まれ。実家が小国ということがあり、母とともに姫でありながら酷い扱いを受けて育ちました。母は重い病を患っていたのですが、日の当たらない部屋で食事もろくにもらえないような状態です。さらに第二夫人である土妃やその取り巻きたちにもたびたび嫌な扱いを受け、辛い幼少期を送っています。また亜姫と薄星は8歳の時に青徹と出会い、礼学射御書数の六芸を教わります。

薄星との出会い

薄星(はくせい)は胡人(こじん)であり、金髪碧眼が特徴。西域の生まれです。珍しい見た目から奴隷として様々なところに売られることも多く、この時は第二王妃である土妃のもとに土王子6歳のお祝いということで土国より贈られました。珍しい見た目から気味悪がられることもありましたが、亜姫だけは瞳の色を「蒼天の蒼」、そして髪の色を「稲穂の金」、「天の色」と褒めてくれたということから、亜姫に対して絶対的な忠誠と恋心を抱いています。

黄国に送られる亜姫

青徹から様々な武芸を教えてもらった2人は、グングン成長していきます。そしてその実力は亜国王子よりも上回りましたが、振る舞いがきっかけで土妃の策略により黄国へ人質として送られました。土妃への復讐を誓った亜姫。しかしその一方で本来の奇想天外さも発揮しつつ黄国でも振る舞っていて、黄国の中では「キテレツ姫」とも呼ばれています。しかしその後、その異名も返上しつつあります。

人質の真の意味

しかしその後、亜姫は人質として売られた真意を知ります。父王から玉璽を半分託されたということもあり、かつてあった父への憎悪はだんだん薄れていきました。

亜姫と薄星の関係性は?

亜姫

亜姫に対して一生の忠誠を誓った薄星。そこには恋心も含まれていました。しかしはじめ亜姫は薄星のことを大切な幼なじみと考えていました。そんな中、とある事件をきっかけに薄星と一緒に死ぬ覚悟を決めた場面があります。

死にそうな薄星に

毒を仕込まれた刃を受けた薄星。今にも死にそうでしたが、自らの左手を斬るという危険な方法で薄星を助けた亜姫。薄星は自らを危険に晒した亜姫へ怒りますが、その時の亜姫のセリフは「ほんのちょっとだけよ?思ったの。薄星が助からないならここで駄目でもいいかな…って」、「背負わなければならない国のことも復讐も、力及ばずここで駄目になっちゃって、私はもうなんの価値もないただのおんなのこに戻って二人で死ねたら、それはそれで幸せかなぁ…って」というもの。彼女は姫として振る舞ってきたため、自分の本音はどうあっても隠していました。どんなに強くても本来は少女。ここから男性として、薄星を意識するようになります。

亜姫と薄星の切ない関係

亜姫

しかし亜姫は姫であり薄星は奴隷。どんなに愛し合ったところで、結ばれることはない切ない関係です。亜姫が成長し、女王の座に近づけば近づくほどにその違いを痛感することになります。そんな中で戦はついに最終局面へ向かいます。戦いは深刻化し、彼らは明日生きているかどうかすらもわからないほどの状態に追い込まれてしまいました。そういった中で亜姫は、せめて薄星には生きていてほしいということで自分の側から離すという切ない決断をしました。しかしそれは薄星も理解をしています。本当はどこまでも一緒にいたかった2人ですが、厳しい戦乱の世の中でそうするしか選択肢はありませんでした。

亜姫と薄星の切ない別れが泣ける!

亜姫

母の仇・土妃をいよいよ追い詰めた亜姫。しかしそんな中流れ矢を受けてしまい崖から転落してしまいます。薄星は受け止めようとしましたが一緒に川辺へ流れ着きます。そこで2人最後の夜を過ごすのでした。戦が終われば、2人は本当に離れ離れになってしまうのです。ここで亜姫は自分の本音を語りました。その時薄星がかけた「あんたがあんたの言うとおりの国をつくれて、すべての役割を終え女王からただの女に戻れる時がきたら、ある晴れた日に俺はあんたを迎えに行く、そこから先は永遠に一緒だ」という言葉は、いつまで経っても迎えに行くという決意が込められたものでした。そしてその次の日の朝、土妃のいる楼閣を落とした亜姫。ここで長きにわたって続いていた戦いがようやく終わったのでした。

女王になってからの亜姫は

そして女王に即位してからの亜姫は、人々に尽くし、働き、寝る間も惜しんで働きました。亜姫のおかげで亜国は無事平和となり、国民みんなから愛される姫となりました。しかし再び必ず会うことを約束していた亜姫と薄星。亜姫はいつか約束を果たされる日を夢見ながら年老いていきます。そんな中、亜姫のもとには「千年の花」が届けられます。これは薄星と何度も交わしたおまじないの花であり、望みをなんでも叶えてくれるというもの。

【ネタバレ】亜姫の切ないラストシーンが泣ける!

亜姫

ここからは物語の巻末に関連する大きなネタバレになってくるのですが、この千年の花を手にした亜姫は今後どうなっていくのでしょうか。この千年の花には、春琴という女性が大きく関わってきます。春琴は宮廷にて、女王を殺害しようとした罪で捕らえられていたのです。女王は国民から慕われていたため、そんな女王を殺害するとは何事だと国民から非難を受けます。しかしこの物語には真相があり、春琴は亜姫を女王の身から開放してあげたいと思っていたのです。

殺すつもりなどない

もちろんそんな春琴に亜姫を殺すつもりなどありません。自分の幸せよりも国民の幸せを優先した亜姫にとって、1人の女性としての幸せとは何だったのでしょうか。「女王は孤独でした。皆に愛されてなどいなかった。」と語る春琴。女王でありながら贅沢もせず、ただ古い布切れ1枚を大切にしていた亜姫。そんな亜姫に、春琴は千年の花を捧げます。しかしこの花が毒花だと勘違いされてしまい、春琴は捕らえられてしまったのでした。

亜姫はどうなる?千年の花の真実

亜姫

実はこの「千年の花」は、苦痛を取り去り「無限の世界」へ誘う花だったのでした。「女王をあの空っぽの部屋から出て行くことを許してあげてもいいのではないのでしょうか。」と泣きながら話す春琴。亜姫は死んではおらず、深い眠りについている状態です。

夢なのか、現実なのか

そして視点は女王に移ります。年老いた亜姫の手には深いシワが。しかし何かに触れた途端にシワはみるみる消えていき、若き頃の亜姫に戻ったのです。そして「来たよ」と微笑む薄星の姿が。女王は1人の少女である「亜姫」として薄星に出会い、再び巡り合うのです。そして女王が亜姫の部屋をのぞいたときには、寝ていたはずの女王はその場におらず、姿を消していたのです。

【女王の花】主人公・亜姫についてまとめ!

亜姫

以上が「女王の花」の主人公・亜姫に関するまとめでした。いかがだったでしょうか。真っ直ぐな性格の主人公は愛おしく、薄星との関係性も気になるところですね。ラストシーンは切なく、考えさせられるものでした。

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